菊地雅章 77th Anniversary 1 山下洋輔
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彼は実に真面目なのである。音楽に限らず全てのことに対してひたすら真面目な人間なのだ。ぼくが毎晩新宿で飲んだくれたり、「都はるみを囲む会」にのこのこ出かけていってズタブロの伴奏をやって大恥をかいたり、といった馬鹿なことをしている間にも彼は一心に自分の音楽のことを考え続けているのである。
続きを読む2015年7月6日(現地時間)にNYで逝去したピアニスト菊地雅章の3回忌は、彼の77歳(喜寿/1939年10月19日生まれ)の誕生年に迎えることになる。彼のキャリアのエポック・メイキングなイヴェントのひとつとなったギル・エヴァンスを迎えた1972年の「リサイタル」のためにあいミュージックが制作したコンサート・プラグラムから山下洋輔と杉田誠一のエッセイを転載。
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彼は実に真面目なのである。音楽に限らず全てのことに対してひたすら真面目な人間なのだ。ぼくが毎晩新宿で飲んだくれたり、「都はるみを囲む会」にのこのこ出かけていってズタブロの伴奏をやって大恥をかいたり、といった馬鹿なことをしている間にも彼は一心に自分の音楽のことを考え続けているのである。
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ピアノを叩きながら無意蔵に唸るなんて、私にはとても素敵なことだと思う。耳ざわりだと感じる耳は、それだけ教育されてしまったことの証しとなる。バド・パウエルの唸り声を今さら引き合いに出してみても仕方がない。
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