Reflection of Music Vol. 89 田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通し
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田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。
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田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。
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間もなく2022年も終わろうとしている。
コロナ禍以前の「日常」に戻りたい/戻ろうという強い気持ちが、人々の行動パターンから強く感じるこの頃である。
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今井和雄カルテットのCD『HAS THE FUTURE BECOME THE PAST』(Jinya Disc)がリリースされた。藤堂勉(藤川義明)の最近の演奏が聴けるCDである。
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そこで聴いたのは、これまでの経験から導き出された幾重にもアップデートされた音表現の現在地である。それでこそ追悼演奏なのだ。
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また一人、巨人が旅立った。9月24日、ファラオ・サンダースが家族や友人達に見守られながらロサンゼルスで永眠したとLuaka BopがTwitterで伝えた。享年81。
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内橋はベルリンと東京を拠点として活動するようになってから十年以上経つ。現在もヨーロッパと日本を往復して活躍しており、9月2日からは内橋和久とドイツ人ミュージシャンとのバンドSUKで日本ツアーを行っている。
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ニルス・ヴォグラム「MUSE」が昨年発表したアルバム『Nils Wogram MUSE』(Nwog Records)がドイツジャズ賞 Deutscher Jazzpreisesインストゥルメンタル・アルバム部門で受賞した。ちょうどいい機会なので「MUSE」を含む彼の最近の活動について尋ねてみることにした。
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昨年の文化庁の補助金「Arts for the future!(AFF)に続き、Arts the future 2(AFF2)の受付が開始されてから約2ヶ月経つ。
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昨年から今年にかけて、高木元輝のCDが国内外のレーベルから数多くリリースされた。彼の奇跡を辿るよい機会だろう。奇しくも今年は没後20年に当たる。
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河崎純によるユーラシアン・ポエティック・ドラマのCDが、3月に発売された第一作目『 HOMELANDS』に続き、第二作目『STRANGELANDS』もBishop Recordsから間もなくリリースされる。両作品共、河崎のユーラシアンオペラ等での活動が基盤となって制作されたCDだ。独自の発想で創作を続けてきた彼の言葉を引用しつつ、これらの作品の成り立ちについて書き留めておきたい。
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ジョン・ラッセルはMopomosoでの自身の役割を「プラットフォームを提供することで即興演奏の発展を促し、そして可能であれば人々に知識と理解を深めるのに役立ててもらう」と語っているが、その意味においてもジョン・ラッセルを追悼するにふさわしいMopomoso的な企画だった。
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1月中旬、令和3年度補正予算566億円を投じた「コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業」が「ARTS for the future!2」として募集を行う予定だということが公表された。
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本田のエネルギッシュなドラミングも音色がクリアで、箏とのサウンドの絡みが絶妙だ。道場というユニット名で活動を継続させているだけある。フリージャズでも、ここまでパワフルに、そしてハイレベルの交歓を体験することは滅多にない。
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第50回を迎えたメールス・フェスティヴァルだが、直前に4つの野外コンサートの許可は下りたものの大半はオンラインでの開催となった。とはいえ、ありきたりのインターネット・コンテンツにしないための様々な創意工夫がなされていた。
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即興的なパフォーマンスを繰り広げるが、いわゆるインプロとは趣が異なり、主体となるのはサウンドであり、4人の演奏者によって編み上げられるというよりは重ねられるサウンド、音響によって立体的な音空間が変化していく。
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第21回アルバート・マンゲルスドルフ賞の授賞式がベルリン・ジャズ祭期間中の11月5日に行われた。今回の受賞者は高瀬アキである。これは彼女にとって大きなプレゼントだったに違いない。
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14回目を迎えた「JAZZ ART せんがわ、今年は万全のコロナ対策をとり、会場キャパシティの半数に入場者数を制限しての開催となった。
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歴史学者として著名なエリック・ホブズボームはジャズ愛好家でもあった。1959年に初版が出た『The Jazz Scene』を改訂した1993年版の邦訳が出版された。
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我々は文化政策に対してもっと関心をもつべきだ。と同時に、身近な音楽の現場を大事にすることが、明日への創造に繋がるということも忘れてはいけない。
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もう一年前になる。いわき市立美術館で鈴木昭男のパフォーマンスを行うというので、ふらりと出かけることにした。
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このサウンドの新鮮さはなんなのだろう。21年前の録音なのに…。
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古希を迎えるにあたって、再びソロCDをリリースした田村。トランペットだけではなく、防音室には持ち込めないドラムセット代わりに持ち込んだ中華鍋やボウルを叩いたり、ヴォイスを発したり、歌らしきものを口ずさんでみたり、ピアノまで弾きはじめる、と実にやりたい放題。それがなんとも楽しげでいい。
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ダブリン在住のピアニスト、木村泉によるフィールド・レコーディングとの即興演奏によるコラボレーションというこれまでにない試みによる作品。それぞれのトラックが映画のシークエンスのようで、イマジナティヴな音空間が浮かび上がってくる。
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50回目という節目の年を迎えたメールス・フェスティヴァルだったが、今年もコロナ禍の中での開催となった。ライヴ・ストリーミング+有観客でのコンサートで、ストリーミングもまた他にない手法によるものだった。
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最近作『CHAT ME』(NOMAT)、楽音を排したノイズから立ち上がるサウンドに、コロナ禍が続く中で擦り切れそうになっている今この時代の感受性が共振しているように思えた。
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メールス・フェスティヴァルが今年50回目を迎える。日本でもよく知られており、日本人ミュージシャンも数多く出演してきただけに、このフェスティヴァルと日本の繋がりについて振り返ってみたい。
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今年で第50回を迎えるメールス・フェスティヴァル、そこで最も観客を沸かせた日本人グループは渋さ知らズだ。ヨーロッパでは全く無名の彼らが1998年に初登場し大成功する、その先駆けとなったのが第25回、1996年のフェダインのステージだったと私は思う。
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『近代日本の音楽百年』は音楽史としても側面も持つが、文化受容を多角的に捉えることで日本の近代を音楽面から捉えた本といえる。
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この3ヶ月ぐらいに出版された音楽本のなかで、幾つか目ついたものを取り上げてみたい。ここで取り上げる3冊『スティーヴ・レイシーとの対話』『阿部薫2020』『AA 50年後のアルバート・アイラー』は単著ではなく、複数の著者による編集本で、編集者の意向が強く反映された書籍だ。
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イギリスのギタリストで、即興演奏のコンサート・シリーズ Mopomoso での活動で知られるジョン・ラッセルが亡くなった。
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音楽の聴取形態が変わったとしても、そのベースとなるミュージシャンのリアルな音楽活動なくしては音楽は成立し得ない。まだ先は見通せないが、コロナ禍が収束する時期がくることを願うのみである。それまで生き延びれるように必要な支援策をとってほしいところだ。
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ピアニストの林正樹は公園通りクラシックスの存続を願い、オンライン・イベントを3回に亘って主催した。コロナ禍で海外ミュージシャンのとの交流がリアルでは難しくなっている昨今ゆえ、出演者は日本在住ミュージシャンがほとんど。プログラムからもわかるようにローカルシーンの豊かさと日常の大切さを改めて気づかせてくれた。
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今年(2020年)の元旦、林栄一が古希を迎えた。それを祝して、新宿ピットインでは「俺たちの栄ちゃん Happy 70th Birthday Live」と題した 2 days が1月10日と11日に行われ、そのライヴCD『林栄一 Mazuru Orchestra / Naadam 2020』も秋にリリースされた。
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即興音楽が最高のエゴの音楽、サウンドの主観性に立つ音楽だったとするならば、まさしく阿部は当時の即興演奏家の中でも最高峰のひとりだったと言える。阿部にまつわるエピソードには事欠かないし、彼についての言説もまた多い。しかし、いったん雑念を取り払って、純粋にそのサウンドに向きあって聴くことが、21世紀の今求められていると思う。
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最後の数年間は、毎年のようにJAZZ ARTせんがわに出演していたので、フェスティヴァルや場所と結びついて沖至が思い出される。いつもどこかで会う度に、沖至はパリの空気を纏っているような気がした。
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あらゆる声による表現を駆使し千変万化するサインホのヴォイス に、循環奏法とマルチフォニックスを駆使しつつも、ブルージーな楽音や尺八も交えるローゼンバーグ、そこにDieb 13がノイズやサウンドをレイヤーのように重ねることで、音宇宙が広がったといえる。このステージで繰り広げられたのは音による即興無言劇とも言えるかもしれない。
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公園通りクラシックスのような小規模なヴェニューが実は音楽活動の現場では重要な役割を果たしてきていることは中々認識されていない。しかし、ライヴ・ミュージシャンにとっては演奏する場があってこその音楽なのである。この状況下、苦境に立たされているところも少なくないと思う。事情が許すのなら、出来るだけライヴに足を運ぶということ、それはヴェニューにとってもミュージシャンにとっても助けになるということだけは確かである。
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ライヴの現場がコロナ以前に戻るにはまだまだ時間がかかるだろう。ライヴストリーミングやオンライン上での音楽活動の試行錯誤はこれからも続くといえる。実演の代替としてのオンライン・セッションよりも、オンラインで現代のテクノロジーだから制作出来る音楽、あるいはバーチャル空間でしか出来ないミクスト・メディア的なものを含めた新たな試みが行われることを寧ろ期待したい。
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多くの音楽イベントが中止または延期を余儀なくされる中、ドイツのメールス ・フェスティヴァルはプランB、つまりライヴ・ストリーミングによるフェスティヴァルを決行した。スローガンは “new ways to fly”、プランBによる開催はその言葉通りの試みだった。
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渡辺白泉のよく知られた句に「戦争が廊下の奥に立ってゐた」というのがある。それを今に例えるならば廊下の奥に立っていたのはコロナだが、その向こうのポストコロナはまだ見えない。その全ては現在の試行錯誤なくしてあり得ないだろう。それも生き延びてこそ、なのである。
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幸い音楽ファンには、ライヴに行くことは出来なくても自宅でCDなどを聴く楽しみはある。もし余裕があるならば、CD(ダウンロード)を購入すれば幾ばくかミュージシャンあるいは音楽関係者の助けになるということを付け加えておこう。
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アレクセイ・クルグロフは、Leo Recordsのレオ・フェイギンに「クルグロフはガネーリン・トリオの真の継承者だ」とまで言われたミュージシャンだ。クルグロフの表現はロシアの前衛ジャズ/フリージャズの特色を引き継ぐものといえる。
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2019年はフェスティヴァルによく足を運んだ年だった。6月7日〜10日に開催されたドイツ、メールス ・フェスティヴァルに行ったのを皮切りに、結果的に11月までの間に野外フェスから小規模なものまで7つのフェスティヴァルに出かけた。それを振り返る。
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チューバ奏者、高岡大佑と2人のドラマー/パーカショニスト、石原雄治と藤巻鉄郎によるインタープレイは「即響」という言葉が似つかわしい。公園での録音だが、環境音や蝉などの鳴き声と演奏の絶妙なバランスといい、その取り込み方はまさに借景だ。2019年に聴いたCDの中で一番の異色作。
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観たのは東京ドイツセンターでの最終日のみだが、会場のあちこちに位置した複数の出演者によるパフォーマンスがノンストップで、しかも様々な組み合わせで変化しつつ、同時進行で繰り広げれられる様は刺激的だった。
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世界的に近代の枠組み、リベラルな価値観が崩壊しているとしか感じ得ない日々、それに伴う漠然とした不安感、不穏感が漂う現在のリアリティ、それを体現したステージだった。
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第14回アルバート・マンゲルスドルフ賞(ドイツ・ジャズ賞)の受賞者はパウル・ローフェンス Paul Lovens に決まり、ベルリン・ジャズ祭会期中の11月3日に授賞式が行われた。「ジャンルの境界を再定義した独創性のある即興演奏家」であることが評価された。
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私は「渋さ知らズ」をジャズや日本のアンダーグラウンド文化に深い根をもつ舞台装置だと表したい。出入り自由の(側から見ればかもしれないが)風通しのいい空間であればこそ、これほどの創造的パフォーマンス集団を維持出来たのだと思う。もちろん、ダンドリスト=段取り屋さんとしてこの集団を仕切る不破大輔の器量と才覚があってこそだが。
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即興音楽を聴く/聴いてみようと思う人のためのガイド本。ターゲットにしているのは、コアなファンだけではなく、むしろ即興音楽の周辺で入口を見つけられずにいるリスナーや、即興音楽に接したことはあるがどう聴いてよいかわからないでいる人たちだ。著者は聴取行為をバード・ウォッチングに喩えながら、軽快な筆致で即興音楽に馴染みのないリスナーにも聴取のポイントを解き明かし、即興音楽の深い森に入っていく。
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存続が危ぶまれていた「JAZZ ART せんがわ」だったが、関係者有志が立ち上げたJAZZ ART実行委員会の粘り強い交渉により、調布市の共催を得て、開催に漕ぎ着けたのは特筆の値する。所感と各ステージの模様をスライドショーにて。
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『姜泰煥+高田みどり/永遠の刹那』(NoBusiness Records)がリリースされた。1995年の姜泰煥と高田みどりとのデュオのライヴ録音である。今年4月来日時に姜泰煥の演奏を観ているだけに、90年代半ばの彼の姿を懐かしく思い起こしながら聴いた。
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2019年度のベルリン・ジャズ賞 Jazzpreis Berlin はアクセル・ドゥナーに決定。一般的なジャズとは異なった方向性で独自の道を探求してきたアクセル・ドゥナーにジャズ賞が与えられるのは、国籍を問わず様々な背景を持ち芸術家や音楽家が多く住み、交流しつつ未来へと繋いでいるベルリンならではなのかもしれない。
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メールス・フェスティヴァル現音楽監督ティム・イスフォートの「フェスティヴァルを当初の精神をもって続けていきたい」という言葉に背中をおされ流ように十数年ぶりにそこに足を運んだ。
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メールス・フェスティヴァル1日目と2日目のステージをスライドショーで。
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メールス・フェスティヴァル3日目と4日目のステージをスライドショーで。
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メールス村を始めとする会場周辺をスライドショーで。
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齋藤徹の軌跡は私の記憶の中でさまざまな事象にシンクロしながら、その時々の音楽動向、即興音楽を取り巻く変遷と共に蘇ってきた。それは「音をさがして」の旅だったのではと今にして思う。
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11年継続した「JAZZ ART せんがわ」がこのまま終了してしまうとしたら非常に残念である。「JAZZ ART せんがわ」存続に向けてJAZZ ART 実行委員会が立ち上がり、4月17日にイベントを行い、現在Web上で署名活動を行っている。
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フレッド・フリスの3枚組CD『All Is Always Now』を聴き終えて、作品に彼の世界観がよく現れていると思った。音楽的な戦略は以前からの一貫したもので、その強度は一層増している。それにしても、All is always nowとは。絶妙なタイトルをつけたものだ。
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音楽業界ではサブスクリプション方式のストリーミングが伸びているというが、実際のところはどうなのだろう。
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フリージャズ特有のダイナミズムと緩急自在な表現によって、今日的なアクチュアリティを表出させる「ARASHI」の演奏はフリージャズの今日的な有効性をよく表していると言っていい。
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今年出版された数多いジャズ関係の書籍の中でも特に注目に値する2冊の本について、英語での出版物であるが画期的な出版物だったので、敢えて取り上げることにした。
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2016年11月、ベルリン・ジャズ祭でのグローブ・ユニティ・オーケストラ50周年記念コンサートのライヴ盤。
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3者それぞれ、名匠にふさわしい技量があればこそ、超越した音楽観があればこその演奏だった。
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シュリッペンバッハ ・トリオ+高瀬 アキ「冬の旅:日本編」を終えての謝意、そして個人的雑感とスライドショー。
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日常生活に溺れていると、混沌とした時代に生きていることを忘れがちだが、本を読んだり、ライヴやステージを観たりした時にふと様々なことを思い巡らすことがある。そのようなきっかけになった小説と舞台について、今回は取り上げたいと思う。
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Part 1では遂に来日したアメリカのみならずヨーロッパでも評価されているピーター・エヴァンスについて、Part 2では今年が最後になるかもしれない「Jazz Art せんがわ」をスライドショーと共に。
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9月が刺激的な月になることは間違いない。来日ミュージシャン情報と冒険的な試みを行っているプロジェクトなどについて紹介したい。
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スタンコはコメダから大きく影響を受けた作曲法、そして即興演奏家としての類い稀な才能、よくスラブ的と表される陰影を湛えた叙情性と奔放さを併せもった稀有な存在だった。
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還暦記念『月刊藤井郷子』をリリース中の藤井郷子。同世代の衰えぬ創造意欲に、私はいつもその元気さを少しばかり分けてもらっている。
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ペーター・ブロッツマンがヨーロッパのフリージャズにおける最重要作のひとつ『マシン・ガン』を録音してから半世紀経つ。「怒り」を象徴するかのような攻撃的なサウンドといい、『マシン・ガン』はこの時代を表象するアルバムだ。そして、表現スタイルこそ違えど現代のオルタナティヴ音楽へのとば口を開いたのも彼らなのである。
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サンダースのサックス特有のフリークトーンや咆哮、エモーションの中から立ち上がってくるメロディ・ラインは一度惹きつけられると病みつきになる不思議な磁力がある。
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ベルリンで接したテイラーはリラックスして自然体だった。周囲に彼の音楽の理解者が多くいるベルリンの空気に馴染んでいたのかもしれない。偉大なるモダニストの死に、心から哀悼の誠を捧げたい。
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2016年11月、ベルリン・ジャズ祭でのグローブ・ユニティ・オーケストラ50周年記念コンサートのライヴ盤。これは歴史に残る作品である。
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八木美知依のさまざまな演奏活動は、これまでの箏奏者の活動範囲を超越している。フライヤーなどで見かける「ハイパー箏奏者」という呼称は、キャッチコピーのようでもあり、彼女の音楽的姿勢を上手く言い当てている。
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ヴィジェイ・アイヤー、ルドレッシュ・マハンザッパ、レズ・アバシ、フリー系ではジョン・イラバゴンなどアジア系アメリカ人の名前をジャズ・メディアで目にすることが近年多くなった。
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姜泰煥ほどポリフォニックな奏法を駆使するサックス奏者はいない。独特な音の上下動で表出されるダイナミズム、そして繊細な表現から導き出される叙情性といい、本盤は姜泰煥の持ち味を見事に捉えている。
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ロージャー・ターナーはソロで聴かせることも出来る希有なドラマー/パーカッショニストだ。ドラムスに内在する始源の音から、未来志向のサウンドまで空間を行き来し、音から音楽へと響きの変化を追求する冒険者の探求心を感じる。
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ここでは個人的に印象に残った2つの出来事を挙げたい。ひとつは白石かずこの全詩集『白石かずこ詩集成』と翻訳詩集『Sea, Land, Shadow』の出版とそれを祝う会、もうひとつは第33回京都賞思想・芸術部門(音楽)を受賞したリチャード・タラスキンの講演会である。
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ヒロ・ホンシュクの音楽には師であるジョージ・ラッセルの影が見える。リディアン・クロマティック・コンセプトだけではなく、グルーヴ感に対するこだわりもそうだ。グルーヴするからこそ複雑なことをやっている演奏もさらりと心地よく聴けるのだ。
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クリス・ピッツィオコスが来日し、JAZZ ART せんがわに一陣の風が吹き抜けた。彼のソロ演奏は、未知の領域を探究するようなサウンド構成だった。会場を圧倒するほどの凄みはなかったもののその片鱗は確かに観ることができた
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「JAZZ ART せんがわ」がスタートしたのは2008年、今年遂に10周年を迎えた。商業主義とも単なる街興し的なお祭りとも一線を画した独自の路線を持つフェスティヴァルが続いたことは嬉しい。おめでとう!
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即興演奏、いやアジアのコンテンポラリーな音楽の新たな地平を拓いた歴史的なユニット「トン・クラミ」(姜泰煥、高田みどり、佐藤允彦)のライヴ録音がCD化された。
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日本ではどのくらいアーカイヴというものが認識されているのかわからないが、ジャズの研究は音盤のみで出来るものではない。それにまつわる様々な資料も含め、今後の歴史考証なり、文化研究等々のためにも遺していかなければいけないものなのである。
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女性ミュージシャンのジャズ界への貢献ということならば、メリー・ルー・ウィリアムズに続くものではないだろうか。意志の強さを感じさせる明確なタッチとリリシズムを内在させた明晰なピアニズムは、時代を超えて聴き継がれていくに違いない。
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ローレン・ニュートンとスイスの二人の若手ゼバスチャン・ストリニング(ts, bcl)とエマニュエル・クンツィー(ds)との「ブラインドフラッグ(盲目的飛行)」というバンドによる全編即興演奏。三者の交歓は、バンド名さながらに未聴のサウンドへの探究心に満ちている。
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カーラ・ブレイの作曲面でのアプローチ、既成のイディオムに縛られず、独自のメロディー・ラインやコード進行に依る世界はジャズにおける作曲と即興演奏を再定義させるもので、直接的、間接的に多くのミュージシャンに影響を与え、現代のジャズに繋がっている。
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嬉しいニュースが届いた。高瀬アキ&デイヴィッド・マレイによる『Cherry – Sakura』(Intakt)がドイツ批評家賞をジャズ部門で受賞したという。高瀬はこれが9回目の受賞、渡独してから約30年、その地で確実に実績を積み重ねてきたことが評価されているといいていい。
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稀に一期一会ともいえる貴重な出会いが音盤として日の目をみることがある。これはまさにそのような一枚だ。
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ミシャ・メンゲルベルクはヨーロッパの音楽シーンにおける60年代のパラダイム転換を象徴するミュージシャンだった。
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アリルド・アンデルセンはノルウェーのジャズ・レジェンド。彼の60年代からのキャリアを辿ってみると、ノルウェーのジャズ受容史が見えてくる。
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写真家ユージン・スミスといえば、日本ではまず「水俣」だろう。その彼がジャズ・シーン、それも音楽形成の場の証人だった時期があることはほとんど知られていない。
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モンクなり、エリントンなりの作曲家の個性や曲の特徴を知り尽くした上での「改造」なのだということがわかった。ジャズという知の遊園地でスタンダード曲と戯れている。「戯楽」は高度な遊びだ。即興演奏からもインスピレーションを得ていたり、その逆ということもあるのだろう。
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多文化主義がさまざまな軋轢を生み出す現在、多様な文化が出会い、行き交い、交感する空間こそが求められているのではないか。本作が生まれたことに時代の必然性を感じている。これもジャズという開かれた精神の音楽がベースにあればこそ。
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それぞれの音楽家としての軌跡が脳裏に断片的に浮かび上がりつつも、そこに満ちていたのは颯然と今ここを突き抜けていくサウンドだった。年輪を重ねるというのはこういうことなのか。あるべき出会いはまたとない邂逅となったのである。
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ベストというからには一つに絞るべきなのだろうが、今回はあえてベルリン・ジャズ祭で観た2つのヨーロッパのオーケストラ、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ率いるグローブ・ユニティ・オーケストラ50周年記念コンサートと、フランスの若手イヴ・リッサのホワイト・デザート・オーケストラを挙げたい。
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