Kaz Harada ジャズ・ヴァガボンド ー覚醒への旅ー 3

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麗しのローマ

ヘップバーンのサブリナではありません、何映画知らない? じゃあ、いよいよローマの休日です。 ああ〜女優ジーナ・ロロブリジータ、ソフィア・ローレン、クラウディア・カルディナーレのローマです!まだ見ぬ貴婦人は何処に?

この秘めやかな闘志を胸に、レオナルド・ダ・ヴィンチ空港に降り立ちました。残念なことに待てど暮らせどボストンが出てこないのです。こういうトラブルガ度胸をつけてくれますね。ラッケージ・クレイムの手続き(インターナショナル・トラベラーで無い人でもいざとなるとできちゃうものですナ! 余談ですが荷物は、飛行最終地のロンドンまで行ってカイロに戻り、手元に戻ってきたのは何と1週間後でした) をして、手ぶら持ち物なしの自由の身、ポケットに手を突っ込んであたしは昔からローマに住んでる人なの風にテルミニ終着駅にリムジンを走らせたのです。

途中シーザーが戦車を走らせたアッティカ街道など通ってやってきました終着駅として名高いテルミニ!  (https://ja.wikipedia.org/wiki/ ローマ・テルミニ駅) 大きくてさすが立派な駅舎ですが、どうも周りは名古屋みたいな(この頃の名古屋駅と周辺とは違いますが) 雰囲気なのね私には。さてしつこいようですが、荷物を持っていないということは本当に良い事ですよ! 身体が軽い、身体が辺りに馴染んじゃう、で気持ちがグット落ち着いて昔から此処に居たような錯覚をおこしている、だから散歩気分で街を歩ける。ということなんです!!

もうすっかりラブ・アフェアを期待して、ガキの頃からの愛唱歌、I Can’t Give You Anything But Love (捧ぐるは愛のみ) を口笛しながらのテルホ探し、このばやいペンションじゃいけません、なにせ若き燕を志す御身ですからね。5分も歩かないうちに (地図を参照くだされ! 46年経ったいまも営業) 見つけました、その名もHOTEL OPERA。


未だ見ぬ伯爵婦人をお招きするにはうってつけの名前ではありませぬか?但しこちらオペラは苦手、これから俄か勉強しても教養となるには子孫と100年はかかってしまうでしょう。JAZZ道1本で勝負。30年代のスタンダート、ラブ・ソングの数々を口ずさんで口説くしか手はないのです。
マルチェロ・マストロヤンニを細くした髭剃りのあとも青々しい (ステキでゾクゾクしてしまった!) 眼鏡をかけた良い男 (この情景実によく覚えている、今でも眼をつむると彼の顔がありありと浮かんでくるから不思議です、後に1980年に妻と訪れた際にもここに泊まったのですその時も彼か...) に出迎えられ、取敢えず2週間の滞在ということにして部屋に案内されました。応接セットにセミダフブル、化粧室といったこじんまりと仕立ての良い部屋で気に入りました。
そう化粧室で生まれて初めて見たものがありました! 高校の頃読んだ人文書院が刊行していたサルトル全集の中の、Les Chemins de la Liberte (自由への道) で、母親が使っているところを盗み見てしまう描写が生々しく記憶に残っていて、ああこれがそれなのかあと感激しました。今のウォシュレット・タイプとは格が違 います。瓢箪を緩やかなカーブにしたノーブルな佇まいを見せています。淑女が愛の嵐の後お湯を張り、火照った身体をもの想いに耽りながら身繕いをする場でもあるのでしょう、またいでみましたそんな感じです。

暫くして辺りの散策に出ました。目的はバルベリーニ通りを探し、U.A.A.の事務所に行き、ボストンが戻った時の連絡先OPERAの電話を伝えることです。英語はやっぱり心臓ですね、するする伝わり嬉しい。クレオパトラのような受付嬢の笑顔に気を惹かれましたが、また会えるとそのまま緩やかな坂道 (左右には瀟洒な店が並んでいる) を上がり、ローマ時代の水道 (壁のような) の先のボルゲーゼ公園へと歩を進めました。

 

我輩としては、観光地のスペイン階段、トレヴィの泉はちと拙いのだ。伯爵夫人には公園が似合う? そこには美術館 (今後足しげく通うことになる) があり、ダフネとクロエの大理石の彫像があり、見ているうち燕になってアへー、こんな感じになれたらな〜と、思わずニコついてしまうダラハでした。訪れている人が殆ど居ない寂しさが手伝い明日はやっぱりス ペイン階段行って見よう!

ということで早速来ました。大きな階段ですね。人々はここに座り、本を読んだり、のんびりと思いにでも浸っているのでしょうか? もっとも観光客は忙しいから 時間もここだけゆっくりと流れてくれるというわけにはいきません。地元の人達にとっても、暮らしは変わって現代では通り過ぎるだけの、単なる生活路でしょう。

そういえば、映画『ローマの休日』でオードリーはここでジェラートを食べてましたね。どうもここには貴婦人は来そうにもありません。こうなったら取敢えず名所巡りをしますか。

さてここは、ビルの壁面かデコレーションされていてそのまま池というか泉にな っているトレヴィの泉。後ろ向いて背中越にコインを投げ入れると、再びこの地 (池) に来れるという伝説があります。で観光客がやたらやるもんですから、地元の子供たちがお巡りさんの隙を見て拾ってました。 フェリーニのローマではないですか、ポポロ広場、ビンチョの丘、サンタンジェロ城、ヴァチカン市国、ナヴォナ広場、サンタマリア・マッジョーレ、コロッセオ、カラカラ浴場、パラチーノの丘、エマニュエル二世記念館などが観光スポットとしては有名ですか、10日もあればローマは隅々まで歩けるのではないでしょうか。

次回は、ローマで珍事です....。

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原田 和男

原田和男 Kaz Harada 昭和21年東京生まれ。早大商学部卒。在学中はモダンジャズ研究会に所属。鈴木良雄(b)と同期、1年後輩に増尾好秋(g)がいる。サラリーマン生活を経て、トリオレコード入社、ジャズ担当となり、渋谷毅、田村翼、峰純子、酒井俊などを手がける。製薬会社勤務を経て、現在、Power Designを主宰。

4 thoughts on “Kaz Harada ジャズ・ヴァガボンド ー覚醒への旅ー 3

  • 稲岡編集長
    2017年7月3日 at 5:29 PM
    Permalink

    ビギナーの頃よく聴いたオスカー・ピーターソンのアルバムに<ロロブリジータ>という曲がありましたが、やはり、ジーナを思い浮かべながら作曲したのでしょうね? ジーナは自動車事故で亡くなったのでしたっけ? あっ、あれはジェーン・マンスフィールドだったかなあ...。ジーナにしろジェーンにしろ日本人とはかけ離れた”バディ”をしていましたね...。久しぶりにロロブリジータの名を目にしました...。

    Reply
    • 2017年7月7日 at 9:43 PM
      Permalink

      これは知りませんでしたー

      Reply
  • 2017年7月7日 at 8:37 PM
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    これは知りませんでした、、、、、

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  • 稲岡編集長
    2017年7月7日 at 10:20 PM
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    いつのまにか閲覧回数が3000回を超えている...すごいなあ...。

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