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及川公生の聴きどころチェックNo. 239

#411 月刊藤井郷子#2『KAZE / Atody Man』

Circum-Libra 204/Bomba

Christian Pruvost クリスチャン・プリュヴォ(tp)
Natsuki Tamura (tp) 田村夏樹
Satoko Fujii (p) 藤井郷子
Peter Orins (ds) ピーター・オリンズ

1. Hypnotique Sympathie
2. Moving
3. Meta-Blizzard
4. Morning Glow
5. Inspiration 2
6. Atody Man

2017年6月24日録音


不思議なトランペットのサウンドから始まる。エンジニアなら経験する、発信音の位相のずれと判る音。これがトランペットから得られるとは...。奏者はこれを理解して試みたのか? ピアノの質量感のしっかりした音像の魂。襲いかかる波浪のエネルギーを想像する。録音テクニックの優れた表情が、表現を盛り立てる。ドラムのエッジの太さが、表現を大きく展開。これも注目の音。優秀録音あっての表現だ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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