#311 『ウォルフガング・ムースピール/ライジング・グレース』

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ECM/ユニバーサル UCCE-1166 ¥2700(税込)

ウォルフガング・ムースピール (g)
アンブローズ・アキンムシーレ (tp)
ブラッド・メルドー (p)
ラリー・グレナディア (b)
ブライアン・ブレイド (ds)

1 ライジング・グレース
2 インテンシヴ・ケア
3 トライアド・ソング
4 ファーザー・アンド・サン
5 ウォルフガングズ・ワルツ
6 スーパロニー
7 ブーガルー
8 デン・ホイーラー、デン・ケニー
9 エンディング・ミュージック
10 オーク

Recorded January 2016
Studios La Buissonne, Pernes-les-Fontaines
Engineers: Gerald de Haro and Nicolas Baillard
Produced by Manfred Eicher

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何と表現したらよいのだろう。私の考える録音表現を具体化したCDだ。

聞き応えのあるベースの存在感がドッシリ構えた底辺があって、ギターがその場面を崩すことなく小音量ながら鳴り続ける。素晴らしいのは、トランペットが遠近感を構成していること。この録音手法は賞賛に値する。ピアノより遠い位置にいるなと感じられる音像。これには、やられたなと。エンジニアの立場の筆者が息を呑んだ。

ギターの若干多目のリバーブは、空間を満し放散する音源の豊さで充満。小音量の楽器ながら音量を大きくではなく、音像の濃厚さでの表現には脱帽。

トランペットの特殊な奏法では、音像のリアルさで迫る。

オンマイク手法のピアノの音色が、計算されたリバーブに乗って痛快。

*試聴はECM原盤を使用しました。

 

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及川公生

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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