From the editor’s desk #16 「メディアの行方」稲岡邦彌

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いずれにしろ、音楽/オーディオ業界における活字媒体の相次ぐ休刊の要因は、デジタル時代のリスニング環境の大いなる変化ということになるのだろう。

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Reflection of Music Vol. 92 ヴャチェスラフ(スラヴァ)・ガネーリン

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新たな創造を常に追い求めているというガネリン、イマジナティヴで開かれた音楽感といい、他に類例を見ない唯一無二の音楽家である。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #93 Chris Potter<Got The Keys To The Kingdom>

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お気に入りのChris Potter(クリス・ポッター)の、待望のVillage Vanguard(ヴィレッジ・ヴァンガード)のライブ録音三作目が出た。選曲といい、それぞれの曲の料理方法といい、バンドの完成度といい、全てが素晴らしい出来なのだが、なんと言ってもポッターの演奏の進化ぶりに驚いた。実直な会社員風の、アーティスト然としていない彼のインタビューをネットから拾って、彼の音楽の解説を試みた。

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Hear, there & every where #48 高木里代子『The Piano Story』

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『The Piano Story』のタイトルが示す通り、リサイタル仕立ての、過剰な感情移入を避けた等身大の高木里代子を反映したアルバムと聴いた。

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小野健彦のLive after Live #332~#338

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巡る季節を進むLAL。今日も佳き音・佳き味を求めて関東一円を彷徨う独り旅。
今月号では水無月上旬から文月上旬に巡った充実の現場7本をご紹介。

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風巻 隆 風を歩くから vol.17「World Trade Center~ジーナ・パーキンス」

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即興というのはけして、「何でもあり」の自由ではなく、その場面その場面で、「それしかない」演奏を瞬時に選択していく…、

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追想ペーター・ブロッツマン #1 by 八木美知依

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“Hello, my little sister.” そう呼んでもらえる事はもう2度とない。イカつい顔のおじさんが初めて私をそう呼んだのは、確かポール・ニルセン・ラヴ(ds)とのトリオの2度目のヨーロッパ・ツアーのために集合した時でした。

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邦楽のパースペクティヴ<前編> 金野ONNYK吉晃

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しかしここで天才が現れる。箏奏者、作曲家の宮城道雄(1894〜1956)である。宮城こそは箏曲のモリコーネとも言える存在だ。

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#2258 『MARGINAL CONSORT 06 06 16 (St. Elisabeth Kirche, Berlin)』

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本作は音と音楽の狭間での集団即興を行う特異なプロジェクト、マージナル・コンソートのライヴを捉えた作品性の高いドキュメントだ。

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#2256『謝明諺&スガダイロー a new little one/Our Waning Love』

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「a little new one」の独創性と謝明諺の懐の深さは奇妙にマッチしている。このバンドも刺激剤のひとつとなって、アジア内での表現者たちの交流がふたたび活発化してゆくにちがいない。

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#1270「吉村弘 風景の音 音の風景」

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静けさの本』のなかで書いている。「音は出合いであり、すぐに消えてしまう。記憶のなかにしか残らない」。記憶があやふやになって音は消えていくが、心配するな。後知恵だが、こんな安堵に浸れるのは彼の特別な存在(不在)ならではのことだ。

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#1269 ブライアン・アレン+田中悠美子+今西紅雪

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田中悠美子は、日本の伝統芸能界以外のコンサートにおいて伝統楽器を使うことについて「異なる文脈の中で日本音楽の独自性が際立つことに意義がある」と書いている。トロンボーンという西洋の金管楽器との即興演奏はまさにその実証でもあった。またアレンがどこか特定のルーツ音楽に拘るのではなく、アジアなどを旅しては演奏し、映像を撮る複眼的な者であることも、このトリオを特別なものとした。

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#1267 Bucher-Countryman-Flagio Trio Japan Tour 2023
ブッチャー=カントリーマン=フラギオ・トリオ・ジャパン・ツアー2023

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米国ワシントン出身、フィリピン在住のサックス奏者リック・カントリーマンとスイス人ドラマー、クリスティアン・ブッチャーが来日。大阪在住のベーシスト、フラギオとともにトリオで関西ツアーを行った。7月15日、ゲストにジェリー・ゴードン(sax, etc)を迎え、中身の濃い演奏を間近に見た。

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#266 キカンジュ・バク Kikanju Baku~覆面ドラマーにして音楽テロリスト

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僕はロンドンの秘密で非合法の文化大使なんだ。これまでに多くのことを成し遂げ、今もなお多くのことを行い、保管庫/桶/棺桶/カタコンベから引っ張り出している。まだまだ続けるよ。

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#265 ヤクブ・クシェショフスキ( JAZZ PO POLSKUレーベル設立者)  

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ポーランド・ジャズを世界に紹介するとともに、各国のジャズ・ミュージシャンをポーランドに招き、ジャズの世界的な展開を目指すレーベル JAZZ PO POLSKU の理念を語るヤクブ・クシェショフスキ

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#264 Yuko Tamura

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グラディス・ナイトのツアーバンドを18年務める鍵盤奏者、Yuko Tamura (田村裕子)さんはアレサ・フランクリンやグーグーシュのツアーバンドでも活躍していた。スティービー・ワンダーやエルトン・ジョンとも共演したり、あちらこちらで引っ張り凧だ。彼女の演奏をひと言で表現するなら、「クラッシック音楽で鍛えたタッチとゴリゴリのグルーヴを掛け合わせた貴重な存在」といったところだと思う。本番前に会場近くの公園で色々話を聞かせて頂いた。

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インプロヴァイザーの立脚地 vol.10 永武幹子

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永武幹子(ピアノ)が日本のジャズシーンで目立つ存在となって長い。今年(2023年)に台湾のサックス奏者・謝明諺との共演の際、自然に「インプロで」と指示して演奏する姿を観て、筆者は驚いた。どのような変化があったのか。

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