#2006 『矢吹 卓/Modern World Symphony No.3』

閲覧回数 1,599 回

高円寺百景のキーボード奏者としても活躍する矢吹卓が、自らのプロジェクトとして世界中から30名以上の手だれを集め、梁山泊さながらの世界を作った。実に華麗、壮麗、絢爛である。

続きを読む

「モリコーネの演奏した楽器は…。〜巨匠への追悼、そして最初で最後の私的モリコーネ評〜」

閲覧回数 4,078 回

しかし、モリコーネの音楽だけは、映画という物語性を伴う視覚メディアのお陰もあって、真に大衆の中に息づいているのは疑いない。これまでも、そしてこれからも。モリコーネが再来する事はないだろう。

続きを読む

RIP 追悼ジェネシス・P-オーリッジ

閲覧回数 5,024 回

それだけならまだしもジェネシス・P-オーリッジは、性転換してしまったのだ。それを非難するつもりは無い。僕だって時々オンナだったらなと思う事がある。

続きを読む

#1988 『Sabu Toyozumi, Rick Countryman, Simon Tan, Yong Yandsen/Voices Of The Spirit』
『豊住芳三郎||リック・カントリーマン|サイモン・タン|ヨン・ヤンセン/ヴォイセス・オブ・ザ・スピリット』

閲覧回数 5,163 回

この音楽は、その地の精霊とフリージャズのホーリーゴースト(聖霊)が共に歌い上げる声なのだ。東南アジアだからこそ生まれた新生フリージャズに栄えあれ!

続きを読む

POST・コロナル・ストラテジーズ

閲覧回数 7,120 回

我々はかくもウィルスの影響を被っている。そしてその負債をなんとかするために郵便的なるもの〜ポスタルな方法(デリバリーのロジスティクス)も考えている。

続きを読む

ウィルス禍の向こうに見る世界〜社会構造の変動と音楽〜

閲覧回数 6,296 回

私は、焼け野原となった地に芽吹くものを聴くだろう。それがどんな音楽なのか。育ててみないと、花が咲かないとわからない。

続きを読む

#1967 『Liudas Mockūnas | Arnas Mikalkėnas | Håkon Berre ‎/ Plunged』
『リューダス・モツクーナス|アルナス・ミカルカナス|ホーコン・ベレ/プランジド

閲覧回数 5,713 回

さて、そんな些末な事はさておき「圧倒的」という言葉を、いざ使うのはこんな音楽に接した時だろうか。

続きを読む

#1965 『evan parker, paul lytton “collective calls (revisited) (jubilee)』
『エヴァン・パーカー=ポール・リットン/コレクティヴ・コールズ』(再演:50周年記念)

閲覧回数 5,452 回

エヴァンとリットンがロンドンで1969年に邂逅して半世紀、シカゴで2019年に録音されたのが今回リリースされたアルバムだ。

続きを読む

#1660 『Sam Rivers Quintet / Zenith』
『サム・リヴァース・クインテット/ゼニス』

閲覧回数 7,170 回

この音の決して鈍らない強度、そして延々持続する意志の燃焼。これは他でもないサム・リヴァースという「妥協しなかった男」「最後の硬派」の、今我々が接し得る全てではないのか

続きを読む

#1659 『Evan Parker, Barry Guy, Paul Lytton / Concert in Vilnius』
『エヴァン・パーカー|バリー・ガイ|ポール・リットン/コンサート・イン・ヴィルニュス』

閲覧回数 6,660 回

エヴァンのサウンドは30年前に比較すれば、油のよく乗った歯車がゆっくりと回転しているような、滑らかな時計のメカニズムを感じさせるのであった。

続きを読む

#1658 『豊住芳三郎 / 太陽を追う Chasing The Sun』
『Sabu Toyozumi|Rick Countryman|Simon Tan / Chasing The Sun』

閲覧回数 6,427 回

サブ(豊住芳三郎)とカントリーマンは、フィリピンで「ジャズの十月革命」を起こすだろうか。

続きを読む

#1652 『Aki Takase + Ingrid Laubrock / KASUMI』
『高瀬アキ+イングリッド・ラウブロック/KASUMI』

閲覧回数 8,069 回

この快感、耽溺を肯定する事は危険だ。この音楽に拝跪してはならない。私はこの音楽の強度に立ち向かわなければならない。それが真にこの音楽を聴く事だ。

続きを読む

#1647 『Saadet Türköz & Elliott Sharp / Kumuska』
『サーデット・チュルコズ&エリオット・シャープ/クムスカ』

閲覧回数 8,182 回

ただ、そのローカリティの底を突き抜けて、グローバルというべきか、ヒトという構造の、精神という機能の共有領域まで連れて行ってくれる「こえ」なのだ。

続きを読む

#1643 『Plastic Dogs / GROWL』

閲覧回数 7,429 回

もし比較してみるなら、ボーカルの代わりにサックスがいると言ってもいいだろう。私はプラスティック・ドッグズをメタルバンドとして認識してしまいそうだ。

続きを読む

#1104 80歳記念 ハインツ・ホリガーと仲間たち

閲覧回数 7,380 回

まずはこのディエゴとエディクソンを発見しただけでも、ある意味、生でホリガーを聴いた以上の甲斐があったというものだ。

続きを読む

デレク・ベイリーを論ず(4) 金野 Onnyk 吉晃

閲覧回数 8,730 回

ベイリーはヴェーベルンを研究し、自らの語法とサウンドを確立した頃、それを確認するかのように幾つかのソロを録音した。それらは決して冗長なものではなく、曲ごとの意識の違う短い演奏を編集したものだった。

続きを読む

#1099 アルフィート・ガスト/パイプオルガン・リサイタル
Arvid Gast / Pipeorgan Recital

閲覧回数 7,831 回

演奏は終わった。しばしの沈黙、そして会場は大喝采。こんなオルガンの響きを誰も聴いた事が無かった。

続きを読む

デレク・ベイリーを論ず(3) 

閲覧回数 11,286 回

作曲者の死後も存在し続ける楽曲と、演奏者の消滅とともに消え去る即興。しかし、その両者の目指すところは永遠性として合致していた。両者の合間にデレク・ベイリーはいた。

続きを読む

デレク・ベイリーを論ず(2) 金野吉晃

閲覧回数 10,317 回

デレク・ベイリーは、西欧音楽の理念的発展と、抑制しがたい即興性の葛藤の間に出現し、その「引き裂かれた音楽」を他の誰よりもそれを如実に示している。

続きを読む

#1625『Sam Rivers Trio / Emanation』+『Sunny Murray Trio / Homework』
『サム・リヴァース・トリオ/エマネイション』+『サニー・マレイ・トリオ/ホームワーク』

閲覧回数 10,853 回

温故知新などと言う前に、今、この二枚を聴け。いや、そんじょそこらの「なんちゃってフリー」ではない。二十世紀後半の波濤をかいくぐり、さらに自らの船を繰り出す2人の船長の声を。

続きを読む

#1622 『Evan Parker – Matt Wright, TRANCE MAP+ / Crepuscule In Nickelsdorf』
『エヴァン・パーカー=マット・ライト Trance Map+ / 薄暮のニッケルスドルフ』

閲覧回数 9,637 回

エヴァンはこのアルバムを深夜に、小さく再生し、睡眠中に聴くよう促している。残念ながらこのライヴ録音時の聴衆は謹聴し続けていたようであるが。少なくとも鼾は聞こえない。

続きを読む

#1619 『ヒカシュー/絶景』
「20世紀の終わりのスキッツォイドマンは21世紀のおバカさんか?」

閲覧回数 11,200 回

いずれ、受精後40年、大抵の事は演奏自体で出来る自信があると自負するバンドに成長したヒカシューは、極めて正気の沙汰のまま変態を達成した。

続きを読む

「デレク・ベイリーを論ず(1)」金野onnyk吉晃

閲覧回数 11,578 回

ベイリーは、「曲」がほんの数小節まで凝縮されてよいのなら、即興演奏もまたそうあっていい筈だと思ったのではないか。

続きを読む

「越境する存在、遍在する即興」-フレッド・フリス小論- 金野吉晃

閲覧回数 13,543 回

彼はどこにも帰属すべき場所やレーベルを残さないし作らないのである。作品においては凝縮し、存在においては拡散する、それが彼のスタイルであろうか。

続きを読む

#1605 『Fred Frith Live at The Stone / All Is Always Now』
『フレッド・フリス 〜ライヴ・アット・ザ・ストーン / オール・イズ・オールウェイズ・ナウ』 

閲覧回数 14,628 回

貴方が聴くのは、フレッド・フリスが十年かけて作曲し、自ら指揮した三楽章からなる3時間半の即興的狂詩曲

続きを読む

#1592 『Toyozumi~Countryman / Sol Abstraction』
『豊住芳三郎+リック・カントリーマン/ソル・アブストラクション』

閲覧回数 16,057 回

力技ではない。あたかも棋士の対決を見るように、互いの意思を図るべくサックスとドラムは感応する。

続きを読む

#1587 『Liudas Mockunas / Hydro 2』
『リューダス・モツクーナス/ハイドロ 2』

閲覧回数 12,942 回

リューダスは己自身の中で管楽器の演奏の「進化」と「根源」を同時に見せてくれる。これは音で聴く50分弱の生命史か?   

続きを読む

追悼「小杉武久逝く。『和而不同』の行為観」(中編)「音楽のピクニック」読解1

閲覧回数 16,847 回

小杉は、アノニマスな音が良いのだという。だから求心性を否定して、多面性のある音を選択する。

続きを読む

小説「ゴースト」(中)

閲覧回数 14,151 回

コルトレーンは最高のサックス奏者だ。だから、アイラーがサックス奏者以上の何かであるのをわかった。彼は今猛烈にそれを嫉妬している。

続きを読む

小説「ゴースト」(上) 金野吉晃

閲覧回数 14,062 回

「ジョン・コルトレーンだ。よろしく」。相手は、それが誰だか分かると、さっと立ち上がり手を差し出した。「アルバート・アイラーです。お目にかかれて光栄です」。

続きを読む

#1565 『蓮根魂 /月食の夜』
『RenKonKon / The night of lunar eclipse』

閲覧回数 16,842 回

一曲目「月食の夜」が圧巻だ。タイトルチューンにしたのも納得する。ベースの紡ぐ網目に管楽器各自の伸びやかな音(と声)が絡まり合い、風通しが良い景色が見える(蓮根だから穴があいている?)。

続きを読む

#1040 『ユーラシアンオペラ・プロジェクト・イン・盛岡』

閲覧回数 15,936 回

彼女はシャーマンであるよりもまず表現者であり、現代世界のノマドであろう。「時間、空間を選ばず、遊弋(ゆうよく)しながら思想を伝える人」という解釈をしたい。

続きを読む

#1034 『音楽は何の役に立つか』
〜ミャンマー音楽ドキュメンタリー映画「チョーミン楽団が行く!」〜

閲覧回数 16,890 回

「音楽が穏やかならば、人も穏やかになる 音楽がなくなれば、人もなくなる」

続きを読む

#1549 『崔善培カルテット/アリラン・ファンタジー』〜故郷への道
『Choi Sun Bae Quartet / Arirang Fantasy~Live at Romanisches Café』

閲覧回数 19,704 回

彼らは何も声高に「これが俺のジャズだ」とは主張しなかった。彼らの存在自体がジャズの現在形だった。彼らはことさらにフリーであることを主張しなかった。

続きを読む

#1546 『勝 新太郎/THE BLIND SWORDSMAN~侠(おとこ)』

閲覧回数 18,138 回

そして、あたかも荒野の向こうから座頭市がのそのそと歩いて来るような、映像を想起させる演奏。いきなり、抜き身を構えた連中が襲って来る。しかし、十秒もかからず、皆倒されてしまう。

続きを読む

「Jazz。豊穣の海。」

閲覧回数 22,186 回

この過程はテイラーだけのものではない。日本に孤高のギタリストが居た。ボサノヴァでプロデビューし、トリスターノの研究からクール派の演奏を成就し、タンゴを異形な演奏で示し、漸次投射/集団投射の方法論で日本独自のフリージャズを顕現させ、遂にはそのギターソロが轟々たるノイズの壁を屹立させるに至る。高柳昌行、その人である。

続きを読む

「追悼。CT考」

閲覧回数 25,012 回

 私は声にしなければならない。
「いでよ、今一人の異端者!今一人のセシル・テイラー!」

続きを読む

#1522 『Satoko Fujii Orchestra New York / Fukushima』

閲覧回数 18,214 回

しかし、この「オーケストラ・ニューヨーク」の面々に、3.11の向こうに9.11が、そして、チェルノブイリ(86年)やスリーマイル島(79年)もイメージされていたとしてもおかしくはない。

続きを読む

「全ては電子音楽だ」 アトミック〜スペース〜コンピュータによる20世紀音楽の思い出

閲覧回数 21,902 回

1957年に生まれた私ができるのは、過去の物語を語り継ぐことであり、記憶の彼方にかすむ、幻影の歌う電子の声に耳を澄ますのみなのだ。

続きを読む

#1502 『福盛進也/フォー・トゥー・アキズ』

閲覧回数 17,727 回

無言歌がロマン主義の賜だとすれば、『For 2 Akis』においては、まさにどの曲もネオロマンチシズムの情緒に満ちあふれている。いや、過剰とさえ思える程だ。

続きを読む

ヒストリカル・フィクション 「君が代マアチ〜明治36年のスウィング・ガールズ〜」

閲覧回数 18,334 回

この小説は、実在した「吾妻婦人音楽連中」(邦楽をやるときには東婦人音楽連中と表記)という芸妓のブラスバンドをモデルにして書かれました。

続きを読む

ムーハル・リチャード・エイブラムスの訃報に接し

閲覧回数 21,713 回

エイブラムスのピアノは決して硬質ではなく、無機的でもない。全く其の逆で、どんなに激しい演奏においても、共演者のサウンドを生かす事ができる。

続きを読む

座頭市の話 

閲覧回数 22,821 回

座頭市は盲人であり、按摩を生業としているのが設定だ。「座頭の市さん」である。しかし、本来の字は「座頭」ではなく「座当」であるべきだ。

続きを読む

#1451『TON-KLAMI / Prophecy of Nue』

閲覧回数 23,281 回

このCDは、非イディオマティックな即興演奏という、音楽生成のあり方において最上の記録のひとつであることは論を待たない。それを理解するには、聴くという方法以外には無い。

続きを読む

#969 「注目すべき人々との出会い」を求めて

閲覧回数 21,706 回

このデュオ演奏、ぴったり予定通り20分だった。じつは最近、予定時間通りの演奏ができている。時間芸術としての音楽において、これは非常に大事なことではないか?しかも楽曲ではなく、即興演奏のアンサンブルでそれができるということは?

続きを読む