4/21, 28, 5/5 『題名のない音楽会』で「ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント 2018」を紹介

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4/21, 28, 5/5 『題名のない音楽会』で「ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント 2018」を紹介
〜ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカによるカンチェリ、YOM & Quatuor IXI 、ピアース・ファッチー二、ミクロコスモスなど

『題名のない音楽会』で、2018年1月31日〜2月4日にフランス・ナントで開催された「ラ・フォル・ジュルネ・ド・ナント 2018〜新しい世界へ / La Folle Journée de Nantes 2018 – Vers Un Monde Nouveau」(LFJ)を紹介する。土曜(4/21, 28, 5/5)朝10時からテレビ朝日系で放送、日曜(4/22, 28, 5/6)朝8時からBS朝日で再放送される。

詳細は;http://www.tv-asahi.co.jp/daimei_2017/

 

4/21 「世界最大級!クラシックの音楽祭を知る休日」
ギドン・クレーメル(Vn)、チョ・ソンジン(Pf)、Voces8(ヴォーカル・アンサンブル)

4/28 「クラシックの名プロデューサーを知る休日」
パヴェル・シュポルツル(Vn)、バーバラ・ヘンドリックス(Soprano)、ピアース・ファッチーニ(シンガー・ソングライター)、ラケル(Soprano)&ヨアン(Pf)、ルイス・フェルナンド・ペレス(Pf)、マリ・アンジェ・グッチ(Pf) 他

5/5 「世界が注目する日本の音楽を知る休日(仮)」
林英哲(太鼓) 英哲風雲の会、 Yom & Quatuor IXI 、ミクロコスモス 他

 

司会の石丸幹二がLFJの本家ナントを訪れ、アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンに案内されながらLFJの人気の秘密を探って行く。なお、テーマは当初「Exile(亡命)」を予定していたが、シリアなどでの難民の問題が深刻化する中で、政治的メッセージと受け取られることを避けるために「新しい世界へ」に改題されたが、やはりテーマの本質として「亡命」を念頭に置くと理解しやすいことを付け加えておきたい。

言うまでもなく、5月3日〜5日に東京国際フォーラムと東京芸術劇場で開催される「ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018」への盛り上げと集客を意図した放映で、今までにない本格的なメディアとの取り組みということで高く評価したい。ルネ・マルタンは、LFJで人気のある演目で観客に集まってもらうよりも、まだ聴いたことのない新しい音の体験をしてもらうことを意図してプログラムを組んでおり、番組でもその意向を組んで、特徴のある演目の紹介になっている。LFJ TOKYOの詳細は、https://www.lfj.jp/lfj_2018/

(記事中の公演番号は、M=丸ノ内・東京国際フォーラム、T=豊島区・東京芸術劇場)

 

Gidon Kremer & Kremerata Baltica ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカ

ECMファンには、『Giya Kancheli / In L’Istesso Tempo』(ECM NS 1767)に収録されている、ジョージア出身の作曲家ギヤ・カンチェリによる<V & V for violin and string orchestra>をギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカの演奏で放映されるのが注目だ。カンチェリはECMから10枚以上をリリースし、同公演でも『Giya Kancheli / Exil』(ECM NS 1535) から<Psalm 23>も演奏された。別プログラムでは、アルヴォ・ペルトの<Fratres>も演奏されたが、ECM New Seriesの記念碑的アルバム『Arvo Pärt/ Tabula Rasa』(ECM NS 1275, 1984)では、ギドン・クレーメルとキース・ジャレットで収録されているアルヴォ・ペルトの代表曲だ。ギドンはLFJ TOKYOには出演しないが、LFJ Nantesの直後、2月に来日している。

L:Kancheli: V & V / Gidon Kremer & Kremerata Baltica
R:Mr.Kremer © Hideo Kanno ナントからのフライトで偶然、近くの席に。

 

また、番組に取り上げられたミュージシャンと関連して、新しい音楽への出会いとしてお勧めとなる公演の動画を紹介しておく。

 

YOM & Quatuor IXI  ヨム&イクシィ四重奏団
M123 5/3 14:00、T136 5/3 20:45、M226 5/4 19:00、M323 5/5 14:00

ジャズとクレズマー、ロック、クラシックなどを行き来するクラリネットのヴァーチュオーゾYOMと、現代音楽を得意とする弦楽四重奏Quatuor IXI の共演。ルネ・マルタンがジャズ好きなら絶対聴いて欲しいと言っていた。

 

Piers Faccini & Trio ピアース・ファッチー二 & トリオ
M127 5/3 21:30、M224 5/4 15:30、T334 5/5 16:30

イタリア人とイギリス人の両親のもとロンドンに生まれたシンガー・ソングライターで、ワールドミュージック的なアプローチの中で多様な作品を発表していて、今回はアフリカ系のミュージシャンとコラボレートする。


Canticum Novum カンティクム・ノーヴム

M122 5/3 12:00、T233 5/4 14:30、M227 5/4 21:00、 M225 5/5 17:45

キリスト教世界と東洋世界が出会う地中海〜中東の音楽と、西欧の音楽を自在に融合させる器楽・声楽アンサンブル。主にトルコ、ペルシャ、アラブ、アルメニア、キプロスなどで13~17世紀に発展した音楽文化を探求し、異文化の交差点から生まれた色彩豊かな音楽を演奏する。


挾間美帆 Miho Hazama
T212 5/4 13:15 (シェナ・ウインド・オーケストラ、佐藤浩一p、吉峯勇二郎b、伊吹文裕ds)

今回の番組には登場しないが、挾間は、出光音楽賞受賞も飛躍の契機のひとつであり、司会の佐渡裕からの評価と理解の下、『題名のない音楽会』に出演したり、エリック・ミヤシロ EMバンドなどへの編曲提供を行って来たことに触れておきたい。LFJ TOKYOでは、『ハービー・ハンコック/処女航海』をアルバムごと挾間流に料理し、吹奏楽+ピアノトリオのヴァージョンで聴かせる。

 

Mikrokosmos ミクロコスモス

フランスのトゥールを拠点とし、動と静の圧倒的なパフォーマンスを魅せる声楽アンサンブルのミクロコスモスは、LFJ TOKYOではなく、5/12-13 奈良市で、「ムジークフェストなら 2018」の「VIA AETERNA NARA~永遠への道」で、ルネ・マルタンのディレクションで行われる公演がある。世界遺産モン・サン=ミシェルでのコンサート動画が印象的だが、奈良の世界遺産、薬師寺食堂で林英哲との共演も予定されている。


「題名のない音楽会」の3週にわたるLFJ 特集を参考にしながら、GWの3日間、丸ノ内と池袋に広がったLFJ TOKYOを効率的にまわり、新しい音楽を体験して欲しい。(Text by Hideo Kanno 神野秀雄)

 

【関連リンク】
ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018
https://www.lfj.jp/lfj_2018/

La Folle Journée de Nantes 2018
http://www.follejournee.fr/en

ナントのプログラムダウンロード(クリックするとダウンロードが開始される)
http://www.follejournee.fr/files/brochure-fjn2018-bd-v1-28112017.pdf

「亡命」の音楽文化誌 (エティエンヌ・バリリエ/西久美子訳)〜LFJ2018公式本

ムジークフェストなら 2018
http://www.naraken.com/musik/

5/12 (薬師寺) http://www.naraken.com/musik/spevents/special09.html
5/13 http://www.naraken.com/musik/spevents/special13.html

 

【JT関連リンク】
「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2018〜モンド・ヌーヴォー 新しい世界へ」

プログラムとチケット発売の早わかり

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン 2017〜ラ・ダンス 舞曲の祭典
http://jazztokyo.org/reviews/live-report/post-24745/

ラ・フォル・ジュルネ2016「la nature」〜ナントのレポートと東京のみどころ
http://jazztokyo.org/reviews/live-report/883-la-folle-journee-de-nantes-2016-la-nature-%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AB%E3%83%8D2016%E3%80%8Cla-nature%E3%80%8D%E3%80%9C/

挾間美帆 Miho Hazama m_unit ブルーノート東京

『挾間美帆 +メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド /  ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウス』

 

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