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及川公生の聴きどころチェックNo. 248

#477『Aoi Yamaguchi/Swing in Strings Vol.2』
『山口葵/弦楽カルテットで紡ぐJAZZ Vol.2』

text by Kimio Oikawa 及川公生

AY006/Bandwagon ¥3000(税抜)

1Opening〜さくら(日本古謡)Instrumental
2MY FAVORITE THINGS(R.Rogers)from ‘Sound of Music’
3 THE LOOK OF LOVE(B.Bacharach)from ‘007/Casino Royale’
4 WALTZ(武満徹)from 「他人の顔」
5 SUKIYAKI(中村八大)
6 哀しみの終わりに(M.Delpech)
7 PEOPLE(J.Styne)from ‘Funny Girl’
8 OBLIVION(A.Piazzola)
9 鳥の歌(カタルニア民謡)
10 ROUND MIDNIGHT(T.Monk)

No.1〜7 :
山口葵 vocal
塚本美樹(p) 丹羽肇(b) 伊藤公了(ds, perc) 松本さくら/中西弾(vn) 森下香蘭(Va) 永野紗祐里(Vc) 香取良彦(vib)

ライブレコーディング 2018.3.11@福岡市/スカラエスパシオ
音響/本藤博之
録音/有住壽一
ミックス/小山慎治(ナイスビームスタジオ)

No.8〜10 :
山口葵 vocal
フェビアン・レザ・パネ(p) 川村竜(b) 野沢宏信(ds) 真部 裕/石橋尚子(Vn) 渡部安見子(Va) 四家卯大(Vc) 香取良彦(vib)

スタジオレコーディング 2018.8.23,24@池袋/Studio DeDe
録音/松下真也
ミックス/マスタリング/吉川昭仁

弦楽アレンジ & Director:香取良彦
Producer & Executive director:山口葵


リズムセクションにストリングスが加わるバックのサウンンド・バランスが見事。乗っかるボーカルも、声の質感に圧迫感なしを感じる。音像の作り方がいい。バックの左右空間を、思いっきり表現させて、ダイナミック感を表す。日本語のボーカルのエフェクトが、ギリギリ、大げさでない音質感にうまくとどめている事も注目した。リズムセクションのエッジの効いたサウンドも痛快。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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