#01 『sara (.es) / Esquisse – Piano Improvisation』

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『Esquisse』=スケッチ(素描)というタイトルのソロ・アルバムから始まったsaraとギャラリーノマルの未来が、この先どのようなアート作品へと進化していくのか楽しみにしていたい。

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#03 『soraya/BAKU – 耳を澄ませて』〜壷阪健登&石川紅奈

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壷阪健登と石川紅奈が2022年に結成した「soraya」は、ゲストミュージシャンを交えて緻密で楽しいサウンドとリズムを探求する旅に歩み出したばかり。<BAKU>でも石川と壷阪、KANが鮮やかな夢の世界を描き出し、J-Popサイドからも注目されている。また『Remboato/星を漕ぐもの』 (nagalu)にも触れる。

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#04 『想いの届く日』『Ⅱ』『ファイブ・ダンス』

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ジャンルレスだが素敵な1枚と、前途洋々な若手女流ジャズ奏者、乾坤一擲の痛快デビュー・アルバム、さらにベテランと中堅が結集した新ユニットの充実の1作。

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#05 『齋藤徹+長沢哲 / Hier, c’était l’anniversaire de Tetsu.』

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驚かされるのは、録音媒体を繰り返し聴くと、その都度異なる印象が「やってくる」ことだ。長沢哲の研ぎ澄まされた打音、齋藤徹の広く豊穣な弦の震え。音の力ということだろう。

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#01 『Chris Pitsiokos / Art of the Alto』
『クリス・ピッツィオコス / アルトの芸術』

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《アルトの芸術》とは些か仰々しく聞こえるかもしれないが、ピッツィオコスが10年間の活動を通して探求してきたアルトサックス・ソロの集大成に相応しいタイトルに違いない。

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#02 Brad Mehldau『Jacob’s Ladder』

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1枚だけ選べと言われると、やはり『Jacob’s Ladder』だと思う。筆者にとって意外性と衝撃度が高かったからだ。このアルバムは何度聴いても新しい発見がある。

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#03 『キース・ジャレット/ボルドー・コンサート』
『Keith Jarrett / Bordeaux Concert』」

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『ミュンヘン2016』『ブダペスト・コンサート』『ボルドー・コンサート』は3部作と言えるキースのヨーロッパ・ツアーのダイアリーだ。

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#05 『ソニード・ソラール(太陽の音)』『ザ・サウンド・オブ・リスニング』

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ラテン・ジャズならではの狂喜乱舞の悦楽世界と対極にあるようなコンテンポラリー・ジャズ・アルバム

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#06 『Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)/The Individual Beings』

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本年、どの盤よりも記憶に残る曲、ソロ演奏に出会ったのが、ポーランド出身のトランぺッター、Tomasz Dąbrowski(トマシュ・ドンブロフスキ)のこのアルバム。

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#07 『カエターノ・ヴェローゾ /メウ・ココ』
『Caetano Veloso / Meu Coco』

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80歳を超えて今なお闘士であり、次なる変革を予感させて生きるカエターノの美しい音楽を、遠くない未来に新しい世代が熱をもって語ることになるだろう。

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#01 灰野敬二+今井和雄 

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70歳を過ぎてさらに転がり続ける灰野にとって、制限下の新たな交わりから生まれる創造性が活動の糧になるはずだ。

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#02 Beyond ~越境のコンサート・シリーズ Vol.1
Cinema~シネマの情景~

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“クラブ” 仕様のクアトロに越境のミュージシャンと越境のオーディエンスを集めた企画は狙い通りの成果を挙げたようだ。

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#03 魚返明未&井上 銘 『サイクリングロード』リリースライヴ at KIWA
Ami Ogaeri & May Inoue “Cycling Road” Live at KIWA

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透明で美しく洗練された響きの中に微かに感じる”夏の草の匂い”や”汗の匂い”のような感覚が、聴く者を懐かしく爽やかな不思議な時空へと誘う。映像作品を観ているかのような楽曲のストーリー性とクオリティの高さ、音色の美しさと拘り、ダイナミックレンジの広さに驚ろかされた。低音量域から美しく表現し、音量差を的確に駆使できるユニットは意外に少ないが、それを完璧に実現している理想のデュオだ

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#04 「隠 (onu)~ヴォイスとワンホーンのためのコンポジション」:由中小唄(vo)による曲とプロジェクト ’Onu’: compositions for a project with voices and one horn by Kouta Yunaka (vocalist, poet and composer)』

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〈隠(おぬ)〉は鬼の声を聴く神事からインスパイアされ、作られた曲。6人の歌い手が鬱蒼とした森の木々や水滴、またはそこに生きる小動物のように声を発する。サックスも同様である。薄い色を重ねるようなヴォイスとワンホーンが、じっくり描く絵を眺めるような体験があった。

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#06 カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径

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すぐれたフリー・インプロヴィゼーションの演奏は、演奏技術だけでなく、他者の感知能力、それを他者に伝達する能力、自身のふるまいに反映する能力を伴っている。

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#01 Milton “Bituca” Nascimento『One Final Music Session Farewell Tour』

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2022年で一番印象に残ったライブは、やはりミルトン・ナシメントの最後のツアーだ。ボストンに来てくれたのは本当に幸運だった。もう彼のライブ演奏が見られなくなる、と沢山のファンが涙を拭っている姿が会場のあちらこちらで見られた。iPhoneで撮影した映像を添えてご紹介する。

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#02 MMBトリオ:R.モツクーナス,A.ミカルケナス,H.ベレ・トリオ
MMB3:Liudas Mockūnas,Arnas Mikalkėnas & Håkon Berre Trio

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MMBトリオは非常にコントロールされたしかし豊穣で見通しの良いサウンドスケープを描き出した。

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#03 デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル 2022
Detroit Jazz Festival 2022

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世界最大の”無料”ジャズ・フェスティヴァルであるデトロイト・ジャズ・フェスティヴァル。2022年は3年ぶりのリアル開催となり、Artist-in-Residenceにキューバ出身のピアニスト、チューチョ・ヴァルデスを迎えながら、4日間、4ステージで熱狂のパフォーマンスが繰り広げられた。

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#2209 『ピーター・エヴァンス / Murmurs』

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ピーター・エヴァンスは、フルートとピアノとの組み合わせがおもしろいと思ったんだと平然と言ってのける。この途方もないポテンシャルは次にどのような形をとってあらわれるのか、想像などできようはずがない。

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#2197 『Chris Pitsiokos / Combination Locks』
『クリス・ピッツィオコス / 音の符号錠』

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クリス・ピッツィオコスの作曲家・理論家としての才能を詳らかにする野心作であり、即興音楽を内包した作曲音楽の現在進行形を明らかにする注目作である。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #76 Robert Glasper <In Tune>

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待望のロバート・グラスパーのBlack Radioの3作目がリリースされた。これは単なる娯楽作品ではない。政治的な話題を公の場で意見することを好まないが、このアルバムの背景として、危険を承知でアメリカの人種問題に少しだけ触れてみた。楽曲解説としては、グラスパー・マジックである彼のボイシングやテーマの構成を解説。

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#01 『マヘル・シャラル・ハシュ・バズ / maher shalal hash baz 第1集』

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カセットテープ特有のヒスノイズが、時代の証人として「便利」一辺倒のリスニングを拒否する。

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#02 『沢田穣治/Contra Banda』

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遠く離れているので国内版にはなかなか触れることがないが、やはりこの1枚は選んでおきたい。沢田さんの音楽は妙に心に残る。城戸夕果のフルートも素晴らしい。

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#03 『小橋敦子&トニー・オーヴァーウォーター/クレッセント』
『Atzko Kohashi & Tony Overwater / Crescent』

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ピアノとベースのデュオで奏でるコルトレーン…極限まで研ぎ澄まされ、静謐で息を呑む玲瓏な調べとなってこの身に響き渡った。

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#05 『RIO』

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20歳を迎え、すでにハワイでも認められ世界で活躍するウクレレ奏者、作曲家のRIOが自ら”デビューアルバム”と呼ぶ『RIO』を井上銘のプロデュースでリリース。これからRIOの音楽を探す旅に連れて行ってもらうことにわくわくが止まらない。

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#06 『岩崎良子&竹内直/メディテーション・フォー・オルガン&テナー・サックス』

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岩崎良子のパイプ・オルガンの凄まじい音圧と時に対峙し時に寄り添い、至高の瞬間を現出させる竹内直。

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#08 『Ayumi Tanaka Trio/ Subaqueous Silence』
『田中鮎美トリオ/ スベイクエアス・サイレンス―水響く―』

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ノルウェーを拠点に活動し、最小限の音を選び抜くことにこだわるピアニスト、田中鮎美のトリオ、セカンドアルバム。

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#01 『Stefan Goldmann & .es / At A Moment’s Notice』
『シュテファン・ゴルドマン&ドットエス / 一瞬の知らせ』

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異端音楽家の魂が「盤」という形で未来永劫に生き続ける証である。

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#02 『Theo Crocker / BLK2LIFE || A FUTURE PAST』

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2021年の新譜と言えば、やはりTheo Croker(シオ・クローカー)の『BLK2LIFE || A FUTURE PAST』が強烈な印象を残した。広大なストーリー性に加え、今まで聞いたこともないような斬新なアイデアが満載だった。

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#03 『リューダス・モツクーナス/Live at Bitches Brew』

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何れもがリューダスと丁々発止の対応を見せ、日本のインプロヴァイザーのレヴェルの高さを刻み込んだ。

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#04 『Lyle Mays / Eberhard』
『ライル・メイズ/エバーハルト』

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ライル・メイズの遺作<Eberhard>は、「水の循環」を想起させるような、そしてライルが永遠の中に生き続けていると感じさせる音楽だった。ライル・ファンには最高の贈り物となった。ありがとう、ライル!

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#05 『グレッチェン・パーラト/フロール』
『Gretchen Parlato / Flor』

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『ロスト&ファウンド』を耳にし大きな衝撃を受けて以降、その動向に注目し続けていたグレッチェン・パーラトの8年振りになる新作。

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#07 『RGG / Mysterious Monuments on the Moon』

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ポーランドのピアノトリオRGGが、母国のSF作家スタニスワフ・レムに敬意を込めて、宇宙や月をテーマにミステリアスな世界を描く意欲作。

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#08 『Henry Threadgill’s Zooid / Poof』

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緻密さとダイナミクスにひたすらに圧倒されるヘンリー・スレッギルのズォイド新作。ややサウンドの音繊維がほぐれ、スレッギルのアルトの魅力を堪能できるものとなっている。

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#10 『Champian Fulton/ I’ll See In My Dreams』『チャンピアン・フルトン・夢で会えたら』

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ニューヨークのピアニスト・ヴォーカリストの実力派、チャンピアン・フルトンがスカンジナビアン・リズム・セクションをバックに歌う、ロマンチックなアルバム。

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#01 “Breeze Blow” ~ sara (.es ドットエス) + 建畠晢 @白楽Bitches Brew

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sara=.esドットエスの行くべき道が荊の道や蛇の道ではなく、創造の神の祝福を受けた愛の道であることを予感させるコンサートであった。

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#03 アルバート・アイラーとの五時間

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コロナ禍の中ならではの五時間にわたるアルバート・アイラーをめぐる貴重なネット・ライヴ体験。

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#04. 角野隼斗/かてぃん ブルーノート東京 初公演

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6月ブルーノート東京公演を見事に成功させ、ショパン国際ピアノコンクールに向かい、予選ごとに大きな進化を遂げ、セミファイナリストに。シティソウルバンド Penthouseでビルボードライブ東京に。大晦日には上白石萌音と紅白歌合戦に出演。と、このわずか1年で角野にあちこち連れて行ってもらった。2022年も新たな音楽の旅に連れて行ってくれることを楽しみにしている。

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#08 道場[八木美知依+本田珠也]

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本田のエネルギッシュなドラミングも音色がクリアで、箏とのサウンドの絡みが絶妙だ。道場というユニット名で活動を継続させているだけある。フリージャズでも、ここまでパワフルに、そしてハイレベルの交歓を体験することは滅多にない。

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#01 Robert Glasper『Electric Trio+1』【ライブ配信】

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大好きなロバート・グラスパーが10月に行った2つの配信ライブ、相変わらず強く印象に残る演奏だった。アメリカの配信ライブはお値段もお手頃でアーカイブの期限制限もないので気安く参加できるが、このようなライブに当たるとえらく得した気分になる。

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#03. Shai Maestro Quartet at Nancy Jazz Pulsations
シャイ・マエストロ・カルテット at ナンシー・ジャズ・パルサシオン

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シャイ・マエストロが2021年1月にリリースしたECM2作目『Human』のカルテットのライヴ。レギュラートリオに同世代のアメリカ人トランぺッター、フィリップ・ディザックが加わり美しく、ときにダイナミックな演奏を展開する。

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#05 メールス ・フェスティヴァル2021

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第50回を迎えたメールス・フェスティヴァルだが、直前に4つの野外コンサートの許可は下りたものの大半はオンラインでの開催となった。とはいえ、ありきたりのインターネット・コンテンツにしないための様々な創意工夫がなされていた。

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#110『ルイ・アームストロング 生誕120年 没50年に捧ぐ』

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この著書は、サッチモに関するバイブルであると同時に音楽人としてどう生きるべきかを気付かせてくれる人生のバイブルでもある。

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#2110 『外山喜雄&デキシー・セインツ:デキシー・マジック〜ビビディ・バビディ・ブー、Again!』

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外山善雄と恵子夫婦率いるデキシーセインツは、今年で46年目を迎える息の長いバンドだ。長さだけではない、彼等の経歴は、日本ジャズ史上最高の輝きを放っている

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JAZZ meets 杉田誠一 #113「ルイ・アームストロングのコルネット』」

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この作品は、はっきりいって、ジャズの記録映画ではなく、あまりにマブかったアメリカの夏の「夢」ではある。

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アーカイヴ:サッチモと佐藤有三(1970)

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撮影している人の優しい、柔和な性格がサッチモの心を開き、こんな表情を引き出したに違いない。

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#29 4K-5.1ch 版 Blu-ray『真夏の夜のジャズ』
Bert Stern’s『Jazz on a Summer’s Day』

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ジャズにそれほど精通していなかったバート・スターンが心に響いた音楽を中心に編集したユニークなドキュメンタリー映画だ。

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#2109 4K+5.1ch版『真夏の夜のジャズ』

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ここには、ルイ・アームストロングのジャズの担い手として不可欠な自由さ、動的感覚が鮮やかに見て取れる。

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Interview #226 オノセイゲン(録音エンジニア・プロデューサー)
Seigen Ono (Recording engineer/Producer)

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今から思えば、結果的にあのテーマ曲「Merry Christmas Mr. Lawrence」を含むサントラ全てが作曲される現場に、僕24歳のフリーランス録音エンジニアとして参加していました。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #65 R+R=Now <How Much A Dollar Cost>

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ロバート・グラスパー(Robert Glasper)率いるR+R=Now(Reflect+Respond=Now)の2018年にBlue Note NYCでのライブ版がこの2月12日にリリースされた。先行して1月22日に<How Much A Dollar Cost>がストリーミングサービスからリリースされた。筆者はこれを聴いて胸を掴まれた気分になった。原曲は2015年にリリースされた、ラッパーのKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の問題作で、オバマ元大統領のお気に入りの曲としても知られている。今回はいつもと趣向を変えてこの曲を掘り下げてみることにした。

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#01 『Kondo IMA21/Live Typhoon 19』

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しかし、カッコいい古稀がいるものである。近藤等則の功績のひとつを考えたとき、ジャズメンの姿から暗さや小難しいイメージを開放し、理屈抜きに「カッコいい」と一般に知らしめたことも外せない。そのプレゼンスそのものがひとつのアイコンであり、宇宙であった。

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#02 『浦邊雅祥 / Mobilis in Mobili』

閲覧回数 42,688 回

浦邊にとって音の鳴り方と魂の震え方に違いはない。両者が同じ振動で波打つことが、浦邊雅祥の音楽の魅力であり怖さなのだと思う。

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#03 『山田貴子トリオ/Remembrance -記憶-』

閲覧回数 17,018 回

自分は ずっとこのような音を脳髄の奥底できっと無意識のうちに待ち焦がれていたのだろう。だからこの作品が確実に私のなかに決して消え去ることのない”記憶という名の楔”となり、また一つそして深くこの身に打ち込んでくれた。

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#04 『Great 3:菊地雅章|ゲイリー・ピーコック|富樫雅彦/コンプリート・セッションズ1994』
『Great 3:Masabumi Kikuchi|Gary peacock|Masahiko Togashi/Complete Sessions 1994』

閲覧回数 30,044 回

絶頂期にあった3者がテーマから予断を許さない展開を見せるスリルと傑出した内容に何度聴いても惹き込まれるのだ。

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#05 『福盛進也/アナザー・ストーリー 月・花』
『Shinya Fukumori / Another Story – Moon – Flower』

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ECMからデビューしミュンヘンを拠点に活躍するドラマー福盛進也が設立した新レーベル「nagalu」の初リリースとなる2枚組アルバム。藤本一馬、林正樹、佐藤浩一をはじめ個性的なアーティストが集結し、新しい物語が動き始めた。

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#07 『Great 3:菊地雅章|ゲイリー・ピーコック|富樫雅彦/完全版 セッションズ 1994』
『Great 3: Masabumi Kikuchi|Gary Peacock|Masahiko Togashi / Complete Sessions 1994』

閲覧回数 23,404 回

(ライヴ盤)キレのいいピアノのサウンドと、ベースが音像を固める。パーカッションはやや音像を引いている。ここは私の判断で、かぶりを避けた。

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#09 『Sabu Toyozumi+Mats Gustafsson / Hokusai』

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豊住もグスタフソンも、そのプレイは独自の身体の方法論に基づくものであり、アスリート的なものでも、音楽の職人的なものでもない。本盤を聴くと、ふたりが互いの音に呼応しあうプロセスを追体験することができる。

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#01 『Sun Ra Arkestra / Swirling』
『サン・ラ・アーケストラ/渦を巻く』

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『クトゥルフ神話』や『スター・ウォーズ』や『グイン・サーガ』の異端音楽版とも呼べる、壮大なるSun Ra Mythology(サン・ラ神話)が着実に語り継がれていることが証明された。

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#02 『The David Liebman Trio with special guest John Ruocco / Lieb Plays The Beatles』
『デイヴ・リーブマン・トリオ w Special Guest ジョン・ルオッコ/リーブ・プレイズ・ザ・ビートルズ』

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現代ジャス界の求道者:デイヴ...。おいちゃんのなかではもう「あのかた」を遥かに超えた存在である。

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#03 『Masayuki Takayanagi=Nobuyoshi Ino with Masabumi PUU Kikuchi / Live at Jazz inn Lovely 1990』
『高柳昌行=井野信義 with 菊地雅章 /ライヴ・アット・ジャズイン・ラブリー』』

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高柳が没する半年ほど前の井野信義、菊地雅章との演奏だが長年連れ添った井野がコントロール・タワー的役割を演じている。

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#04 『Tigran Hamasyan / The Call Within』
『ティグラン・ハマシアン / ザ・コール・ウィズイン』

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音楽の地平を切り拓く存在として、ジャズミュージシャンたちの尊敬を集める、アルメニア出身の鬼才ピアニスト、ティグラン・ハマシアンが、自身の夢のような内面世界を探求する旅へ向かう。

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#05 『アントニオ・アドルフォ/ブルーマ〜ミルトン・ナシメントに捧ぐ』
『Antonio Adorfo / BruMa』

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アントニオ・アドルフォのナシメント集を彼の功績を称える意味でも、今年のベスト作に推奨したい。

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#07 『Hard To Understand/Jaromír Honzák (ヤロミール・ホンザーク)』

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全般に存在しない映画のための映画音楽のような曲が多い。チェコを代表するこのベーシストの作品をまだ聴いていない人に、まず聴いてほしい一枚だ。

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#09 『Marcin Wasilewski Trio, Joe Lovano / Arctic Riff』
『マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ、ジョー・ロヴァーノ/アークティック・リフ』

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アイヒャーはラヴァーノとヴァシレフスキ・トリオから音楽のエッセンスをあっというまに掬いとってしまう。そうして5分を少し超えるほどの11のトラックに封じ込め、キュレートしてみせているのは神業に近い。

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#01 喜多直毅クァルテット『異土』

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深層から絞り出されるメロディの儚(はかな)さはリアリティへの絶望を映す鏡だ。なぜ沈黙や郷愁の残滓に心震えるのか。それを意識して改めて気づく薄ら寒い現況がある。

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#02 2020年 不失者コンサート

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かつてハードロックの突然変異と呼ばれた不失者は、決して特殊な異端者ではなく、音楽表現の在り方としては正統派に他ならない。それはコロナ禍が完全に収束しない中、演奏するのが待ちきれないとばかりに出演を快諾したゲスト・ミュージシャンの満足そうな笑顔を見れば明らかだ。

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#03 Theo Croker, Blue Note NYC【ライブ配信】

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パンデミックで3月からライブが皆無だった2020年、ライブ配信のおかげで普段見ない、または見られないようなアーティストのライブを、無料もしくはお手頃な値段でたくさん鑑賞する機会に恵まれた。そんな中でやはり筆者のお気に入りのTheo Croker(シオ・クローカー)のステージは最高だった。いつ聴いてもこんなにドキドキさせてくれる音楽はマイルス以来だ。

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#05『JAZZ ART TRIO』with 沖至

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開催直前に病没した沖至の姿は会場には見かけられなかったが、沖至のソウルと音楽はまちがいなく会場にみなぎっていた。フェスティバルのプロデューサ−3人が組んだユニット「Jazz Art Trio」に沖はスクリーンから参加した。

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#06 小曽根 真 Welcome to Our Living Room
〜 自宅から53夜連続のピアノソロ配信

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ジャズ、クラシックなどのジャンルを超え世界で”ボーダーレス”に活躍するピアニスト小曽根 真が、2020年4月9日から5月30日まで53夜にわたってピアノソロ配信を敢行し、ジャズファン層を拡大し音楽を発展させ、以降のライヴ再開に向けても大きな力と影響を与えることになった。

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#07 NYC Winter JazzFest 2020 – Mark Guiliana etc
NYCウインター・ジャズフェスト 2020〜マーク・ジュリアナ他

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ニューヨークの20会場で、150グループ、600人以上のアーチストが出演する世界最大級のジャズフェスティヴァル。最先端のジャズが生まれる瞬間を楽しめる特別なイベントは2020年1月かろじて開催された。

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#10 清水くるみトリオ plays Porgy and Bess

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ステージは、終始くるみさんの極めて強靭なタッチとキレのある明快な主張、さらには米木・原両氏の確かな技巧等に依る間口・奥行き共に広く大きな世界観を感じさせる立体感のあるものであった。

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#12 SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA Vol. 1, 2, 3

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ピアニストの林正樹は公園通りクラシックスの存続を願い、オンライン・イベントを3回に亘って主催した。コロナ禍で海外ミュージシャンのとの交流がリアルでは難しくなっている昨今ゆえ、出演者は日本在住ミュージシャンがほとんど。プログラムからもわかるようにローカルシーンの豊かさと日常の大切さを改めて気づかせてくれた。

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#13 挾間美帆 Neo-Symphonic Jazz 芸劇 2020

閲覧回数 16,717 回

あの巨大な東京芸術劇場のステージに勢ぞろいした50名を超えるジャンルを超えた巨大な演奏者たちを見事にコントロールし、テキパキと指示を出し、カッコよくまとめ上げた指揮ぶりには好感が持てた。

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#2028 『Peter Evans Ensemble / Horizons』

閲覧回数 39,781 回

またピーター・エヴァンスが異色作を発表した。変わった編成のカルテットであり、特にトランペットとヴァイオリンとの共存のヴァリエーションは刮目にあたいする。

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