#122 稲岡邦彌著『新版 ECMの真実』

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ECMのファンには『真実』、『カタログ』を座右の書としつつ、ECM Records: HomeとJazzTokyo を定点観測的に目配りするスタイルが成立する。

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淡中隆史『Steve Tibbetts / Hellbound Train – An Anthology』
『スティーヴ・ティベッツ /ヘルバウンド・トレイン=アン・アンソロジー』

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あらゆるパッションを放棄、ひたすら自己の古層に退行、沈着して、ミネソタの枯山水化していく。

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#07 『カエターノ・ヴェローゾ /メウ・ココ』
『Caetano Veloso / Meu Coco』

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80歳を超えて今なお闘士であり、次なる変革を予感させて生きるカエターノの美しい音楽を、遠くない未来に新しい世代が熱をもって語ることになるだろう。

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#2213『ミシェル・ルグラン・リイマジンド』

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10人の鍵盤音楽家たちは出会ったことのない、未知のルグランをそれぞれ「想いだして」リ・イマジンする。

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#2191 『渋谷 毅/カーラ・ブレイが好き』
『Takeshi Shibuya / I Love Carla Bley!』

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そもそも、(カーラ・ブレイに)妖気など初めからなかったのだ。
渋谷毅は教えてくれる。

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#2161 『キット・ダウンズ/ヴァーミリオン』
『Kit Downes / Vermillion』

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ダウンズの音楽の印象をかたちづくるのはシンプルな旋律と構造そのものの組み合わせ。だから一聴してもつかみどころはない。

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#2158 『フレッド・ハーシュ/ブレス・バイ・ブレス』

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ハーシュ自身が全てのコンポジション、アレンジメント、音づくりを掌握、構成していて「セルフ純度」が高い。

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#2100 『伊藤ゴロー/アモローゾフィア ~アブストラクト・ジョアン~』

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伊藤ゴローがジョアンとオガーマンの音楽に何を聴いて『アモローゾフィア』をつくったのだろうか。その謎を解くためこれからいく度も聴き返すことになると思う。

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#2085 『チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス/トーン・ポエム』
『Charles Lloyd & the Marvels / Tone Poem』

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ザ・マーヴェルスでの3枚目にして初めてのフル・インスト・アルバムで、あらためてロイドの複雑な音楽の地層を知ることになった。

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#2075 『Ky / CYRCLES』

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なるほど、こうして並べて聴いていると「BGMことはじめ」ともいえるサティと麻紀さんの音楽とはおどろくほどの親和性がある。

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#2074 『Suomi Morishita featuring Strings Trio/Ein.』
『森下周央彌 feat. ストリングス・トリオ/アイン』

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大阪の堺市にある“SPinniNG MiLL”という明治後期の紡績工場。その空気感とそこに宿った独特のリバーヴ感が音楽を決定づけている。

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「デヴィッド・ダーリングとPWC の1+4+1」 淡中隆史

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これからもデヴィッド・ダーリングの音楽はポール・ウィンター・コンソートゆかりの人々の中でひときわ美しく響くことだろう。

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#2065 「アストル・ピアソラ 生誕100周年記念」シリーズ

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従来のLP、CDを長く聴き馴染んできた人たちがオリジナル・アートワークとリマスタリングの「新バージョン」に心を動かされない訳がない。

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#09 『Marcin Wasilewski Trio, Joe Lovano / Arctic Riff』
『マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ、ジョー・ロヴァーノ/アークティック・リフ』

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アイヒャーはラヴァーノとヴァシレフスキ・トリオから音楽のエッセンスをあっというまに掬いとってしまう。そうして5分を少し超えるほどの11のトラックに封じ込め、キュレートしてみせているのは神業に近い。

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#2041 『福盛進也/Another Story 月・花』
『Shinya Fukumori / Another Story ~ Moon・Flower』

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『アナザー・ストーリー』の物語性はタフでストレート。語りくちはおだやかに聴こえても挑発的な緊張感を内に秘めた音楽なのだ、とあらためて気づく。

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#2026 『眞壁えみ /アニバーサリー 』
『Emi Makabe / Anniversary』

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NYを活動の基盤としている日本人の音楽家が多いなかで、彼女の音楽だけからはNY的類型から離れた空気が流れてくるのはなぜだろう。

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#1995『Marcin Wasilewski Trio, Joe Lovano / Arctic Riff』
『マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ、ジョー・ロヴァーノ/アークティック・リフ』

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ジョー・ロヴァーノのECM作品を聴くとそのたびに「こんなをロヴァーノを聴くのは初めてだ」と思う。ヴァシレフスキ以上にECM以前、以後で音楽自体がはっきりと変化しているからだ。

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#1994 『ミヤタトモコ/大きな海の中をゆく私たち』

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J-Popの体裁をとっているようでいて、ほんとうは不可思議な音楽だ。きこえてくるのはまるで外国の少女が書いたシュールな日本語のようなうた。

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#10 三浦一馬(バンドネオン) × 岡本和也(ギター) 第2公演
Kaleidoscope 〜万華鏡〜

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一馬君のピアソラへの対し方はあくまでこの偉大な音楽への礼節をわきまえたものだ。次世代の若者によって再発見されたピアソラ像がなんと瑞々しい香気に満ちていることか。

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#08 ギンガ、モニカ・サウマーゾ

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そう、このコンサートは「来日ツアー実行委員会」によるクラウドファンディングで成立、そしてヤマガタ(の「山ブラ」)は今やブラジル音楽の聖地のひとつなのだ。

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#1956『札幌ジャズアンビシャス/One More Time!』
『Sapporo Jazz Ambitious / One More Time!』

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札幌ジャズアンビシャスに、北海道に住むことになったマシューズにもすでに「地の霊」は降臨していて新しい音楽が確実に芽生え始めたようだ。

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#1620 『小橋敦子|トニー・オーヴァウォーター|アンジェロ・フェルプルーヘン/ ヴァーゴ 』

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どの曲にも「え、これを選んだの」と驚き、そして「こんなに良い曲だったのだ」と思わず微笑んで聴き返してしまう。

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#1025 ヨコスカ ジャズ ドリームス 2018

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89歳の「パパ」山木幸三郎 (gt,arr,comp) 以下ニューハードの歴戦のメンバー達も佐藤允彦も素晴らしかったのでどうしても新たな展開を期待してしまう。

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#12 『ハファエル・マルチニ・セクステット+ヴェネズエラ・シンフォニック・オーケストラ/スイチ・オニリカ』

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—かつてジャズがそうであったようにー 突然変異的な個性を持つ音楽家が三世代にもわたって共存して続々と新作を発表している状況は現在ではブラジルに尽きるのではないだろうか。

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#09 The Piano Era 2017
 ザ・ピアノ・エラ 2017

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主催・企画・制作を二人で行う novus axis 堀内求、NRT 成田佳洋の音楽観を反映した独自のキュレーションで大きな発見と喜びを与えてきた貴重なコンサートだ。

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#1468『Gondo’s Carol Brass Ensemble / Silent Night』

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ぼくらは歌ではないから器楽用に挑戦的なアレンジも施したりしてますが、でもやはり基本はボストンのあの空気感を録りたかったので別段複雑にしたつもりもありません。

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#991 ハシャ・フォーラ@阿佐ヶ谷ジャズ・ストリート

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ホンシュクは自他と共に認める「マイルス信者」でレコーディングやライブのいわば「縦軸」はマイルス・ディヴィスの影響と継承発展に、「横軸」は彼の師ジョージ・ラッセルのリディアン・クロマティック概念に基づいている。

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#987 カーリ・イコネン・ピアノ・ソロ

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けれん味のないロマンティックな精神は70年代のECMのジャズ・ピアニスト達にも通じる「青春性」を率直に表しているようで清々しかった。

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#982 アキ・リッサネン・トリオ

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多くのヨーロッパのピアニストのように過度にメロディアスであったり、コードの情緒性に陶酔する事なくストイックに選び抜かれた最小のエレメンツで構成された音楽でありながらなぜか「暖かい」印象を残していた。

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