#1488 『Shinya Fukumori 福盛進也/For 2 Akis』

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text: Masanori Tada 多田雅範

ECM 2574

Matthieu Bordenave – Tenorsax
Walter Lang – Piano
Shinya Fukumori – Drums

 

1. Hoshi Meguri No Uta
星めぐりの歌(宮沢賢治)
2. Silent Chaos (Shinya Fukumori)
3. Ai San San
愛燦燦(小椋佳)
4. For 2 Akis (Shinya Fukumori)
5. The Light Suite ~Kojo No Tsuki* / Into The Light / The Light (Shinya Fukumori)
荒城の月(滝廉太郎)
6. No Goodbye (Walter Lung Jun)
7. Spectacular (Shinya Fukumori)
8. Mangetsu No Yube
満月の夕 (中川敬 & 山口洋)
9. Emeraude (Matthieu Bordenave)
10. When The Day Is Done (Walter Lung Jun)
11. Hoshi Meguri No Uta (var.)
星めぐりの歌(宮沢賢治)

Recorded March 2017
La Buissonne, Pernes-les-Fontaines
Engineer:Gerard de Haro
Mastering: Nicholas Baillard
Produced by Manfred Eicher

極めて美しく、詩情にあるれる逸品が届いた、

ECMレーベルでの日本人ミュージシャンのリーダー作としてはジャズでは菊地雅章に続くもの、クラシックではピアニストの児玉桃がいる、ミュンヘン在住のドラマー福盛進也 (1984-)、34さいの新鋭だ、

福盛進也のドラムワークは、法王ポール・モチアンの系統を強く感じさせるものでもある、そこがこのアルバムに耳をそばだてる強い引力になっている、

そしてさらに驚くべきことは、宮沢賢治の「星めぐりの歌」、瀧廉太郎の「荒城の月」、小椋桂の「愛燦燦」、中川敬/山口洋共作の「満月の夕」というコンポジションだろう、いいメロディーを選ぶものだね、

ポスト・マーク・ターナーで現象化した息を漏らしてかすれて音程をデフォルメする気持ちいいサックス、ボボ・ステンソンが定式化した美ピアノのこだわり、ジスイズイット、ECMメソッド、の、工芸品、

美メロ・ピアノ・トリオとしては申し分なく、インタープレイや逸脱はまったく物足りないが、そこは来日ツアーも計画されているので、そこでは長尺にポール・モチアンぶりを堪能できるものと期待、


♪ 来日情報
http://www.songxjazz.com/news/index.html

多田雅範

多田雅範

Masanori Tada / 多田雅範 Niseko-Rossy Pi-Pikoe 1961年、北海道の炭鉱の町に生まれる。東京学芸大学数学科卒。元ECMファンクラブ会長。音楽誌『Out There』の編集に携わる。音楽サイトmusicircusを堀内宏公と主宰。音楽日記Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review。

3 thoughts on “#1488 『Shinya Fukumori 福盛進也/For 2 Akis』

  • 稲岡編集長
    2018年2月18日 at 10:31 PM
    Permalink

    ECMの公式EPKを追加しました。

    Reply
  • 稲岡編集長
    2018年2月18日 at 10:36 PM
    Permalink

    後藤雅洋x村井康司x柳楽光隆『100年のジャズを聴く』(シンコーミュージック)の中で、柳楽が福盛へのインタヴューについて触れている。バークリー音大には「ECMアンサンブル」というコースがあり、福盛はそのコースで学んでいたという。

    Reply

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