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及川公生の聴きどころチェックNo. 222

#300 『ミュンシュ+日フィル/ベルリオーズ:幻想交響曲&リハーサル』

Octavia/EXTON OVCL-00599  ¥2700(税別)

シャルル・ミュンシュ(指揮)
日本フィルハーモニー交響楽団

ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14
<リハーサル風景>
幻想交響曲 + ダフニスとクロエ第2組曲より
ミュンシュの楽員への挨拶
1962年12月28日 東京文化会館にてライヴ収録
録音:若林駿介

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故若林駿介氏の収蔵テープからマスタリングを経てCD化された極めて貴重な音源。
1962年12月26日東京文化会館ステレオ・ライブ録音。
重厚な感触で濃厚な塊の音を聴く。デジタル録音に馴染んだ耳には違和感として収まる。だが、時が経つにつれ、あ〜アナログ録音って、このサウンドだよ...と、記憶が蘇る。アナログ録音が持つ特有の重厚さを満喫。

若林氏のオーケストラ録音手法はワンポイント・メインマイクに補助が3本くらい。このワンポイントの的確な位置決定が神がかっている。見事なバランス。
奥行き感の表現が豊かで、奥行きの楽器の位置の想像が楽しい。左右広がり感は抑え気味だが、濃厚さがそれを意識させない。

及川公生

及川公生 Kimio Oikawa 1936年福岡県生まれ。FM東海(現 東京FM)技術部を経て独立。大阪万国博・鉄鋼館の音響技術や世界歌謡祭、ねむ・ジャズ・イン等のSRを担当。1976年以降ジャズ録音に専念し現在に至る。2003年度日本音響家協会賞受賞。東京芸術大学、洗足学園音楽大学非常勤講師を経て、現在、音響芸術専門学校非常勤講師。AES会員。

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