ある音楽プロデューサーの軌跡 #56 「追悼 AAP 石塚孝夫さん」

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オール・アート・プロモーション代表の石塚孝夫さんの訃報が届いた。享年89。ジャズに捧げた後半生の尽力を心から労いたい。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 # 55 「エムトゥーメとバダル・ロイの死」

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マイルス・バンドの二人のパーカッショニスト、エムトゥーメとバダル・ロイが相次いで亡くなったが、二人が共演したテイクは4枚のアルバムに収録されている。

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#54 スタンリー・カウエルとストラータ・イースト
#54 Stanley Cowell and Strata-East

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ストラータ・イーストからリリースされるアルバムは、レーベルの意向を受けることなくミュージシャンが本来志向する音楽をストレートに表出することができた。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #53 「Great 3:菊地雅章・ゲイリー・ピーコック・富樫雅彦」

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僕の長いジャズとの関わりのなかでも知り得たジャズ・トリオの演奏としては5指に入るのではと自負している。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #52「 ジョージ大塚との仕事」

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ジャック(ディジョネット)のドラムはよく歌い、しなやかさが特徴だがジョージさんもまったく同じ。スケールが大きいところも共通している。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 # 50「追悼 望月由美さんを偲んで」

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今年10月には望月由美さんゆかりの「阿佐ヶ谷ジャズストリート」で、渋谷毅のエッセンシャル・エリントンが「エリントン生誕120周年」を祝うコンサートを行うという。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #49「作曲家|シンセサイザー奏者・西村直記との仕事」

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ローマ教皇の御前で演奏したあの曲が30年後の今、エストニア国立合唱団により東京のホールで演奏されている...

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ある音楽プロデューサーの軌跡 # 48 「ジョルジュ・グルンツ・コンサート・ジャズ・バンドの来日」

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長い間ジャズを聴いてきたが、これほど充実したビッグバンド演奏は空前絶後である。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #46「Transheart トランスハート・レーベル」

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ジャズ・プロデューサーにとって自分のレーベルを持つことは夢である。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #46「録音プロデューサー菅野沖彦さんの思い出」

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宮沢明子は菅野沖彦さんを<音の神様>と呼んだが、僕は<音の匠>と名付けた。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #45「NADJAレーベル」

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結局、Nadjaレーベルは内外のアーチストの音源を中心に40タイトル以上の作品をリリースし、アーチスト自身によるいわゆるインディ・レーベルの台頭とともにその役目を終えたのだった。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #44「ピアニスト今田勝さんとの仕事」

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ベテラン今田勝のアルバムだから随所に名人芸を聴きどころとするハイ・センスのジャズ・フュージョン・アルバムを世に出す必要がある。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #43 「“偉大な興行師” 鯉沼利成さんとの仕事」

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「鯉沼さん、プロモーターとしてやり残したことはないでしょう?」「プロモーター? 俺は興行師だよ!」。大興行師・鯉沼利成と音楽人としてのキャリアの一部を共有できたことは光栄かつ名誉なことである。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #42 『ジャック・ディジョネット+デイヴ・ホランド/タイム&スペース』

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トリオレコードが初めて全社一丸となって制作したアルバムが完成した。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #41「内藤忠行とZEBRA」

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シンセが叩き出すポリリズミックなリズムにジャックがシンセでイントロのメロディを乗せる。いつのまにかスタジオに入ってきたレスターがテーマを吹き出す。背筋に電流が走った。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #40 「近藤等則とTokyo Meeting 1985」

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近藤等則、サムルノリ、姜泰煥ソウル・ジャズ・トリオという、いわゆる東アジアのミュージシャンたちが初めて一堂に会した画期的イベント。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #39「ユッスー・ンドゥール&スーパー・エトワール」ザ・ガイド・ツアー・イン・ジャパ ‘94

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ユッスー・ンドゥールが高松宮殿下記念世界文化賞の「音楽部門賞」を受賞した。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #38「日野皓正・元彦さんとの仕事」

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元彦さんは皓正さんを「兄貴」と慕い、皓正さんは元彦さんを「トコ」と何かにつけ目をかけていた。二人はとても生真面目で真摯に音楽に立ち向かい、自らを厳しく律していた。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #37 「ECM スーパー・ギター・セッション ’79」
〜故伊藤博昭さんを偲んで

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このギター・ファンが狂喜すると思われたフェスは半ば成功、半ば失敗に終わった。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #36 富樫雅彦

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2007年8月22日、富樫雅彦が逝って早くも10回目の夏を迎えようとしている..。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #35 『山下和仁+ラリー・コリエル /ギター・オデッセイ: 四季』

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背筋を伸ばし上半身を直立させて弾くラリーに対し、背中を丸めギターのボディに覆いかぶさるようにして弾く山下。この姿勢はおそらく大きなギターを抱え込んで弾いていた幼少の頃の癖が抜けきれないのだろう。

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#34 King of Fighters

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尻込みする西村の尻を叩いた村田マネジャーに連れられて大阪府立体育館のかぶりつきに座る。3番手の田村潔司の場面で流血、血しぶきが飛んでくる。常連と思われる前列の客が開いた傘で血しぶきを避けながらの観戦となった。

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#33 シカゴAACM 10周年記念フェスティバル 1975

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僕のジャズ・キャリアの中でAACMとECMに出会えたことはとても幸運だった。AACMのCMは Creative MusiciansだがECMのCMはContemporary Musicだ。Creative MusiciansとContemporary Music、これ以上、何を望めばいいのだろう …)。

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#31. 「反逆のジャズ」シリーズ

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僕ら(原田和男、故丸茂正樹、稲岡邦弥)が旧トリオレコード(後にケンウッド・レコード)をホームグラウンドに、70年代初期から約10年間にわ たって自主制作、あるいは海外から取得したアルバムのなかから15作を「Rebel Jazz=反逆のジャズ」のコンセプトの下に選び出し、シリーズとして11月5日にCD発売されることになった。

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#29 和波孝禧さんの楽団デビュー50周年

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ヴァイオリニストの和波孝禧(わなみ・たかよし、1945~)さんが楽団デビュー50周年を迎え、去る6月9日紀尾井ホールで「我が心のブラームス」と題した記念コンサートを催された。

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#30 セシル・テイラーの「京都賞」受賞を祝う

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「セ~シル・テイラー・ユ~ニット!!」。レコードに針を下ろすといきなりMCの絶叫する声が耳に飛び込んでくる。悠 雅彦氏の壮年の声である。そして、その声にかぶるようにしてピアノが、アルトサックスが、そして、ドラムスが雪崩を打って出てくる。

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#27 『ECM catalog』海外プレスの見方

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2年有余をかけて『ECM catalog』は完成した。ECM本社のマンフレート・アイヒャー、スティーヴ・レイク、ハイノ・フライバーグからそれぞれ祝辞が届いた。ECMのオフィシャル・サイトを通じて海外発売もスタートした。

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#28 居座る虎〜●●●●とリトアニア

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人口三百数十万の小国とはいえ、一国のジャズの全貌を一枚のCDで伝えきれるはずはないが、少なくともリトアニアというバルト三国の一つの現在のジャズ・シーンの精髄を切り取ったものであることは間違いない

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#25 Ex. デイヴィッド・バーンの新作『Here Lies Love』をめぐって

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バーンの最新作は、商品としての形式は旧来のものですが、 もしかしたら新しい何かの萌芽を秘めているのかもしれません。ぼくが期待したいのは、そこなのです。

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#26 Ex. ふるさと未来花供養〜花とギターと詩吟の競演(コラボレーション)

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終演後、さっそく来場者のふたりから公演の申し出を受けたが、このギターと詩吟とフラワー・アレンジメントというユニークなコラボレーションが聴衆にアピールできたことを物語っているようだ。

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#24 友人の死を悼む(続)
小林洋一さんと芳賀詔八郎さんのこと

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2010年5月12日、僕はふたりの友人、小林洋一さんと芳賀紹八郎さんを同時に失った、

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#20 テオ・マセロとの仕事

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未発表音源を交えて新旧12曲ずつからなる2枚のコンピ案を送信した。「Good!」の朗報。ただし、最終的には音楽を聴いて確認したいのでCD-Rを焼いてFedExで送付せよとのお達し。

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#19Ex. 清水俊彦さんの「剽窃」問題について

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清水さんが剽窃をしたということは「あとがき」で記されている以上、動かし難い事実である。理由が何であれ文筆家として決して許されるべきことではない。その責は自ら負うべきだ。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #16「ボブ・マーレー生誕50周年記念フェスティバル」

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この1979年の来日公演に立ち会った世代を「レゲエ・ファン第一世代」と呼ぶらしいが、僕も栄えある「第一世代」というわけだ。時代としては、「レゲエ」という音楽スタイルがボブ・マーレーを中心に確立されてまだ10年足らずの歴史しか経ていなかった。

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#5 阪神淡路大震災被災支援活動〜CD制作とフェスティバル
CD『Rainbow Lotus~A Big Hand for Hanshin』& World Music Festival in Kobe

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7ヶ国40数名のミュージシャンから提供された音源を基に2枚組のチャリティCDが制作され、神戸では被災高校生のための「World Music Festival」が開催された。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #4 CD『シンフォニック BUCk-TICK イン・ベルリン』のベルリン録音

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ベルリンの壁崩壊から半年後、壁際のスタジオでCD『シンフォニックBUCK-TICK・イン・ベルリン』をオノ・セイゲンの録音で制作した。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #3「インスピレーション&パワー14〜フリージャズ大祭 1」

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『インスピレーション&パワー14』収録にあたって主催者側と合意したのは、全14日間を完全に録音すること。その中から8アーティスト/グループをピックアップ、2枚組のアルバムとして発売することであった。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #2「クラシックの演奏家たち」

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「文は人なり」というが「音も人なり」で、そこが音楽の制作や鑑賞の楽しみのポイントでもある。

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ある音楽プロデューサーの軌跡 #1「井上道義のデビュー・レコーディング」

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私の音楽ビジネスのキャリアはこのようにクラシックとの関わりからスタートしている。

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