Reflection of Music Vol. 89 田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通し

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田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。

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#117 佐藤達哉「ジャズアルバム大全」
Tatsuya Sato「The Complete Concepts of Jazz Albums」

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巷に溢れる万人向けのガイドブックには飽きたらない中級以上のリスナー向けか?

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#2236 『Copenhagen Clarinet Choir / Organism』
『コペンハーゲン・クラリネット合唱団 / 生命体』

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品行方正がクラリネットの特徴なのかどうかはわからないが、作曲と即興の交差点/自然と音楽の接点に位置する自制のとれた作品として成り立っている。

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#2234『Photay with Carlos Niño / An Offering & More Offerings Special Edition』
『フォテー w/カルロス・ニーニョ/アン・オファリング・アンド・モア・オファリングス・スペシャル・エディション』

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PhotayとCarlosは、きっと「地上の生の光景」そして「存在」を水の存在を通してわたしたちに、ある生きる祝福の記録として、音楽という贈り物を残した。

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#2233『Day & Taxi / Live In Baden』
『デイ&タクシー/ライヴ・イン・バーデン』

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元々曲ごとの構造性を明確にするのがガリオの特徴だったが、その傾向はこのヴァーサタイルなトリオで顕著になった。

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#2232『Jeff Denson/Romain Pilon/Brian Blade: Finding Light』
『ジェフ・デンソン/ロメイン・ピロン/ブライアン・ブレイド:ファインディング・ライト』

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コンテンポラリーという名の目新しさ云々よりもまず先に、卓越したメロディストとしての抒情性、音楽創りのセンスそのものである当意即妙な身体能力、といったコア部分が充実の漲り(みなぎり)で抜かりなし/They go beyond the notions of novelty associated with descriptions like “contemporary”, delivering a rich core of melodic lyricism tied together with excellent musical taste and playing full of wit.

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#2231『Margaux Oswald/Dysphotic Zone』
マルゴー・オズワルドのデビュー盤・ピアノソロについて、2つの考察

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コペンハーゲン拠点の若手女性ピアニスト、マルゴー・オズワルドがデビュー盤となるソロピアノ作品をリリースした。タイトルの『Dysphotic Zone』とは、深海と呼ばれながら、かろうじて光が届く層・水域を指す。本作が描くものについて、フランス文学・映画に詳しい原智広氏とともに考えてみた。

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#2230『ウクレレ・スイング・トリオ/reach for tomorrow』

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ウクレレでジャズ!粋だ。

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#1247 林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛

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はじめての手合わせに近い面々、そしてこの人数での集団即興は噛み合わない結果となるか空中分解するかという不安がなくもなかったが、実のところ、それが杞憂に終わるだろうことははじめからわかっている。

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#1246 Trio SAN〔齊藤易子 (vibraphone) 藤井郷子(piano) 大島祐子 (drums) 〕日本ツアー 2023「神戸公演」

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フランス(大島祐子)、ドイツ(齊藤易子)、日本(藤井郷子)と、それぞれ異なる都市に活動拠点を置く女性3人が結成したTrio SANが日本ツアーで神戸を訪れた。2022年6月のトリオ欧州ツアーで、その実力は既に証明済み。さて、神戸では…

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#2228 『フレッド・ハーシュ&エスペランサ・スポルディング アライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』

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「ヴィレッジ・ヴァンガード」に集った熱心なジャズ・ファンも、この2人に優しく時に激しく揺さぶられ、その当意即妙な“対話術”に癒され、魅了され尽くす。

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#2227 『ハーモン・メハリ/アスマラ』
『Hermon Mehari / ASMARA』

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カンザス・シティ出身のハーモン・メハリは、フランスのパリに活動の拠点を定めもう6年余り。欧州の地にしっかりと根を下ろし活動しており、その行動領域だけでなく守備範囲の広さも、彼の音楽を特徴付けている。

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#2226 『藤井郷子/Hyaku, One Hundred Dreams』
『Satoko Fujii / Hyaku~One Hundred Dreams』

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それでも今回の作品は突破口となる可能性が充分ある。百枚目といったって単なる通過点でしょう、と涼しい顔をしそうだが、

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#2225 『JUSU /サガリバナ ~島をくちずさむ~』 

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JUSUが奏でる音楽は、島々の存在に触発され、様々な語りの中から、彼らの感性を通過して生まれたのだと思う。

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#2224 『JUKE/19』

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レコード(記録)として残すことへの熱意から生まれたのがJUKE/19の作品群だと考えれば、リリースから40年以上経って、リマスター&特殊パッケージのアナログ盤として再び世に出ることは必然なのではなかろうか。

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#1245 【コンポステラ〜星の広場で(Fiesta de Compostela)vol.2】
~篠田昌已没後30年~ 2days

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生活向上委員会、じゃがたら、コンポステラ、東京チンドンなどで活躍したが、1992年に早逝したサックス奏者篠田昌已の命日(12月9日)と誕生日(12月8日)に合わせた30周忌に、協演した楽士と、後から知った若い世代合わせて20数名が、大熊ワタルの呼びかけで集まった。

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#1244 矢沢朋子 Absolute-MIX presents Electro-Acoustic Quartet

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ピアニスト矢沢朋子が企画する「Absolute-Mix」は、今回ニューヨークを本拠地として活動するスコット・ジョンソンの作品を取り上げ、エレクトロ・アコースティックなサウンドを生き生きと繰り広げるその独自の世界を紹介した。

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#1242 松本一哉 3rd album 『無常』リリース・ツアー
映画「UTURU」上映&ライブ・パフォーマンス

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なんだかライブの印象が壊れそうで、私は松本の尋常ならざる執念の作品『無常』を買わなかった。

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#1241 りら~雲を吐き、星を喰う homages to Tetsu~

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「りら」はコントラバス奏者の故・齋藤徹によるワークショップなど齋藤との縁から実施されてきた表現の場であり、異なる領域のメンバーが模索を続けてきた。この日ゲストを加え、齋藤へのオマージュとして3回目のステージが実現した。

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#1240 神田綾子+柳川芳命+内田静男

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フリー・インプロヴィゼーションとひとことで括ることは土台無理な話であり、なにがその場で行われているかについては演者自身にしか解らないことも、演者の自覚を超えて開かれた結果こそがものがたることもあるだろう。前者が後者の条件であるとは限らないが、少なくとも三者には明らかにそれがあった。

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# 2223『スティーヴン・ガウチ+サンティアゴ・レイブソン+ウィリアム・パーカー+タイショーン・ソーリー / Live at Scholes Street Studio』

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まずはタイショーン・ソーリーのサウンドの驚くべき大きさに魅了される。そして剛に柔に演奏を駆動するウィリアム・パーカー、かれらと対等に渡り合うスティーヴン・ガウチの個性と戦略。

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#2222 『高橋悠治&豊住芳三郎/閑雲野鶴』
『Yuji Takahashi & Sabu Toyozumi / The Quietly Clouds And A Wild Crane 』

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このCDの演奏の印象をもし一言でというなら、まさに朝焼けの空にたびく雲の静けさかもしれない。

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#2221 『畠山美由紀&藤本一馬/夜の庭』

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ざわめきを孕んだ成熟の時は凪を見つめる。それはひとりぼっちの情景かもしれない。大丈夫。畠山美由紀の声が、今宵どこかの庭で囁いているから。

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#2219 『Lukáš Oravec Quartet with Moravian Philharmonic feat. Andy Middleton and Danny Grissett 』
『ルカシュ・オラヴェツ・カルテット with モラヴィア・フィルハーモニック feat. ダニー・グリセット&アンディ・ミドルトン』

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スロヴァキアのトランぺッター、ルカシュ・オラヴェツ(Lukáš Oravec)とモラヴィア・フィルハーモニーの共演盤。ダニー・グリセット(p)、アンディ・ミドルトン(ts)参加。中欧のポストバップを継承するオラヴェツの風格あるオリジナル曲を、卓抜なアレンジで、壮麗なストリングスとともに聴くアルバム。

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#2218 『Mali Obomsawin / Sweet Tooth』
『マリ・オボムサウィン / 甘党』

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このアルバムに収められた壮大かつ豊潤な音楽は、ファースト・ネイションという特定のコミュニティに限定されるものではなく、人間一人一人に流れる血の歴史の永続性に思いを巡らすために、重要なヒントを与えてくれる「導き」と言えるだろう。

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# 2217『ロル・コックスヒル|ジョン・ラッセル|豊住芳三郎|ヴェリヤン・ウェストン/武蔵水の如し』
『 Lol Coxhill, John Russell, Sabu Toyozumi & Veryan Weston / MUSASHI as THE WATER』

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サブ豊住。パワーもテクニックも若いときを凌駕している。つまりこの人はまだ発展途上なのだ。

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#2216 『マルクス・アイヘンベルガー&クリストフ・ガリオ/ユニゾン・ポリフォニー』
『 Markus Eichenberger & Christoph Gallio / Unison Polyphony』

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アイヘンベルガーとガリオは、ユニゾンに歩み寄りながら、着かず離れずの距離で、束縛された即興を楽しんでいる。

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#2215 『Aubrey Johnson & Randy Ingram / Play Favorites 』
『オーブリー・ジョンソン&ランディ・イングラム/プレイ・ファイヴァリッツ』

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オーブリー・ジョンソン (vo)、ランディ・イングラム (p) によるデュオ・アルバム。このアルバムは、ぜひ一度全体を通しで聴いてみることもお薦めしたい。

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#1240 デトロイト・ジャズ・フェスティヴァル 2022
Detroit Jazz Festival 2022

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世界最大の”無料”ジャズ・フェスティヴァルであるデトロイト・ジャズ・フェスティヴァル。2022年は3年ぶりのリアル開催となり、Artist-in-Residenceにキューバ出身のピアニスト、チューチョ・ヴァルデスを迎えながら、4日間、4ステージで熱狂のパフォーマンスが繰り広げられた。

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#1239 今井和雄カルテット 

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60年代末の日本のフリージャズの初期衝動そのままの激烈なインプロヴィゼーションが目の前で展開される奇跡。半世紀近く過ぎてなお、なぜこれほど冷徹で凄まじい演奏行為をやり続けているのだろう

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#34 追悼するということ
「近藤等則 三回忌追悼コンサート」を見て

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そこで聴いたのは、これまでの経験から導き出された幾重にもアップデートされた音表現の現在地である。それでこそ追悼演奏なのだ。

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#2213『ミシェル・ルグラン・リイマジンド』

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10人の鍵盤音楽家たちは出会ったことのない、未知のルグランをそれぞれ「想いだして」リ・イマジンする。

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#2212 『中牟礼貞則&三好功郎 Guitar Duo / 三好“3吉”功郎 meets 中牟礼貞則
〜Live at World Jazz Museum 21』

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中牟礼のライヴでは毎度のことだが、事前の打ち合わせは一切なく、ステージ上で初めて手の内を見せ合うという、緊迫した演奏が連なる。

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#2211 『Barre Phillips, György Kurtág jr. / Face à Face』
『バール・フィリップス、ジェルジ・クルターグ・ジュニア /Face à Face(ファス・ア・ファス)』

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ベーシスト、バール・フィリップスの新作は、シンセサイザーを駆使するジェルジ・クルターグ・ジュニアとのデュオ・アルバム。溢れるシンセ音の中で、コントラバスの音の輪郭は、いつものようにくっきりと明瞭だ。そして2人は激しさと穏やかさの両極を行き交う。

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#2210 『ノエル・アクショテ / J.(B.)B. (For Jaimie)』

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ジェイミー・ブランチの『Fly or Die』連作を聴いていれば耳に残るいくつものメロディが、ノエル・アクショテの歪んだ時空間の中で立ち現れ、そうだ、この生命力の奔流がジェイミーの音楽だったのだと、あらためて気付かされる。もう彼女の新しい音を聴くことはできないが、再発見を続けることはできる。

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#2209 『ピーター・エヴァンス / Murmurs』

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ピーター・エヴァンスは、フルートとピアノとの組み合わせがおもしろいと思ったんだと平然と言ってのける。この途方もないポテンシャルは次にどのような形をとってあらわれるのか、想像などできようはずがない。

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#2208 『MAGNOLIA / El viento las flores』
〜柳原由佳、山本玲子、相川 瞳

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ヴィブラフォン山本玲子、ピアノ柳原由佳、パーカッション相川 瞳が2021年に結成したユニットのファーストアルバム。タイトルが「風と花」を意味するように、爽やかでポジティヴな空気感の中で三者が美しく色彩豊かな音楽を紡ぎ出す。

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#2207 映画『LOVE LIFE』深田晃司監督 木村文乃主演
『矢野顕子/LOVE LIFE』アナログ盤リリース

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矢野顕子がパット・メセニーらの参加も得て、1991年にニューヨークで録音した『LOVE LIFE』。深田晃司監督がこのアルバムに着想したストーリーを映画化。公開に合わせアルバムのアナログ盤もリリースされた。

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#1238 松田美緒 X ウーゴ・ファトルーソ『LA SELVA』レコ発ライブ

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夢がかなった―彼女は歌の合間に何度もそう話していた。二年前、『ラ・セルバ』の発売に合わせた日本ツアーはコロナ禍で中止。それが今回、幸運が重なってデュオが実現した。

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#1237 渋谷毅&仲野麻紀 Duo Live

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感動で打ち震えながら辺りを見回すと、キース・ジャレット、そして名だたるECM関連のアーティストたちのポートレイト写真が目に入ってきた。いいねえ、と今にも声が聞こえてきそうである。

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#1236 MMBトリオ w/大友良英&仲野麻紀
モツクーナス=ミカルケナス=ベレ・トリオ w/大友良英&仲野麻紀

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この夜、MMB3+大友&仲野の5人によって紡ぎ出された音は、まさに「フリー・ジャズ」と「インプロビゼーション」が高度の次元で融合したものであり、そのプロセスを同じ空間で共有出来たことはまさにLIVEの「至福」そのものだった。

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#1235 オーブリー・ジョンソン&ランディ・イングラム
Aubrey Johnson & Randy Ingram at 新宿PIT INN

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透明なのに暖かく低音から高音まで正確に美しく響くオーブリーのヴォイス。そして英語が日本人の耳に確実に届くという現象にも驚かされ、ランディの丁寧なコードワークの中で、その類い稀な才能を見せつけた。叔父ライル・メイズ作曲<Close to Home (Quem é Você?)>を涙を浮かべながら感動的に歌い上げるなど、観客と一つになる特別な夜となった。

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#2206 『Peter Brötzmann / Keiji Haino Duo / The intellect given birth to here (existence) is too young』
『ペーター・ブロッツマン、灰野敬二デュオ / ここ(存在)に生み落とされる知性は 若過ぎる』

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ブロッツマンと灰野という二人の音楽家の長い人生の旅路の交差地点が4枚のレコードに集約されているように感じられる。

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#2205 『 近藤等則・梅津和時・土取利行 / ライヴコンサート1974』

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各々の音楽に対する「ブレのなさ」は、即興とはいえ胸のすくようなパノラマと壮麗な構築性を「結果として」もたらしている。

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#2204 『カール・ストーン / We Jazz Reworks Vol. 2』

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フィンランドのレーベル・We Jazz Recordsのリリースしたアルバム10枚を音源として自由に使ってよいというルールに基づいた作品であり、レーベル内の宝さがしの試みだと言うことができる。その意味でカール・ストーンにとっても新たな刺激発見の過程だったのではないか。掘り出された個々の要素がストーンの音楽の中で新たに手足を伸ばしてゆく可能性だってないとは言えないのだ。

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#2202 『Keith Jarrett / Bordeaux Concert』
『キース・ジャレット/ボルドー・コンサート』〜再びピアノに向かうキース

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2016年ヨーロッパツアーから生まれた、美しく生き生きとした小品集。キースが紡ぎ出す歌の最終発展形を知る上でもぜひ一聴をお勧めしたい。

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#2201 『The Japan Jazz Flute Big Band / JJFBB Bloomin’』

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2015年のバンド結成時からの成長、そして今、「開花」と言う意味で「Bloomin’」と名付けられた。

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#2200 『大友良英スペシャルビッグバンド/Stone Stone Stone』
『Otomo Yoshihide Special Big Band / Stone Stone Stone』

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「あまちゃん」をきっかけに結成され約10年を経てバンド名義の初スタジオ録音盤。COVID-19下の2020年6月に制作を開始、メンバーが集い、遠く離れた仲間たちとリモート録音を行なったため、異なる彩りや賑やかさが生まれそれがこのアルバムの魅力となっている。COVID-19の困難な状況と想いがあったからこその緊張感がポジティヴに作用し素晴らしいアルバムに仕上がった。

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#1235 MMBトリオ with 神田綾子・ルイス稲毛/林栄一

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サックス・クラリネットのリューダス・モツクーナス(リトアニア)、ピアノのアルナス・ミカルケナス(リトアニア)、ドラムスのホーコン・ベレ(ノルウェーからデンマークへ移住)の3人から成るMMBトリオ、日本ツアー。初日は神田綾子・ルイス稲毛と、2日目は林栄一をゲストに迎えた。

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#1234 池田亮司展「リアリティの分離/融合」(後編)

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池田の音と画像は別物なのだ。我々はその関係を誤読する、誤解する。それが池田の手法である。

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#1233 喜多直毅クァルテット+ジャン・サスポータス+ベネディクト・ビリエ『舞曲』

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表現者が表現手段を超えるーあらゆる”Beyond”の境地を体現していた。

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#2199 『高樹レイ Anniversary/武満徹 SONGS』

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有名な武満徹と谷川俊太郎による反戦歌、「死んだ男の残したものは」は、最近のきな臭い世の中、胸にこたえるものがある。

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#2198 『Antonio Adolfo アントニオ・アドルフォ / Octet & Originals』
『新田佳子/ぺタラ・ジ・ホーザ(薔薇の花びら)』』

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“歩くブラジル音楽”アントニオ・アドルフォのオリジナル集と、関西圏を活動拠点にしているシンガー、新田佳子のジョビン集の新作2点。

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#2197 『Chris Pitsiokos / Combination Locks』
『クリス・ピッツィオコス / 音の符号錠』

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クリス・ピッツィオコスの作曲家・理論家としての才能を詳らかにする野心作であり、即興音楽を内包した作曲音楽の現在進行形を明らかにする注目作である。

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#2196 『ブライアン・アレン+ゲオルグ・ホフマン / El Sur』

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音楽だけでなく映画や書物も作ること、旅を愛することが、ブライアン・アレンという不思議なトロンボニストの思想を形成しているように思えてならない。このアルバムも、旅の途中のスイスでゲオルグ・ホフマンと会い、持ち歩いていたプラスチックの軽いトロンボーンで初めて手合わせし、なにかのプロセスの音として作ったものだ。

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#1231 高瀬アキ+岡登志子「キッチン」

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『キッチン』は神戸を拠点におくダンサー岡登志子と高瀬アキの共同作品。コロナ禍のために3年間延期のうえの上演である。食べることは生きることをモットーに、子どもに観客を広げた演出で、素敵な衣装のスパイス娘のトリオが軽々と飛び回ったり、つまみ食い小僧のトリオが…

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#1230 山田邦喜・斉藤圭祐デュオ、もしくは二匹の知恵ある野獣について 

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今度こそ本当に「恐怖の」「頭脳」を「改革」するような、「life」の「time」を忘れさせるような、迷宮的なサイケデリック・フリー・ロック演奏を繰り広げたのだ

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#1229 池田亮司展レビュー「リアリティの分離/融合」(前編)

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もしかつて宗教芸術が、神を描いたり、宇宙の仕組みを解いたりしていたのだとすれば、池田の方法論”datamatics”はまさにそれを引き継いでいるのではないか。

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#2194 『精魂(セイコ)=灰野敬二&沖縄電子少女彩 / 愉楽』
『Seiko = Keiji Haino & Okinawa Electric Girl Saya / Yuraku』

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灰野も彩も、言葉や旋律のないヴォイス・パフォーマンスを得意としているからこそ、「歌」だけでなく「声」によるコラボレーションこそが精魂の個性となり得るのである。

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#2193 『カール・ベルガー+マックス・ジョンソン+ビリー・ミンツ/Sketches』

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協和と不協和の間の緊張に身を晒し続けるカール・ベルガーの音。この巨匠の音に、ひとまわり下のビリー・ミンツが繊細さを与え、若いマックス・ジョンソンは柔らかくも太くもあるコントラバスでふたりのヴェテランの紐帯となっている。

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#2192 『ショーン・ロヴァート/Microcosms』

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インプロヴァイザーの演じる領域を用意したコンポジションであり、あるいは逆にコンポジションにインプロヴァイザーが自身の表現のために介入したものでもある。結果としての折衷ではなく、両者せめぎ合いの過程が音の緊張感となって刻み込まれている。

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#1228 角野隼斗&エリック・ミヤシロ
〜ブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ

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ビッグバンド初挑戦にして、角野はピアノとビッグバンドのバランスを掴み、輝きのある歓喜のサウンドを生み出していた。角野の幅広い感性に加え、ピアノ・コンチェルトを鳴らしきる力とクラシックピアノのタッチがポジティヴに効いているように思えた。

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#1227 坂田明&伊藤志宏デュオ

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伎倆やら経験やら天分の音楽性やらをすべてを含み込む「音色」において、坂田明と伊藤志宏ほど極めた存在は稀有なのだ。だからこそ、その邂逅を目撃したくてたまらなくなる。

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#1226 波多野睦美 歌曲の変容シリーズ第15回 想いの届く日ふたたび~氷と熱の楽器バンドネオンと共に~

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思えば蛇腹の抑制が生むリズミカルな律動など、三者三様の鼓動や息遣いがひとつの大きな有機体のように連なるユニットだ。余白が豊穣である。その包容力は、忘れがたい衝撃という類いのものではなく、身体に沁み込んだ記憶がさざ波のように寄せる瞬間を捉えた、静かな覚醒と充足。

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#1225 カール・ストーン+吉田達也+神田綾子 with 小林径

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時間の流れに沿った相互作用だけでなく時間軸を伸縮させる縦波を前提としたふるまい、三者ではなく自分自身の影をメンバーに呼び込んだ共演。それによる予期せぬ現象は三者の力量によって平衡を獲得するが、さらにそこから次の相と新たな現象・平衡へと移行する。驚くべきダイナミクスだ。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #80 Theo Croker <Love Quantum>

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大好きなTheo Crokerの新譜が発表された。前作に続く3部作の2作目だ。今回も最高の出来だが、前作とかなり違う。謎のアルバムタイトルの意味や、「ジャズは死んだ」と繰り返すそれぞれの曲の解説を、本人のコメントを交えて解説。

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#2191 『渋谷 毅/カーラ・ブレイが好き』
『Takeshi Shibuya / I Love Carla Bley!』

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そもそも、(カーラ・ブレイに)妖気など初めからなかったのだ。
渋谷毅は教えてくれる。

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#2188 『Nick Dunston / Spider Season』
『ニック・ダンストン / 蜘蛛の季節』

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彼らが吐き出す三つの音の蜘蛛の糸の絡み合いが、雑踏時代の人類と音楽の関係を再定義する兆しになれば是幸いである。

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#2187 『Benoît Delbecq / The Weight of Light』
Benoît Delbecq(ブノワ・デルベック)の文体による調律法

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ブノワ・デルベックはボードレールや、パウル・ツェラン、ボリス・ヴィアンを愛していた、音楽よりも先に文学を好んだらしい。音楽でいうと、セロニアス・モンク、ポール・ブレイ、つまりは古典であると同時に前衛的なものに接し自身の「声たるものを」発見していく、…

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#2180 『John Scofield』
『ジョン・スコフィールド』

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『Swallow Tales』から2年を経てCOVID-19下で自宅録音した初ギターソロアルバム。ルーパーをシンプルに使い、セルフデュオ的で程よいエフェクトを組み合わせたような感覚の心地良いサウンドを創り上げた。

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#1224 中牟礼貞則&三好3吉功郎ギター・デュオ

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事前にライヴ収録を告げられたこともあってか初めての師弟共演は和やかな中にも常に緊張感を孕んだ演奏が展開された

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#1223 羽野昌ニのヨーロッパ・ツアー・レポート

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来春にHibyとBroetzmannのツアーを予定しており、ぜひ皆さんのご協力をお願いしたい。

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#1222 田崎悦子ピアノリサイタル/Joy of Music Series 第3回/Joy of Schubert

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そこにはシューベルトの音楽がもつ稚気が降臨している。あるのはただ、人間による後付けの解釈などものともしない「永遠の実在」へのリスペクトだ。

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#1221 ハイパー能「菖蒲冠(あやめこふふり)」 

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犬の吠え声や野鳥の鳴き声が演奏・歌唱と共存し、芸術と自然がひとつになれる理想的な環境である。

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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #79 Brad Mehldau <Tom Sawyer>

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この3月17日に発表されたブラッド・メルドーのこの新譜には度肝を抜かれた。今まで知らなかったメルドーのグルーヴ感や、彼の音源オタク性を堪能させてもらった。プログレッシブ・ロックの名曲の数々を使って旧約聖書を紐解くメルドーの、この素晴らしいアルバムを分析してみた。

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#2185 『ライアン・ケバリー/ソンホス・ダ・エスクィーナ』

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スカッとして心地良く、快感とでも言えそうな至高の”ブラジリアン・サウンド”、それに久々に触れた

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#2183 『吉野弘志/無伴奏ベース組曲~Prelude to Isfahan~』
『Hiroshi Yoshino / Unaccompanied Bass Suite ~Prelude to Isfahan~ 』

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ジャズは、過去を、未来を、そして今を生きるわたしたちに寛容である、と吉野さんのソロアルバムは教えてくれた。

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#2181 『Delphine Dora / Hymnes Apophatiques』
『デルフィーヌ・ドラ / 否定神学聖歌』

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神性を剥ぎ取られたパイプオルガンの音色は何と無垢で脆いのだろう。デルフィーネ・ドラのヴォーカライズが教会オルガンの空っぽの心を慈しみで満たす。21世紀の”歓喜の歌”は斯様にあるべきなのかもしれない。

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#1220 ジャック・リヴェット映画祭
〜音/音楽から迫るリヴェット映画

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4月にヒューマントラストシネマ渋谷でジャック・リヴェット映画祭が開催された。ここでは、特に音/音楽に比重を置き、今回のプログラムの作品を中心に、それ以外の作品にも触れつつリヴェットの映画に迫ってみたい。

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#1218 喜多直毅クァルテット/狼の夜~沈黙の咆哮の音楽ドラマ

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こぼれでる多様な音の変遷に動揺しつつ、次第に音の遠近が攪拌されてくる。それらの音がスコアへと収斂されていくさまが幻視され、逆方向のベクトルに絡めとられてゆくのだ。磁場としてのコンポジション。制御不能なものが還りゆく場所。その見果てぬうねり。

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#1217 新生 声のことばの勉強会公演/群読 平家物語(抄)/百万回生きたねこ

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かたり読むこと。メロディを編み奏でること。双方ともシンプルな営みではあるが、捻りもない代わりに天井もない世界。それらは誰に向けて放たれたものなのか―その一点を照射しつつ、表現というもののラディカルな本質を突く。

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#1216 田崎悦子Joy of Schubert+/遺作ピアノソナタへのいざない/Piano Trio の夕べ

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絶え間ない転調によるテーマの持続は、いつしか奏者たちの耐久戦のような様相を帯び、あらゆる構えが取り払われて剥き出しの個性を露わにしてゆく。脱皮に立ち会うかのような清々しさ。これぞ「シュベルティアーデ」が目指す究極なのではないか。

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#2178 『sara (.es) / Esquisse~Piano Improvisation』
『サラ(ドットエス) / エスキース~ピアノ・インプロヴィゼーション』

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楽器も場所も彼女自身と言っても過言ではない最高に理想的な環境で生み出されたピアノ演奏は、この上なく優しく自由で、母の胎内にいるような安心感に満ちている。

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#2177 『河崎純 feat. マリーヤ・コールニヴァ/STRANGELANDS – Eurasian Poetic Drama』

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河崎の夢「ユーラシアン・オペラ」とは、失われたグラン・レシ=大いなる物語の断章を拾い集める作業ではないのか。とすればそれに接するものは、自分でその物語を想像することが許されるだろう。河崎純は我が夢の導き手である。

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#2176 『トゥーツ・シールマンス meets ロブ・フランケン–スタジオ・セッションズ1973-1983』

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生きている “歓喜”と“希望” を実感し、さらに音楽の根源的な “癒し”の力にも触れられるジャズ・アルバムとして、皆様にぜひお勧めしたい。

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