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このディスク2016(海外編)No. 225

この1枚2016(海外編)#10 『Tord Gustavsen / What was said』

text by Kazue Yokoi 横井一江

今年もまた世界中でさまざまな衝突が繰り返され、多くの人々が犠牲となった。多文化主義の失敗をドイツのメルケル首相も口にした。このような時代だからこそ、多様な文化が出会い、行き交い、交感する空間こそが求められているのではないか。トルド・グスタフセンがアフガニスタン人の父を持つケルン生まれの歌手シミン・タンデールと出会ったことで「Hymns and Visions」というプロジェクトが生まれ、アルバムが制作された。そこに時代の必然性を強く感じている。

本作のレビューは下記リンクになります。
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-4662/

横井一江

横井一江 Kazue Yokoi 北海道帯広市生まれ。音楽専門誌等に執筆、 雑誌・CD等に写真を提供。ドイツ年協賛企画『伯林大都会-交響楽 都市は漂う~東京-ベルリン2005』、横浜開港150周年企画『横浜発-鏡像』(2009年)、A.v.シュリッペンバッハ・トリオ2018年日本ツアー招聘などにも携わる。フェリス女子学院大学音楽学部非常勤講師「音楽情報論」(2002年~2004年)。著書に『アヴァンギャルド・ジャズ―ヨーロッパ・フリーの軌跡』(未知谷)、共著に『音と耳から考える』(アルテスパブリッシング)他。メールス ・フェスティヴァル第50回記。本『(Re) Visiting Moers Festival』(Moers Kultur GmbH, 2021)にも寄稿。The Jazz Journalist Association会員。趣味は料理。当誌「副編集長」。 http://kazueyokoi.exblog.jp/

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