Kaz Harada ジャズ・ヴァガボンド ー覚醒への旅ー4

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ローマ脱出!

Jazz Vagabondを書く際には手元に ”松本清張 黒革の手帳” ならぬ ”赤いノー ト” はあるものの、46年前のできごとは加齢のせいもあり、忘却の彼方へと加速度 的に薄れゆく記憶の破片を繋ぎ合わせる作業と言えますが、脳を刺激・活性化し、 若い日々への憧憬を取り戻すのにはまことに結構なことと言えるでしょうね。 さーて、待てど暮らせど社交界デビューも儘ならぬまま(そりゃあそうだっ)、 ローマで徒食の毎日を過ごしておりました。

この間何してたって..?まず、ローマの街が醸し出す匂いにすっかり酔っていました。立ち並ぶバールから漂 うエスプレッソの香り、ほのかに鼻をくすぐる香草バジルのような官能的で甘美な 乾いた空気に誘われて歩くだけでも浮き浮き気分でしたねえ..。
そう、”ナポリを見て死ね” って言うでしょう。行きましたよ真昼間に、本場のピザ を喰べに!テルミニから1時間ちょっとで行けるんですよ。

https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=ナポリ

駅からして陽気な下町という感じで海の匂いがしていました。ちょうど昼時なの で、軒を連ねるピザ屋に。 石窯がデンと据えられ大きな鉄板?に乗せたピザを焼いてますよ。学生時代バンド で稼いでたので麻布のニコラスなんぞで喰べてましたが現場を見るのは初めてで す。
出てきました、生地がとても薄ーい初めて見る食べるピザ!美味かったす...フ ィルムの数がかぎられているので写真はありません。で、ビールで胃袋に流し込み 大満足。ローマに帰りたくなったのでまた来りゃいいさととんぼ返りでした。海っ 辺は、多分江ノ島みたいなんでしょうかね?ナポリを見ても死ねないなあと思い ました...

https://matome.naver.jp/odai/2138492936232892901

知り合ったローマ娘のフィアットに乗っかりローマの海 (これも近い) にも行き ました。長い防風林を抜けて見えた海は湘南の辻堂海岸にそっくりで何ら感慨 も...!
私海辺にあった湘洋中学の3期生なのですから...江ノ島も近く、海女 さんと一緒に岩屋で泳いでましたっけ。

テレベ河を渡ってバチカン市国にも。システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画のスケールの大きさ美しさにはビックリ仰天したですよー。

https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=バチカン+

さて、 ローマの山手の高級街を日本のヤング・ライオンを気取って(薩摩さんには敵いま せんが、彼はパリに居を構え社交界に大活躍の富豪ですから~)悠然と歩いていま したよー。そうそう、行きの便で知り合った大使館の彼にも、遊びがてらホテルを 訪ねて会いにいきました。小さいながらも瀟洒な佇まいで良い感じ。お嬢ちゃんもすっかり元気な様子で何より。彼のお母さんかなあ、オーナーを紹介してくれまし た。私、庶民故貴族に知り合いはいないとのこと... 為す術もなく匂いに誘われるままただただ歩いていたわけでございます〜。

それはKIKUKOで起こった。 トレビの泉の近くにある、日本人のマダムきくこ アントネッリさんが運営しているレザー製品のブティックでのことです。(ここで 使い勝手が良く今でもたまに使っているショルダーを購入。親切な方でたびたび訪 ねました)

そうこの店で、旅の行方を変える人物に出会ったのです、宮原末夫さんといいま す。 彼は小学校を卒業すると肉屋さんに住込み、ブッチャー (肉の切り分け) の 仕事をずっと続けているそうです。偉いなあ、大学まで親の脛を齧ってきた私とは 人間が一回りも違う人生の先達と見ました。首、腕はがっちりと太く、小さいけれど 頭脳明晰、力持ちのようです。
彼は登山を趣味とし、今回は休暇を取りスイスのアイガーに挑戦するとのこと。 その前に、フィレンツェを訪ね、南仏コートダジュールを経てスペイン、アフリ カ、サハラ砂漠へ行きたいという話を聞くに至り、ダラハ君日和ってるバヤイじゃ ないぞ!
”なんでも見てやろう”、“青年は荒野を目指す” は、どうしたとばかりに、初志をバッサリ切り捨て2人でコンビを組もう、一緒に行こうぜということになりました。 もはや貴婦人には未練はありません。善は急げとばかりに3日後にフィレンツェ に向け出立ということにしました。チェット・ベイカーが居た街なんて頭にもカス リませんでした。

そこで腹が減っては戦はできぬと、バスに乗ってローマ大学の学食に行くこと に。久しぶりに満腹となり、しばらく芝生に寝転がり学生たちと情報交換、心身と もに充実しました。
3日後予定通りアリベデルチ・ローマ、テルミニ! 14:25発の電車でフィレンツ ェへ旅立ち18:15到着。ローマを一歩出れば辺りにはのどかな田園風景が広がります。

 

そうフィレンツェといえば、みなさんルネッサンスの美の都というイメージでし ょうか?私にとっては悪名高きメディチ家です、あまりにも有名ですね!悪名と いったのはテレビの影響ですね。 https://ja.wikipedia.org/wiki/フィレンツェ
メディチ家 そ れからピサの斜塔かな。
https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=ピサの斜塔
いろいろ見て回るのが楽しみです。
「ヨーロッパ1日5ドル」に載っていたペンションも直ぐに見つかり、3泊1人一日 1200リラ (600円) 日本人2人、アメリカ人4人のドミトリー6人相部屋です。 明日はドゥオーモ (世界最大の石積みドームでイタリア・フィレンツェのシンボル 、サンタ・マリア・ デル・フィオーレ大聖堂) を見に行こうと早々 とお寝みなさ~い。
今日は、ドゥオーモを経てかの有名なベッキオ橋

https://www.google.co.jp/? gws_rd=ssl#q=ベッキオ橋

この橋壮観です、宝飾店がお店を並べて観光客の目とお金を奪います。それからピッティ宮殿へと歩を進めフローレンス大学の STUDENT MENSA(学食)へ、800リラで豪 華な食事にありつきました。帰りに GANCIA を買い、部屋で宇宙工学を勉強して いるというアメリカの青年と交歓。これから行くスペインの安宿を紹介してもらう など楽しい一時を過ごしました。
三日目は、メジチ礼拝堂 https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=メジチ家 礼拝堂 です。祭壇の石のモザイクが、気が遠くなりそうに素晴らしい!すべて自 然の色なんだそう。ミケランジェロのダビデも観て宿に戻り小休止。

 

夕食は学食でスパゲッティ、ローストビーフ5枚、グリンピース、果物、ビール、パンで500リラ、あまりの満腹感にまた気が遠くなりそうだったです。その後市場 に行くんですが、セーター、ズボン何でも安くまたまた気が遠くなりかけた1日で した。

明日はいよいよイタリアともお別れ、電車でのんびりと地中海コートダジュール沿 いに一気にスペイン、バルセロナを目指します。

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原田 和男

原田和男 Kaz Harada 昭和21年東京生まれ。早大商学部卒。在学中はモダンジャズ研究会に所属。鈴木良雄(b)と同期、1年後輩に増尾好秋(g)がいる。サラリーマン生活を経て、トリオレコード入社、ジャズ担当となり、渋谷毅、田村翼、峰純子、酒井俊などを手がける。製薬会社勤務を経て、現在、Power Designを主宰。

One thought on “Kaz Harada ジャズ・ヴァガボンド ー覚醒への旅ー4

  • 2017年8月25日 at 11:53 PM
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    今回はドンバ用語はひとつだけ。「ダラハ」→「ハラダ」。彼は今でも昔の仲間に「ダラハ」と呼ばれているようです。
    この記事を読んでいるのかどうか、さる現役のミュージシャンから応用編の伝授がありました。
    サードリーマ。ちょいと歯ごたえがありますが、正解は「ドサ回り」。メッセージは「わて、明日からサードリーマなんや」と結ばれていました。
    もうひとつは、「ミーシュルイワ」。「趣味悪い」。
    あるミュージシャンがカケシしたナオンを見て、横にいたミュージシャンに「ミーシュルイワやな」と小声で囁いたところ、その女性から「趣味悪いだと!」と睨み返されたとか。ジャズマンと付き合ってる女の子だからドンバ用語にも通じてたんですね。用心用心。

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