#109 『開かれた音楽のアンソロジー〜フリージャズ&フリーミュージック 1981~2000』

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20世紀最後の20年間に芒洋と広がる音楽の大海に自分なりの航路を見出すための羅針盤となるのがこのディスクガイドの役割ではないだろうか。

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#2102 『田村夏樹/古希ソロ』
『Natsuki Tamura / KOKI SOLO』

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これら全て「自宅の超狭い防音室で」録音した巣ごもり、手作りの、多重録音無しの即興演奏である。世界を股にかけて演奏して歩くトランぺッターが、世界の圧力によって軟禁されたとき、其の表現力は圧縮されてかくなる形をとった。

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#2101 『橋本一子/ヴュー』
『Ichiko Hashimoto / View』

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ジャズでもありニュー・エイジ(&アンビエンス)でもあるのだが、それはまさに唯一無二な“一子ミュージック”、心の襞に染み入る秀逸な“越境音楽”なのである。

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#2100 『伊藤ゴロー/アモローゾフィア ~アブストラクト・ジョアン~』

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伊藤ゴローがジョアンとオガーマンの音楽に何を聴いて『アモローゾフィア』をつくったのだろうか。その謎を解くためこれからいく度も聴き返すことになると思う。

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#2099 『Izumi Kimura, Cora Venus Lunny, Anthony Kelly / Folding』

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ダブリン在住のピアニスト、木村泉によるフィールド・レコーディングとの即興演奏によるコラボレーションというこれまでにない試みによる作品。それぞれのトラックが映画のシークエンスのようで、イマジナティヴな音空間が浮かび上がってくる。

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#2098 『Vasko Atanasovski ADRABESA Quartet / Phoenix』
『ヴァスコ・アタナソフスキ・アドラベサ・カルテット/フェニックス』

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このカルテットは、フォークを入り口に、現代のジャズシーンへするりと流れ込んでいくのが特徴であり、重厚感とフットワークの軽さが共存するのが強みだ。

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#2097 『落穂の雨 / 酒游舘』
『Ochibonoame / syuyukan』

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それぞれが異なる地平に立ちつつも、演奏が進むにつれて表情を変化させて、ダイナミックに響き合ったり、静寂に収斂したりしながら同化と異化を繰り返すプロセスに、ひとつのバンドならではの魂の共感と進化を感じる。

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#2095 『柳原由佳 with 山田吉輝/エンブレイス』
『Yuka Yanagihara with Yoshiki Yamada / Embrace』

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バークリー音楽大学在学中から活動を継続してきたピアニスト柳原由佳とベーシスト山田吉輝が、COVID-19下でデュオで録音したアルバム。秋冬の光景をイメージした美しいオリジナルの数々と濃密なインタープレイから生まれる鮮やかな色彩と爽やかな空気感が楽しめる。

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#1166 「ヒロ・ホンシュク+城戸夕果:Love to Brasil Project」

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メンバーの顔に浮かぶ笑みが何より彼ら自身が演奏を楽しんでいることを実証していた。

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#1165 宮本貴奈 『Wonderful World』at ブルーノート東京

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宮本貴奈が新作『Wonderful World』リリースと受賞を記念して、信頼する仲間たち佐藤竹善、小沼ようすけ、中川英二郎、中西俊博、teaをゲストに迎えて行ったブルーノート東京公演。宮本が自らのヴォーカルを披露したこと、ケニー・ホイーラーの曲が演奏されたことにも注目したい。

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#674『Wandering The Sound Quintet / What is …』
『ウォンダリング・ザ・サウンド・クゥインテット /ホワット・イズ...?』

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芯のあるオンマイクだったり、サウンド空間の鮮明さでエンジニアが遊んでいる。

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#107『AA 五十年後のアルバート・アイラー』

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編集・批評家・オ−ガナイザー、細田成嗣の顕現、さらなる色違い重版を祈念する、 

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#2091 『笹久保 伸/CHICHIBU』
『Shin Sasakubo / CHICHIBU』

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同地が持つ美点やひっかかりに着目した彼は“秩父前衛派”と名乗り、音楽、映画、写真集、研究文献など、同地を引き金とする様々なアイテムを精力的に世に問うようになる。

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#2089 『Srdjan Ivanovic Blazin’ Quartet / Sleeping Beauty』
『スルジャン・イヴァノヴィチ・ブレイジン・カルテット / スリーピング・ビューティー』

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このアルバムは、穏やかさと静けさを湛えている。森の木々の間へと広がるような、伸びやかなトランペットとギターの音に幾度となく出会う。過去の何気ない日常を思い起こすような、親しみやすさに満ちている。

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#2090 『VeJay Iyer / Uneasy』
『ヴィジェイ・アイヤー/アンイージー(不安)』

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ま、そんなリーダー作ワールド構想力を備えた3にんが、ピアノトリオという伝統の束縛フォーマットでお手合わせした、

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#2087 『工藤冬里 / Tori Kudo at Goodman 1984-1986』

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工藤冬里のピアノを聴きながら記憶の中に浮かび上がる風景は、輪郭のぼやけた幽霊に過ぎないが、自分の歴史の投影だとしたら、それはすなわち幽体離脱体験と言えるだろう。

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#2087 『Total Knock Out Orchestra』

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北海道を拠点に活動する11人編成のビッグバンド「Total Knock Out Orchestra」のファーストアルバム。T.K.O.、すなわち立花泰彦、小山彰太、奥野義典というヴェテランの個性のみならず、中島弘惠、吉田野乃子ら精鋭たちの驚くほどの勢いを体感することができる。

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#2088 『Jessica Ackerley / Morning/mourning』

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この数年間で登場してきたギタリストの中でも耳目を集めるひとり、ジェシカ・アッカリーによるひさしぶりのソロ作品。それは内省と試行のプロセスを経て、これまでよりも自然な雰囲気をもつものとなった。

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#2092 『池田篤/スパイラル〜Solo Live at 岡本太郎記念館』

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流麗、枯淡ともいえる過不足ない音の美にしばし酔った。(中略)日本の無伴奏サックスは「仮名文字の音楽」であると。

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#671 『Srdjan Ivanovic Blazin’ Quartet / Sleeping Beauty』
『スルジャン・イヴァノヴィチ ブレイジン:カルテット/スリーピング・ビューティ』

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イタリアギターの美しさ。これには陶酔。今月の聴きどころの最優秀盤だ。

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#670 『Liudas Mockunas / In Residency at Bitches Brew』
『リューダス・モツクーナス/イン・レジデンシー・アット・ビッチェズ・ブリュー』』

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録音の優秀さに驚嘆。ショックだったので、数十回聴いた。

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Books #106「トミー・リピューマのバラード」

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本人の口から語られる様々なエピソードを歌手で著作家でもあるベン・シドランが書き綴ったオーラル・バイオグラフィーである。

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#2085 『チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス/トーン・ポエム』
『Charles Lloyd & the Marvels / Tone Poem』

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ザ・マーヴェルスでの3枚目にして初めてのフル・インスト・アルバムで、あらためてロイドの複雑な音楽の地層を知ることになった。

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#2084 『宮本貴奈/Wonderful World』

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宮本貴奈のアルバム『Wonderful World』を聴いて感じたことは、構成力も豊かな物語が60分にわたって実に巧妙に編まれていることだ。

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#2083 『フェダイン/ファースト&ジョイント』

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1986年から2000年まで活動したグループ・フェダインの貴重な再発2枚。『ファースト』には活動初期の「とにかく演る」という臭気と力が漲っている。『ジョイント』は南正人らとのマッチングによる情マシマシの奇怪な雰囲気が聴きものだ。

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#2081 『Chris Pitsiokos / Carny Cant』
『クリス・ピッツィオコス / カーニー・カント』

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このアルバムに描かれているのは間違いなくクリス・ピッツィオコスというひとりの人間の魂と肉体である。現在のピッツィオコスのありのままの音楽を時間をかけて濃縮することにより、彼自身の未来の音楽と人生の在り方を刷新した。

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#2081 『Raimonds Pauls Trio/The Lost Latvian Radio Studio Sessions 1965 / 1966 』
『ライモンズ・パウルス・トリオ /ロスト・ラトヴィア・ラジオ・スタジオ・セッションズ 1965/1966』

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〈百万本のバラ〉の作曲者としても知られるラトヴィアのピアニスト、ライモンズ・パウルス率いるトリオと、「ロシアのコルトレーン」と称されるアレクサンデル・ピシュチコフをゲストに迎えたカルテットの秘蔵音源を、ラトヴィアのレーベルからリリース

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#2079 『Freddie Redd – Reminiscing』
『フレディ・レッド/レミニッシング』

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全盛期を過ぎた1970年代以降リリースされたハードバップ系の作品で本作以上に『本物』を感じさせる作品は何枚あるだろうか?

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#2078 『近藤等則&土取利行 / Live Concert Tokyo 1973』

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この1973年の近藤-土取デュオにまず感じられるのは、「ふたつの個体の全き独立」だ。音量の如何に関わらず、互いを決して邪魔しない。もたれ合わずに、互いが互いを内包してゆく。激しいクラッシュにも、理屈っぽい淀みがない。体感がすべてである。美しい。

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#2077『Sonny Simmons / Music from Spheres』
『ソニー・シモンズ/天球からの音楽』

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え、なんだかんだと牽強付会したところで、つまりはフリージャズだろうって。そうだ、これこそ「真性のフリージャズ、ニュー・シング、新しきもの」だ。

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#1163 マンスリーヒカシュー2021 エターナルエコー 脱皮する

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これほど表情豊かなバンドは他にいるだろうか?男は黙って背中で語る、というのは過去の美徳。顔満面の表情でサウンドを奏でるのが異形のロックバンドの心意気なのだ。

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#666 『The Aaron Bahr Sextet / Places (Real and Imagined)
『アーロン・バール・セクステット /プレイシズ(リアル・アンド・イマジンド)』

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ノリノリのアンサンブル・サウンドが部屋中に充満、録音技術の最高レベルを聴き通す。

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#105 『roberto masotti photographs / keith jarrett a portrait』
『ロベルト・マゾッティ写真集/キース・ジャレットの肖像』

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被写体のキースが2度にわたる脳卒中でリハビリ中であることは周知のとおりだが、撮影者のロベルトも病床で白血病と闘っている。

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#2076 『Yuji Takahashi + Roger Turner / Live at Aoshima Hall』
『高橋悠治+ロジャー・ターナー / Live at Aoshima Hall』

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達人ふたりの共演は聴き手にとって饗宴であり、どの料理に注目しようとも、並行世界でまた別の料理が供されている。しかも、いたずらに贅沢でもストイックでもない手仕事のプロセスとして。

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#2075 『Ky / CYRCLES』

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なるほど、こうして並べて聴いていると「BGMことはじめ」ともいえるサティと麻紀さんの音楽とはおどろくほどの親和性がある。

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#2074 『Suomi Morishita featuring Strings Trio/Ein.』
『森下周央彌 feat. ストリングス・トリオ/アイン』

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大阪の堺市にある“SPinniNG MiLL”という明治後期の紡績工場。その空気感とそこに宿った独特のリバーヴ感が音楽を決定づけている。

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#2073 『Yuta Omino Trio / Bright October 14th』
『小美濃 悠太トリオ/Bright October 14th』

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Hanina Podladowska の手によるその美しいアートワークを100%斟酌しており、まさにそれにふさわしい音が三人によって紡ぎ出されている。

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#2072 『Phew, John Duncan, Kondo Tatsuo / Backfire Of Joy』
『フュー、ジョン・ダンカン、近藤達郎 / 歓喜の逆火』

閲覧回数 8,599 回

40年以上の長きに亘り音楽とアートの最前衛で活動し続ける3人が若き日に繰り広げた逸脱表現は、過去(70年代)から断絶し、新時代(80年代)の前衛音楽の到来を告げる予兆である。その意味で『歓喜の逆火』とは言いえて妙である。

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#2071 『Tamara Lukasheva / Gleichung』

閲覧回数 7,242 回

ヨーロッパでは文学の朗読が盛んにおこなわれるが、言葉と音との境界、その現在進行形の侵食関係がよく顕われている。どう表現するかではなく、表現したいことは何なのか。その核がブレないからこその、表現形態の無限の拡がりである。/ There is a long-time tradition of recitation in Europe. This album is an embodiment of boundless relationship between words and music, its ongoing mutual erosive state at the front. What matters is not “how to express”, but “what is expressed”; any variant of forms presupposes the existence of its core.

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#2070 『クリス・ヴィーゼンダンガー+かみむら泰一 / 山の猫は水脈をたどる』

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クリス・ヴィーゼンダンガーのピアノ演奏は指先にも思索のフィルターがはりめぐらされており、凡庸からかけ離れていながら乱暴さのまったくない音に驚かされる。ヴァルネラブルであっても隠そうとせず、それによる豊かなグラデーション、共演者や周辺世界との相互浸透を、大きな個の力として確立しているかみむら泰一のサックスとの例外的なデュオ。

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#2069 『Chuck Johnson / The Cinder Grove』
『チャック・ジョンソン / 燃え殻の森』

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チャック・ジョンソンのペダル・スチール・ギターが描き出すサウンドは、蜃気楼のように浮かび上がる遠い記憶を掴もうとする夢の世界のサウンドトラックである。

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#1161 喜多直毅クァルテット/池袋ネガフィルム

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音楽はしばしば特定の記憶を結びついて懐かしさを増すが、生きえなかった過去を想像力し喚起することによってもまた、今を揺さぶり未来を幻視する力をもつ。

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#661 『チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルス/トーン・ポエム』
『Charles Lloyd & The Marvels / Tone Poem』

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音の魅力に、オーと大声をあげて聞き惚れてボリュウムをあげ、筆者の経験値ではこれ以上の種明かしができない。

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#658『Esbjorn Svensson Trio / When Everyone Has Gone』
『エスビョルン・スヴェンソン・トリオ/ホエン・エヴリワン・ハズ・ゴーン』

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オーディオ系鑑賞に気分痛快。ボリュームを上げて楽しみたい。

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#656 『Sabu Toyozumi&Rick Countryman / Misaki Castle Tower』
『​サブ豊住+リック・カントリーマン/岬城天守閣』

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音楽の自然バランスに任せて、ミックス・バランス等、録音において飾りを挿入しない音も注目

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#24 細川周平著『近代日本の音楽百年』全4巻

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『近代日本の音楽百年』は音楽史としても側面も持つが、文化受容を多角的に捉えることで日本の近代を音楽面から捉えた本といえる。

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#2068 『Soft Works – Abracadabra in Osaka』』
『ソフト・ワークス/アブラカダブラ・イン・大阪』

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個人的なハイライトは、ディーン作〈Baker’s Treat〉における、晩年のアート・ペッパーを思わせる、魂を削り取られるような吹奏のサックスソロだ。

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#2067 『モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・細川俊夫「月夜の蓮」/児玉桃 ・小澤征爾&水戸室内管弦楽団』

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そう、ここでその3人(プラス吉田氏)が集い、そこに至る道とその後の活躍の一つの経過点として合焦した、とても素敵なドキュメント

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#2066 『関根みちこ/Colorful Scenery』

閲覧回数 6,266 回

彼女のファースト・アルバムを聴いて感じたのは、ジャズ・シンガーの特権である開放性を存分に享受しているということだ。

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#2065 「アストル・ピアソラ 生誕100周年記念」シリーズ

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従来のLP、CDを長く聴き馴染んできた人たちがオリジナル・アートワークとリマスタリングの「新バージョン」に心を動かされない訳がない。

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#2064 『Manfred Krug, Uschi Bruning, Klaus Lenz Band – 1971 Live im Deutschen Hygiene-Museum Dresden (2CD)』国内盤:BSMF-7627 『マンフレート・クルーク、ウッシー・ブリューニング、クラウス・レンツ・バンド / 1971 ライブ・イン・ドイツ・ハイジーン・ミュージアム・ドレスデン (2CD)』

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1970年ごろの東ドイツに、どれほど米国のジャズ、ロック、ソウルが浸透していたかを伝えるライブ盤2枚組である。

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#2063 『Liudas Mockūnas / In Residency at Bitches Brew』
『リューダス・モツクーナス/イン・レジデンシー・アット・ビッチェズ・ブリュー』

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リトアニアのサックス奏者リューダス・モツクーナスが2018年末に来日し、Bitches Brew(横浜市)において4日間連続のライヴを行ったときの記録である。迎える音楽家たちは「日本の最強インプロヴァイザー軍団」との宣伝文句に恥じない面々だった。

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#2062 『Liudas Mockūnas / Arvydas Kazlauskas / PURVS』
『リューダス・モクツーナス、アルヴィーダス・カズラウスカス / 湿地』

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二人の即興サックス奏者による、古代の記憶と共に眠れる精霊を呼び覚ますかのようなデュオ演奏は、音楽の原初の形を取り戻す試みに違いないのである。

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#2061 『Michael Gregory Jackson / Frequency Equilibrium Koan』
『マイケル・グレゴリー・ジャクソン / 周波数平衡公案』

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自らの原点であるロフト・ジャズ時代の音源を掘り起こして世に問う意図は、経済的な見返りを求めることなく、自分たちが望む音楽を一途に追求した希望に満ちた日々を今こそ取り戻そう、という決意表明なのかもしれない。

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#1159 チック・コリア・ワークショップ 2020年3月〜 動画総リスト 
Chick Corea Workshop 2020 (Complete List of Daily Workshop)

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チック・コリアは、2020年3月21日から約40回にわたり自身の練習部屋からワークショップ配信を続けた。その膨大な動画の中に生き続けるチックに会いに行きたい。

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#649 『マッツァリエッロ、ピエトロパオーリ/イージー チュード・ライヴ 』
『Mazzariello, Pietropaoli / EASYTUDE live』

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バランスとして明瞭さを強調せずにした控えめが聴きどころ。

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#23 最近出版された本から
〜 レイシー、阿部薫、アイラー

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この3ヶ月ぐらいに出版された音楽本のなかで、幾つか目ついたものを取り上げてみたい。ここで取り上げる3冊『スティーヴ・レイシーとの対話』『阿部薫2020』『AA 50年後のアルバート・アイラー』は単著ではなく、複数の著者による編集本で、編集者の意向が強く反映された書籍だ。

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#2056 『菊地雅章ピアノ・ソロ/花道』
『Masabumi Poo Kikuchi Piano Solo / Hanamichi』

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この全編1ミリも途絶えることない胸を締め付けるバラッドの瞬間たち、メロディとフレーズそのものじゃないか、天国のプーさんよ、すげえよ、これ、 

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#2055 『Masayuki Takayanagi | Nobuyoshi Ino | Masabumi Kikuchi / Live at Jazz-inn Lovely 1990』
『高柳昌行|井野信義|菊地PUU雅章/ライヴ・アット・ジャズイン・ラブリー 1990』 

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しかし、(高柳が)井野や菊地と過ごす時間は、もはや直接行動あるのみという覚悟を裡に秘め、陰腹を切ってステージに上がり、さあ丁々発止の即興妙技をお聞かせしようというほどの和やかささえ感じる。

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#2054 『Derek Bailey & Mototeru Takagi / Live at FarOut, Atsugi 1987』
『デレク・ベイリー&高木元輝/ライヴ・アット・厚木FarOut 1987』

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ベイリーと高木の相性の良さを存分に味わうことのできる作品。80年代の高木のソプラノをじっくりと聴けるという意味でも、他に類を見ない、非常に貴重な記録と言えるだろう。

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#2053 『Toshiyuki Hiraoka / Waterphone II』
『平岡 俊之 / ウォーターフォン2』

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メディテーション・ミュージック的であり、環境音楽/アンビエント・ミュージック的であり、フィールド・レコーディング的であるが、本質的には生楽器の即興演奏のドキュメントである。いわば一人の演奏家の意思による“Improvised Meditation Music(即興瞑想音楽)”と呼ぶのが相応しい。

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#2052 『HTK Trio / Our Prayer』

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HTK Trioは福岡を中心に活動を行う武井庸郎、波多江崇行、コーチK(河内和彦)によるトリオである。本盤は、コロナ禍を奇貨として、閉塞感からエネルギーを生みだそうとした録音であるという。たしかにそのエネルギーは演奏中に漲っている。

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#2051 『ruth weiss / we are sparks in the universe to our own fire』
『ルース・ワイス / 我らは宇宙の火花であり、我ら自身の炎となる』

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伝説のビート詩人ルース・ワイスの遍歴と思想を綴ったポエトリーが、ロムスたちのインプロヴィゼーションと見事に絡み合い、二つの異なる視点からアメリカのカウンターカルチャーの歴史を俯瞰する壮大なオーラル・ストーリーが描かれている。

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#2050 『Hermon Mehari : A Change For The Dreamlike』
『ハーモン・メハリ/ア・チェンジ・フォー・ザ・ドリームライク』

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悠々とリラックスして嫋(たお)やかにペットを響かせる、余裕ある大人メハリといった趣きで、聴くものを魅せる。

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#647 『山下洋輔ソロ/クワイエット・メモリーズ』

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エンジニアの腕前に喝采。さらにマスタリングも同様。常套手段では上手くいかない壁を超えたサウンドに乾杯。

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#645 『Charles Tolliver / Connect』
『チャールス・トリヴァー/コネクト』

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近接サウンドの輪郭が音像の表面を構成。サウンドを浴びる感触がたまらない。

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#644 『Masayuki Takayanagi&Nobuyoshi Ino with Masabumi Kikuchi / Live at Jazz-inn Lovely 1990』
『高柳昌行&井野信義 with 菊地雅章/ライヴ・アット・ジャズイン・ラブリー1990』

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音源の質感にアナログ録音が効果を効かせる。

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#643 『Derek Bailey&Mototeru Takagi / Live at FarOut, Atsugi 1987』
『デレク・ベイリー&高木元輝/ライヴ・アット・厚木FarOut 1987』

閲覧回数 8,602 回

当時の簡易録音器カセットであれ、ここまで、音像の輪郭が鮮明で音域の不足を感じない録音はお見事。

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#642 『Sabu Toyozumi & Mats Gustafsson / HOKUSAI』
『豊住芳三郎&マッツ・グスタフソン/北斎』

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狭い空間のライブであり音場より音圧を狙ったと解釈。その方が、グググっとくる。

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#03 Theo Croker, Blue Note NYC【ライブ配信】

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パンデミックで3月からライブが皆無だった2020年、ライブ配信のおかげで普段見ない、または見られないようなアーティストのライブを、無料もしくはお手頃な値段でたくさん鑑賞する機会に恵まれた。そんな中でやはり筆者のお気に入りのTheo Croker(シオ・クローカー)のステージは最高だった。いつ聴いてもこんなにドキドキさせてくれる音楽はマイルス以来だ。

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#2047 『Ivo Perelman & Pascal Marzan / Dust OF Light|Ears Drawing Sounds』
『イヴォ・ペレルマン&パスカル・マルツァン/ダスト・オブ・ライト | イアーズ・ドローイング・サウンズ』

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ペレルマンも、マルツァンとのデュオでは、かなり微分音を意識して演奏している。が、ジョー・マネリの軟体動物、蠕動の如きフレージングではなく、やはり彼らしい勢いのある水流が迸る。

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#2046『Ensemble Shippolly / Dancing Shippolly』
『アンサンブル・シッポリィ/ダンシング・シッポリィ』

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「息のかさなり」の繊細さが、大胆に、遊び心とともに伝わってくる。器楽的なアンサンブル感覚よりも、ここちよい社交空間で信頼する友人とやさしく話しているナチュラルな感覚。

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