『ディスアポイントメントーハテルマ』の季節
竹田賢一のライナーノートに呼応する形で by 土取利行
閲覧回数 2,723 回
あまりにも多くのことが展開した70年代、間章の死を契機に彼のもとに集まっていた個々の者たちは、80年代に入り独自の道を歩みだしていた。
続きを読む閲覧回数 2,723 回
あまりにも多くのことが展開した70年代、間章の死を契機に彼のもとに集まっていた個々の者たちは、80年代に入り独自の道を歩みだしていた。
続きを読む閲覧回数 2,155 回
坂本さんは「坂本龍一」としかジャンル分けのしようのない、しかも時空を超越した音楽を創造した偉大な音楽家です。
続きを読む閲覧回数 2,066 回
僕にとって坂本はいつも可能性の源泉と言える。坂本に対する喪失感はとてつもなく大きい。
続きを読む閲覧回数 2,030 回
去年(2022年)、私が主宰しているAbsolute-MIXというプロジェクトのコンサートで取り上げたロック・ギタリスト/作曲家のスコット・ジョンソンが亡くなった。本人から知らせが来るわけがない訃報ではあるが、今生の別れというのはやはり突然で悲しい。
続きを読む閲覧回数 1,958 回
楽譜やトランスクリプションを見直すと同時に聴覚的な記憶を育てていくことも大切だ。
続きを読む閲覧回数 2,146 回
Bluesy、Funky、GroovyというAmericanなテイストとは違った静謐で知的な空間が拡がる本盤
続きを読む閲覧回数 2,271 回
尽きぬ問いを不在人の残した音や言葉、気配から読み取る、そんな温かい会でした。
続きを読む閲覧回数 3,780 回
どの曲も美しく、時に怪しげで湿度がある感じが好きです。Egberto Gismontiに出会った1枚でした。
続きを読む閲覧回数 3,777 回
テナーサックス奏者のチャールス・ロイドの屈指のバラード集。
続きを読む閲覧回数 3,574 回
ECMの数多くの作品の中でもここまで穏やかで、ストレートに心温まるようなメロディを聴かせる作品はめずらしいのではないか。
続きを読む閲覧回数 4,050 回
おばちゃん二人で店をやっていたんだと思う。「ラルフ・タウナーはこっちやで」「アバークロンビーは確かこっちやったかな」「キースの新譜はまだ入ってきてないわ」何を隠そう「ダン」はECM専門店だったのだ!
続きを読む閲覧回数 3,548 回
いわゆるジャズ・ギターに馴染んでいた耳にはPMGの音楽は衝撃と言えるほど新鮮だった。
続きを読む閲覧回数 3,456 回
様々な差別等の不条理よりむしろ、それも含めて今を肯定する強い精神力が根底にある、そういう表現だと思える。
続きを読む閲覧回数 3,837 回
このアルバムを聴くたびに過去と現在が重ね合わされたような、不思議な感覚に陥る。
続きを読む閲覧回数 3,674 回
こんなにも慈愛に満ち、そして原曲に息づく社会へのプロテストや達観をも含みながら、ただひたすらに美しいギターソロの音楽を僕はほとんど知らない。
続きを読む閲覧回数 3,668 回
管楽器とベースのデュオのあり方を覆された。
単音楽器同士とは思えぬ音の広がり、空間に紡がれる音を聞き、しがらみから解放された感覚になった。
初心に帰りたい時に聞く1枚。
閲覧回数 3,936 回
高校生の時にフュージョンを中心に聴いていた自分がアコースティックなジャズを聴くきっかけになったアルバムです。
続きを読む閲覧回数 3,339 回
ジスモンチのギターやピアノがナナの超個性的パーカッションと溶け合って生まれる色彩豊かな音世界の凄さにたじろいでしまう
続きを読む閲覧回数 3,698 回
飾らないけど様々な感情を巡らせ、遂に辿り着いた純粋であたたかい彼の心がこの音の一つ一つに散りばめられたような作品だと思います。
続きを読む閲覧回数 3,872 回
ドラムを絵筆化して空間をカラーリングしていくようなヨン・クリステンセンに心を掴まれた。
続きを読む閲覧回数 4,062 回
今だからこそ認識できる、ディジョネットにしかできなかった、その後の彼が創造してきた音楽が、初めてくっきりとその輪郭を現したのがこのNew Directionsだったと思います。
続きを読む閲覧回数 3,972 回
初めて聞いた時、その温かく、ブライトなのに切ない不思議な音色に魅了されました。こんな音がウクレレで出せないかも研究しました。
続きを読む閲覧回数 3,765 回
音源が擦り切れるのではないかと思えるほど、繰り返し聴いてしまうアルバムがある。それが児玉 桃の「Point and Line」だ。
続きを読む閲覧回数 3,824 回
シンプルな中に魅力がある前期PMGの集大成と呼べる1枚。小編成バンドだからこそ生まれるエネルギーがあって、パットの抜きん出たメロディーセンスと作曲力もより鮮明に堪能できる。
続きを読む閲覧回数 3,480 回
ECMの作品にはどの作品も構築と解体が不思議なバランスで一体となっていると思います。
続きを読む閲覧回数 3,539 回
Towner 作曲の秀逸な構成とギターの浮き立たせ感が尋常ならざる雰囲気を作り出す稀に見る作品。
続きを読む閲覧回数 3,577 回
心を通り過ぎていく微細な感情を集め、混ぜ、順番を入れ替え、それをそのままパックしたような音楽。
続きを読む閲覧回数 3,703 回
考え抜かれた展開、構成美が聴くたびに新しい発見をもたらすスルメイカなアルバム。もう何度シガんだかわからない。
続きを読む閲覧回数 3,962 回
本作を機に、僕はECMという新世界へ踏み出していく。
続きを読む閲覧回数 3,864 回
スタンダードもインプロも全てが溶け切った世界。いったい何が起きているのかも分からず、終始夢心地だった。
続きを読む閲覧回数 3,566 回
ピアノライクなクローズド・ヴォイシング、そこにギターならではのハーモニクスの効果的使用など、タウナーの熟成した奥深い表現力には、ただただ酔いしれるばかりである。
続きを読む閲覧回数 3,615 回
このアルバムは素晴らしい映画と同じです。初めて出会った時に驚くべき印象を与え、その後も更なる神秘を私たちに開示し、私たちに反省を促し、日常の騒がしさの中で一時停止するよう促します。
続きを読む閲覧回数 3,595 回
音楽もさることながら、ECMはジャケットデザインの美しさに魅了されました。そのデザインは見ればすぐにECMだろうと判断がつくほどでした。
続きを読む閲覧回数 3,518 回
「神童」たちが、全く遠慮のない師ゲイリー・バートンの挑発に乗って、誰も見たことのない音楽的世界を出現させるという壮大な物語。
続きを読む閲覧回数 3,911 回
このアルバムの凄さの一つは、一貫してシリアスな雰囲気があるのになぜかずっと心地良く聴いていられるということである。
続きを読む閲覧回数 3,483 回
ECMに美旋律なし。以前からのECMに対する見方でしたが、トルド・グスタフセンによって見事にくつがえされました。
続きを読む閲覧回数 3,192 回
ピアノの音と音の間にある沈黙と躍動の波が、ミニマリズムを通してサディスティックかつ執拗にプレイされる。
続きを読む閲覧回数 2,943 回
このAECの2枚組ライヴ盤の内容とジャケットのデザイン、そして文字のタイプフェイスと組版にやられて、レーベルを強く意識するように
続きを読む閲覧回数 3,222 回
微分音を駆使した音使いは浮遊感と不安感を誘発し、また複雑に絡み合い、加速減速を繰り返す三人の音は、その瞬間の必然性としか言い様がない。
続きを読む閲覧回数 3,630 回
『ECM:私の1枚』を選ぶのは一日二日では答えの出せない難題で、考える度に心象風景のような美しいアルバムジャケットの数々が頭の中を猛スピードで駆け巡って気が遠くなってしまう。
続きを読む閲覧回数 3,132 回
Berklee音大在学中に出逢い、作曲家・アレンジャーとしても大きな影響と学びを頂いた作品です。
続きを読む閲覧回数 2,767 回
〈ザ・ファースト・サークル〉は大作にして、数ある彼の名曲の中でも最高傑作ではないだろうか。
続きを読む閲覧回数 2,630 回
奇妙で単純な相関関係の妙味を不思議な内省を伴って時を過ごしてしまう なんともやりきれない音楽
続きを読む閲覧回数 3,327 回
JCOA出身の強烈なミュージシャン達の個性がおもちゃ箱をひっくり返したように飛び出してくるような面白さと、Carla Bleyの強度の高いアレンジの中でCharlie Hadenの伝えたいメッセージによる音楽的な統制の取れた作品だと思います。
続きを読む閲覧回数 2,735 回
音符に表される以上の質感、ニュアンスの豊かさが素晴らしい。改めていま聴くとアンサンブルの緊密さにも本当に驚かされる。
続きを読む閲覧回数 2,911 回
キースが紡ぎ出す音楽はまさに静寂そのものだが、淡々としかし確固たる意思を持って紡がれる物語の中で時折放たれるハッとする一音に心を掴まれ、刺され、揺さぶられる。
続きを読む閲覧回数 2,703 回
自分の中でのECMのイメージを決定づけたのは、このアンゲロプロスとカラインドルーのタッグに他ならない。
続きを読む閲覧回数 2,873 回
一音一音に愛が込められすぎて余計な音が一切なく、ただただシンプルにメロディを紡ぐ。キースが弾くとこんな素敵な曲なんだと再認識し直すことが多い。
続きを読む閲覧回数 2,764 回
北は心の問題だ。北国生まれでない私にとっては、心の方角なのである。精神の志向、というふうに言いかえてもいい。
続きを読む閲覧回数 2,670 回
深遠なベースソロ曲の合間に入るブラスの曲が、さらに作品に奥行きを与えてくれているのと同時に、緊張感をほぐしてくれる感じがします。静かな夜に聴くのがおすすめです。
続きを読む閲覧回数 3,431 回
ジャズの中に親しみやすいポップな味付けもあり、その奥にジャズの叡智が埋め込まれ、散りばめられているPat Methenyの音楽は、ジャズもポップスも自分の音楽として表現していきたいと思うようになった礎でもあります。
続きを読む閲覧回数 2,982 回
Keithさんの自分の音や音楽を信じ、地図のない道を歩んでいく音楽は、変わらず私の心を掴み、自由の波に解き放してくれます。
続きを読む閲覧回数 2,694 回
協奏曲的あるいはビッグバンド的に明確な構成を取るのではなく、ピアノとストリングスが最初から最後まで寄り添うように音を紡いでいく。ジャンルの境界を跨ぐ音創りという意味で極めてECMらしい一枚。
続きを読む閲覧回数 3,519 回
自分と音楽の間を隔てる壁のような距離感が全くなく、その歌心にスッと共感できた初めてのアルバムでした。
続きを読む閲覧回数 2,975 回
例えば明日このアルバムが発売されたとしても、めっちゃやばい新感覚のピアニスト出てきたな、とジャズ業界に震撼が起きると思う。
続きを読む閲覧回数 3,378 回
もっとも美しい音楽は、もっとも深い音楽でもあり得ることを、ずいぶん長い時間をかけて私は知ったように思います。
続きを読む閲覧回数 2,851 回
小雨の中、ナナ・ヴァスコンセロスは白いレインコートを着て、両足にはスーパーマーケットのビニール袋を履いていた。
続きを読む閲覧回数 3,151 回
印象的なローズとフルートのブレンドは、美しく軽やかなだけでなく狂気をも感じさせ、「表裏一体」の文字が頭に浮かびます。
続きを読む閲覧回数 2,592 回
アルバムを入手してからは聞かずにはいられないほどアディクトして聞きました。
続きを読む閲覧回数 2,924 回
ECMギターアルバム、数あるギターデュオアルバムの中で一番好きです。
続きを読む閲覧回数 2,758 回
1979年ECMからデビュー、3枚のアルバムを残し、1984年のウォルコットの自動車事故による落命で活動停止。
続きを読む閲覧回数 3,257 回
憧れのレインボースタジオは、ひっそりと、でも堂々と存在していた。ドアを開けるとアットホームな暖かい雰囲気で、音楽の魔法にかかったような心躍るヴァイヴに溢れていた。
続きを読む閲覧回数 2,970 回
キースから溢れ出て紡ぎ出されるれる一音一音、絞り出す様な声と足音に心を揺さぶられ、録音された空間瞬間を必死に想像しながら聴きました。
続きを読む閲覧回数 3,009 回
一番嫌なリクエストがチック・コリアの『リターン・トゥ・フォーエヴァー』でした。
続きを読む閲覧回数 3,216 回
ゲイリーのメロディックな演奏に、ベーシストは伴奏者というそれまでの私の概念を覆されました。
続きを読む閲覧回数 3,052 回
このアルバムで、パットが重ねてきたギターへの研鑽が一つの形となった。
続きを読む閲覧回数 2,963 回
近年のECMから1枚。(2018年作)
続きを読む閲覧回数 3,440 回
この時期のデレク・ベイリーはどれも物凄いのですが、この音源はデイブ・ホランドのスピード感もあいまって、聴いていて飽きません。
続きを読む閲覧回数 2,697 回
まず、驚いたのは、彼が僕のところへ来て選んで行った写真は、日本では使われないようなものばかりだった。
続きを読む閲覧回数 3,000 回
この3人だからこそ実現しうる、ギタートリオアルバムの最高峰の1つ。聴く度に新しい発見がある。
続きを読む閲覧回数 2,580 回
ECMのアルバムは1枚を手に取ることは、アイヒャーから入念に指定された時間と空間の交差点に立つようなものだ。
続きを読む閲覧回数 2,471 回
Covidで危機に瀕した僕らを癒してくれたヤコブ・ブロの『Uma Elmo』はECM近来の傑作。
続きを読む閲覧回数 3,131 回
結局、そのアルバムを買ってから数年間で999回くらいは聴き直した。
続きを読む閲覧回数 2,938 回
歌のない音楽で、シンプルな4リズム編成で、これだけの音楽的表現・色彩感覚・ポップさを持って訴えかけられるオリジナルな世界があることに感銘を受けました。
続きを読む閲覧回数 2,904 回
作品の序幕は耳を澄まし目を閉じれば、瞑瞼の奥に光彩陸離たる桃源郷が広がる。コングスハウクはサウンドの遠近法を駆使し、光彩と空間を操り、柔和神秘的な自然を描写をする様にどこか形而上学的を想わせるアプローチで魅了する。
続きを読む閲覧回数 2,635 回
素朴な楽器とカセットデッキで、エンジニアも使わずに自宅で録音されたアルバムは、聴き始めるといまもついつい聴き通してしまう。
続きを読む閲覧回数 3,013 回
21世紀もECMはジャズ・シーンに斬新なインパクトを与え続けていますね。
続きを読む閲覧回数 2,448 回
研ぎ澄まされた感情がピアノとマリアージュされ一音一音が繊細で感情的であり、ハーモニーや間、全てが絶妙。
続きを読む閲覧回数 2,534 回
大変美しく、まるで映画を見ている様なピアノソロアルバム。シンプルに曲の良さを最大限活かしたこのアルバムはいつ聴いても心にしっくり来る。
続きを読む閲覧回数 2,671 回
シンプルなのに力強く、オンリーワンでありながら普遍的で、世界で最もマジカルなこの音楽に誰しもが感動せずにはいられない。
続きを読む閲覧回数 2,441 回
Jamie MuirがKing Crimson加入以前に参加したことで気になったアルバム。これでECMを知り、ECMレーベルの全作品を揃えたいと思ったものでした。
続きを読む閲覧回数 2,327 回
ラルフ・タウナーとジョン・アバークロンビーのギタリスト二人の存在に演奏家として作曲家としてその世界観にとても大きな影響を受けました。
続きを読む閲覧回数 1,727 回
静謐な中に鋭く研ぎ澄まされた感性のぶつかり合いが脳に染み込んでいくといった感じのフリーなサウンド
続きを読む閲覧回数 1,368 回
こんなにもプライベートな音楽を、彼の家族でも友人でもない私達が聴けるって、すごいことかもしれない。
続きを読む閲覧回数 1,891 回
音楽の内容も勿論の事ながら、アルバムの音の作り方が先に挙げたアルバム達と異なる、何か「特別なもの」であるという事も、何もわからないながらに感じた憶えがあります。
続きを読む閲覧回数 1,802 回
どの演奏も瑞々しさに溢れていて本当に素晴らしいと思います。オーネットのブルースが好きで、この音楽がどうやって生み出されているのか強い興味を持ちました。
続きを読む閲覧回数 956 回
日常に溶け込む優しい音楽、真夜中の暗闇でひっそりと聴くのにもちょうど良い。不眠気味の身体にじわりと染み渡り、これこそ身体が欲していた音だと気付く。最高級のピアニッシモの音楽。
続きを読む閲覧回数 1,285 回
何の用意もなくおこなわれたインプロヴィゼーション。日付と場所が変わると、音楽が変わる。
続きを読む閲覧回数 1,159 回
これほどのトリビュート・アルバムはECMの長い歴史の中でも他に類例がないのではないか
続きを読む