悠々自適 #88『新生東京キューバンボーイズを聴いて在りし日が甦った』

閲覧回数 46,991 回

東京キューバンボーイズは1980年に解散し、栄光の歴史の幕を閉じた。その名門バンドを復活させたのが直照氏の子息、和照氏である。

続きを読む

Reflection of Music Vol. 69 アクセル・ドゥナー

閲覧回数 33,199 回

2019年度のベルリン・ジャズ賞 Jazzpreis Berlin はアクセル・ドゥナーに決定。一般的なジャズとは異なった方向性で独自の道を探求してきたアクセル・ドゥナーにジャズ賞が与えられるのは、国籍を問わず様々な背景を持ち芸術家や音楽家が多く住み、交流しつつ未来へと繋いでいるベルリンならではなのかもしれない。

続きを読む

ジョアン・ジルベルトへの想いあふれて

閲覧回数 24,908 回

ついにジョアンが亡くなった。愛聴するデビュー時の三枚を集めたCD『ジョアン・ジルベルトの伝説』をかける。この歌い手がこの世にいないと思って聴くと、いつもと違う寂しさが湧きあがってくる。

続きを読む

R.I.P. ジョアン・ジルベルト「イパネマの娘」

閲覧回数 35,904 回

僕とボサ・ノヴァとの出会いは、1965年夏に観たMGM映画『クレイジー・ジャンボリー』だった。

続きを読む

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #45 João Gilberto <Chega de Saudade>

閲覧回数 78,571 回

ボサノバの生みの親と言われるジョアン・ジルベルトが他界した。一つの時代の終幕である。自作曲を多く残したわけでもないジョアンがどうしてこうまで歴史に名を残したのか、その謎の解明に挑戦。同時に歴史上最初のボサノバ曲と言われる、アントニオ・カルロス・ジョビンの名曲<Chega de saudade>を楽曲解説。

続きを読む

デレク・ベイリーを論ず(2) 金野吉晃

閲覧回数 48,009 回

デレク・ベイリーは、西欧音楽の理念的発展と、抑制しがたい即興性の葛藤の間に出現し、その「引き裂かれた音楽」を他の誰よりもそれを如実に示している。

続きを読む

#1625『Sam Rivers Trio / Emanation』+『Sunny Murray Trio / Homework』
『サム・リヴァース・トリオ/エマネイション』+『サニー・マレイ・トリオ/ホームワーク』

閲覧回数 35,124 回

温故知新などと言う前に、今、この二枚を聴け。いや、そんじょそこらの「なんちゃってフリー」ではない。二十世紀後半の波濤をかいくぐり、さらに自らの船を繰り出す2人の船長の声を。

続きを読む

#1624 『喜多直毅+西嶋徹 / L’Esprit de l’Enka』

閲覧回数 29,990 回

激して震える声、耐えしのんで絞り出す声、むせび泣き、嗚咽、絶望の吐露、裏返しの喜悦。ベタとも思える歌謡と民謡の通俗的音世界が、カバーを超えてこのようにまで昇華され、一周して再び情念の世界に戻ってきている。とても面白いことではないか。

続きを読む

#1623 『Super Jazz Sandwich / Super Jazz Sandwich plays the Enneagram Vol. 1』

閲覧回数 41,820 回

「ジャズ」スタイルの可能性・汎用性をとことん探索し、「ジャズ」で遊ぶ喜びを十二分に謳歌する三人は、前衛のための前衛や、破壊のための破壊とは次元の異なる音楽エンタテインメントの実践者に違いない。

続きを読む

#1622 『Evan Parker – Matt Wright, TRANCE MAP+ / Crepuscule In Nickelsdorf』
『エヴァン・パーカー=マット・ライト Trance Map+ / 薄暮のニッケルスドルフ』

閲覧回数 29,722 回

エヴァンはこのアルバムを深夜に、小さく再生し、睡眠中に聴くよう促している。残念ながらこのライヴ録音時の聴衆は謹聴し続けていたようであるが。少なくとも鼾は聞こえない。

続きを読む

#1091 フローリアン・ヴァルター Japan Tour 2019

閲覧回数 63,468 回

まだ余り知られていない有望な若手ミュージシャンを日本に紹介する活動もJazzTokyoの目的のひとつ。フローリアン・ヴァルターの日本での活動に微力ながら貢献できていることは、いちコントリビューターの筆者にとっても嬉しい限りである。

続きを読む

#1090 フローリアン・ヴァルター+石川高+山崎阿弥

閲覧回数 41,482 回

ヴォイスの山崎阿弥、笙の石川高、サックスのフローリアン・ヴァルター。はじめての手合わせは、三者おのおのの力量とポテンシャルにより、インプロヴィゼーションというコミュニケーションが様々なかたちとなって表出するものとなった。それは大きな驚きをともなっていた。

続きを読む

#1087 波多野睦美 パーセルの1日~テオルボと歌う楽しみ~

閲覧回数 42,844 回

時空やジャンルを自由に横断する波多野のレパートリー構成は、言葉と音との思いがけない出会いの美しさを、いつも「私たちの感覚」として現在に鮮やかに提示してくれる。

続きを読む

#1086 第48回サントリー音楽賞受賞記念コンサート<ピアノ:小菅 優>
~サントリー芸術財団50周年記念~

閲覧回数 34,229 回

日本人のピアニストとしてはこれ以上は望めない。それがベートーヴェンの「ヴァルトシュタイン」を聴き終えた瞬間の、私の率直な感想だった。

続きを読む

#1085 橋本孝之 Solo Improvisation

閲覧回数 62,737 回

音楽演奏家・橋本孝之の、二度と取り戻せない「塗りつぶすことが出来ない時間」を体験できた貴重な一夜だった。

続きを読む

#1084 特殊音樂祭

閲覧回数 49,303 回

東京都町田市の和光大学で第9回の「特殊音樂祭」が行われた。すぐには評価が定まらない独自性を掘り下げる共同作業を、大学特有の場の力と化してゆくあり方は刮目にあたいする。

続きを読む

#541『Marco Ambrosini –Ensemble Supersonus / Resonances』
『マルコ・アンブロシーニ=アンサンブル・スーパーソナス/レゾナンシーズ』

閲覧回数 21,395 回

音量が十分でない古典楽器を、演奏ノイズを排除して倍音の豊かさを、透明感の中で表現できている秀逸な録音。

続きを読む

#539『姜泰煥+高田みどり/永遠の刹那』
『Kang Tae-Hwan+Midori Takata/An Eternal Moment』

閲覧回数 24,041 回

空間的な表現のマリンバは、なんと心地いいか。少し距離感のある打楽器の音は、エッジが丸くなる。これが心地いい。

続きを読む

Interview #189 マタナ・ロバーツ

閲覧回数 49,854 回

シカゴ生まれで現在はニューヨークを拠点に活動する作曲家・サウンドアーティスト・アルトサックス奏者のマタナ・ロバーツ Matana Robertsは、『Coin Coin』と題した音楽作品のシリーズに取り組んでおり、これまでに、チャプター1『Gens De Couleur Libres』(2011年)、チャプター2『Mississippi Moonchile』(2013年)、チャプター3『River Run Thee』(2015年)が発表されてきた。このたび、最新作のチャプター4『Memphis』のリリース(2019年10月)を控えた彼女にインタビューを行った。

続きを読む

Interview #188 トム・ピアソン Tom Pierson

閲覧回数 38,283 回

すべて僕のオリジナル作品。僕はバンドリーダーが適宜買い揃えた編曲を演奏するのではなく、特定の作曲家の作品を演奏するバンドが好きなのだ。

続きを読む