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及川公生の聴きどころチェックNo. 219

#280 『オリバー・ジョーンズ/アイ・リメンバー OP ~ピーターソンの想い出』

Justin Time / Muzak ¥2,400 +税

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オリバー・ジョーンズ (p)
レイ・ブラウン( b)
エド・シグペン (ds)
ハーブ・エリス (g)
クラーク・テリー (tp)
ハンク・ジョーンズ (p)
レッド・ミッチェル (b)
ジェフ・ハミルトン (ds) 他

01. アイ・リメンバーOP
02. ミュゼリック・ワルツ
03. シュッド・アイ・ラヴ・アゲイン
04. 幸せになりたい
05. ウィズアウト・ア・ソング
06. イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン
07. 我が心のジョージア
08. ビッグ・ピート
09. サムシング・フォー・チャック
10. プレイス・セント・アンリ
11. ホワイ・シンク・アバウト・トゥモロー
12. 自由への讃歌

Compiled by Ryoji Fukui
録音:1984年~2008年
Mastered by Mamoru Ishibashi


録音の年代もまちまちで、録音の状態を語るのは難しいが、その年代のサウンドの在り方が知識になる。私にとっては勉強の素材と言える。 全般を通してピアノの音質、表情に統一感があるのは、オリバー・ジョーンズの弾き方に強烈な個性があったのだろう。ぽつぽつと塊が飛んでくる質量を感じさせる。 「ギターソロの時のピアノ、もっと前に出して」と、つい声を出してしまったくらい、ピアノは印象的だ。すべてかなりのオンマイクのサウンドだ。 ストリングスが加わる曲は、昔懐かしいバランスに、私はジーンとくる。大勢の弦楽器群を、そんなに沈める事ないだろうと思うくらい、隠し味的バランスで仕上がっている。 Tpのくすんだ味わいのサウンド。今は、どうあがいても録れない。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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