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及川公生の聴きどころチェックNo. 240

#420 『挾間美帆+メトロポール・オーケストラ・ビッグバンド/ザ・モンク〜ライヴ・アット・ビムハウス』

Verve/ユニバーサルジャズ UCCJ-2152 (2018.2.14)

Miho Hazama 挾間美帆
Metropole Orkestr Big Band

1 .Thelonious
2 .Ruby My Dear
3 .Friday The 13th
4 .Hackensack
5 .’Round Midnight
6 .Epistrophy
7 .Crepuscule With Nellie
Recorded Live at Bimuhuis, Amsterdam, the Netherlands, on October 13, 2017


チューニングから始まるサウンドが面白い。それだけで、マイキングと音像構成が巧いと察知できる。安定したサウンドをもたらしているのは低音部の処理だ。ベース、キック、の歯切れがいい。ライヴなのにかぶりがなく、すっきり仕上がっている。アレンジの力がもたらす効果も大きいと思える。各パートの艶やかな音質に、マイク選びの巧さを感じ、緻密なミックスも感じる。勢いを失わないサウンドに仕上げたテクニックに乾杯だ。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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