キース・ジャレットのソロライブ『ラ・フェニーチェ』10月19日リリース。ヴェネツィア・ビエンナーレ金獅子賞受賞

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キース・ジャレットの2006年7月19日ヴェネツィア・フェニーチェ劇場でのピアノソロコンサートを収録した2枚組アルバム『La Fenice』が、2018年10月19日にECMより(日本ではユニバーサルより)リリースされる。時期としては、2005年9月録音の『The Carnegie Hall Concert』(ECM1989/90)の後、2007年4月〜5月に東京・横浜・大阪でスタンダーズ・トリオ・ツアーの前にあたり、ソロとトリオの両方で安定した活動を行っていた。すでに<The Sun Whose Rays>が先行配信されているのでぜひお聴きいただきたい。ウィリアム・S・ギルバート&アーサー・サリヴァンによる日本を舞台にしたオペレッタ『The Mikado; or, The Town of Titipu』(1885)からの一曲でコンサート半ばに演奏された。コンサートは<Blossom>で締め括られるが、1974年、ヤン・ガルバレク、パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンとの“ヨーロピアン・カルテット”で録音された『Belonging』(ECM1950)の名曲が32年後にどんな想いで演奏されたのかにも注目だ。

キースは、2018年9月29日、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」音楽部門で、生涯に渡る貢献に対して金獅子賞(Leone d’Oro alla carriera per la Musica 2018, La Biennale di Venezia)を受賞することが決まっていて、そのお祝いの意味も含むリリースと推測される。この賞はピエール・ブーレーズ、スティーヴ・ライヒらが受賞していて、ジャズミュージシャンとしての受賞は初の快挙となるが、作曲家としての受賞としても納得がいくものだ。9月29日に受賞記念コンサートが予定されていたが、6月時点でキャンセルされており、先だって2018年3月21日のカーネギーホールでのピアノソロコンサートも健康理由でキャンセルされている。フェニーチェはフェニックスを意味する。キースの金獅子賞受賞を心から祝いながら、キースの一日も早い回復と復帰を祈りたい。

CD 1
1. Part I
2. Part II
3. Part III
4. Part IV
5. Part V

CD 2
1. Part VI
2. The Sun Whose Rays
3. Part VII
4. Part VIII
5. My Wild Irish Rose
6. Stella By Starlight
7. Blossom

THE 2018 LION AWARDS FOR MUSIC

KEITH JARRETT PERFORMANCE ON 29 SEPTEMBER TO BE REPLACED

Carnegie Hall / Keith Jarrett: An Evening of Solo Piano Improvisations (March 21, 2018)

2018/3/21 「キース・ジャレット カーネギーホール・コンサート」

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

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