#2005 『JOBS / endless birthday』

閲覧回数 937 回

電子音楽、プログレッシヴ・ロック、テクノ、ノイズ、インダストリアル、ミニマル・ミュージックなど、様々な要素がミックスされたスタイルは、まさにミクストメディア時代の<アートロック>と呼べるだろう。MEDIA=コミュニケーション・メディアと解釈すれば、JOBSの音楽はアート(芸術)であると同時にエンターテインメントでもある。

続きを読む

#2004『Donauwellenreiter/Delta』

閲覧回数 1,435 回

あたたかな包容力に満ちながら、甘さを回避する研ぎ澄まされた感性の総和。一時的にせよローカリズムへ逆行することが不可避な現況のなか、まぎれもなくグローバリズムの果てにある「都市の音楽」なのである。/ Their music is full of generosity and the sum of finely honed sensibility without falling into any excessive sentimentality. In today’s world circumstance, in which returning to localism is becoming unavoidable tendency even if temporary, their music embodies glaringly “urban music” which is in the shadow of globalism.

続きを読む

#2003『Hiro Honshuku & Yuka Kido / Love to Brasil Project – EP』

閲覧回数 1,161 回

フルートという不思議な楽器を通じて、カエターノ・ヴェローゾ、エルメート・パスコアール、ジョアン・ドナート、そしてオリジナルと、ブラジル音楽への愛情が息遣いとともに愉しく伝わってくる。

続きを読む

#2002『早坂紗知 226 / バースデイ・ライブ feat. 山下洋輔&森山威男』

閲覧回数 1,226 回

還暦を迎えた早坂紗知と、山下洋輔、森山威男のベテランらしい知的なプレイぶりから生まれる和気藹々とした交歓を堪能したライヴならではの1作

続きを読む

#2001『赤木りえ/魔法の国の魔法のフルート』

閲覧回数 1,092 回

私の成長の証し、大きな音楽の分岐点…。神のような存在の、ラリー・ハーローのプロデュースなんて夢みたい。まるで小説の中にいる感じです

続きを読む

#2000『アントニオ・アドルフォ/ブルーマ〜ミルトン・ナシメントに捧ぐ』
『Antonio Adolfo / BruMa: Celebrating Milton Nascimento』

閲覧回数 1,107 回

今回の新作は “ブラジルの声(&心)”とも呼ばれる、彼の地の国民的英雄ミルトン・ナシメント集。

続きを読む

#1999『Massimo Magee, Joshua Weitzel & Tim Green / Live at Salon Villa Plagwitz』

閲覧回数 1,096 回

英国ロンドンのマッシモ・マギー(リード)、ドイツ・カッセルのヨシュア・ヴァイツェル(三味線、ギター)、豪州ブリズベンのティム・グリーン(ドラムス)が組んだライヴ録音。1990年前後に生まれた世代による即興シーンの厚みを示すサウンドだ。

続きを読む

#1998『Jeff Cosgrove / History Gets Ahead Of The Story』
『ジェフ・コスグローヴ/ヒストリー・ゲッツ・アヘッド・オブ・ザ・ストーリー』

閲覧回数 1,058 回

ジェフ・コスグローヴが敬愛するポール・モチアンに続いて取り上げるウィリアム・パーカー作品集。

続きを読む

#1996 『John Scofield / Swallow Tales』
『ジョン・スコフィールド/スワロウ・テイルズ』

閲覧回数 3,470 回

80歳を迎えるスティーヴ・スワロウ・ソングブックをスティーヴ自身が参加したトリオで録音した待望のアルバム。

続きを読む

#1995『Marcin Wasilewski Trio, Joe Lovano / Arctic Riff』
『マルチン・ヴァシレフスキ・トリオ、ジョー・ロヴァーノ/アークティック・リフ』

閲覧回数 3,085 回

ジョー・ロヴァーノのECM作品を聴くとそのたびに「こんなをロヴァーノを聴くのは初めてだ」と思う。ヴァシレフスキ以上にECM以前、以後で音楽自体がはっきりと変化しているからだ。

続きを読む

#1994 『ミヤタトモコ/大きな海の中をゆく私たち』

閲覧回数 3,208 回

J-Popの体裁をとっているようでいて、ほんとうは不可思議な音楽だ。きこえてくるのはまるで外国の少女が書いたシュールな日本語のようなうた。

続きを読む

#1993『ヒロ・ホンシュク & 城戸夕果/Love to Brasil Project – EP』
『Hiro Honshuku & Yuka Kido /Love to Brasil Project – EP』

閲覧回数 3,274 回

敢えてベースやパーカッション類など一切 使わず、シンプルに2本のフルートとピアノだけで組まれている事でホンシュクと城戸、それぞれ の技量の高さと限りないフレキシビリティが際立つ。

続きを読む

#1992 『The Dorf / Phill Niblock ‎- Baobab / Echoes』

閲覧回数 3,010 回

かねてよりドローン・ミュージックは究極のストイシズムだと感じていたが、ザ・ドーフによるエネルギーあふれる解釈により、究極のハードコアでもあることを実感した。単なるジャンルの越境や融合に留まらず、音楽の本質を露わにするザ・ドーフの思索的諧謔精神が今後世界にどんな影響を与えるのか、興味は尽きない。

続きを読む

#1990 『Cory Smythe / Accelerate Every Voice』

閲覧回数 3,368 回

コーリー・スマイスがまた刮目すべき作品を発表した。緻密かつ自由な5人のヴォイス・アンサンブルと即興を展開するとともに、自身は鍵盤とエレクトロニクスで演奏に参加している。大きな広がりも有機的な重層性もあり、全体として意思を持つようなサウンドである。

続きを読む

#1989 『Interactive Reflex』

閲覧回数 3,380 回

アルトサックスの柳川芳命が、かれと同様に東海地方を中心とした音楽活動を展開している5人のギタリストとのデュオ演奏を行った記録。それぞれの個性とともに、柳川のアルトがギターの違いを受けて呼応するありようにも注目すべきだ。

続きを読む

#1988 『Sabu Toyozumi, Rick Countryman, Simon Tan, Yong Yandsen/Voices Of The Spirit』
『豊住芳三郎||リック・カントリーマン|サイモン・タン|ヨン・ヤンセン/ヴォイセス・オブ・ザ・スピリット』

閲覧回数 3,152 回

この音楽は、その地の精霊とフリージャズのホーリーゴースト(聖霊)が共に歌い上げる声なのだ。東南アジアだからこそ生まれた新生フリージャズに栄えあれ!

続きを読む

#1986 『フランソワ・キャリリール,纐纈雅代,不破大輔,井谷享志/日本組曲』
『Francois Carrier,Masayo Koketsu,Daisuke Fuwa,Takashi Itani / Japan Suite』

閲覧回数 5,136 回

魅力の焦点は何と言っても、フランソワ(キャリリール)のフリージャズ風フレージングと纐纈雅代のリアル・フリージャズのフレージングを対決させたアイディアにある。

続きを読む

#1984 『Kikanju Baku and Citizens of Nowhere / ‘No Justice = Justification’ & ‘Revolt Against State Stimulated Stockholm Syndrome’』

閲覧回数 5,704 回

キカンジュ・バクが創造する訳のわからなさ・混沌・曖昧性は、地下音楽の醍醐味のひとつであり、ケイオティックで挑発的な音楽スタイルと共に、好奇心が刺激されて止まない。

続きを読む

#1983 『Ross Hammond, Oliver Lake, Mike Pride / Our Place On The Wheel』

閲覧回数 5,747 回

三人のミュージシャンが、密閉されたスタジオで、体を寄せ合い密集して、濃厚かつ密接な音の交感により生み出した生々しいブルース魂が宿った音楽ドキュメンタリーである。

続きを読む

#1981『Angelo Verploegen & Jasper van Hulten – The Duke Book』
『アンジェロ・フェルフーヘン&ヤスパー・ファン・フルテン/ザ・デューク・ブック』

閲覧回数 4,843 回

ここには本家の極上のスイング感は全くない。その代わりにヨーロッパジャズが持つ独自の静謐さの中に育まれる極上のノリがある。

続きを読む

#1979『近藤等則/Tokyo Meeting 1984』

閲覧回数 6,548 回

音量と音質がイーヴン。生楽器の身体性が成功裡に飛躍する。

続きを読む

#1978 『Rent Romus, Heikki Koskinen, Life’s Blood Ensemble / Manala』

閲覧回数 6,568 回

『Manala』が奏でる豊穣の音楽は、ロムスとコスキネンの個人的なルーツであるだけでなく、遍く人類すべてが生まれてきた原初的記憶をたどる旅路を示している。それこそが音楽の冥界巡りの醍醐味と言えるであろう。

続きを読む

#1977 『The MacroQuarktet / The Complete Night: Live at the Stone NYC』

閲覧回数 5,204 回

ハーブ・ロバートソン、デイヴ・バルーというふたりの対照的なトランぺッターは、トム・レイニーの叩き落とすがごときドラミングによるリズム、ドリュー・グレスのベースが創るプラトーの上で遊泳する。

続きを読む

#1976 『狩俣道夫/No Umbrella, No Tonguing, If Not For the Room -Unaccompanied Flute Solo-』

閲覧回数 5,596 回

抒情的な言葉を後付けで述べるのは簡単だが、それを拒む。柔和だがなかなか強靭な自律性。

続きを読む

#1975 『佐藤竹善/Rockin’ It Jazz Orchestra Live in Osaka 〜Cornerstones 7〜』

閲覧回数 5,888 回

エリック・ミヤシロ編曲によるビッグバンドを従えた、2019年12月大阪でのコンサートを収録。

続きを読む

#1974 『須川崇志 Banksia Trio/Time Remembered (with 林 正樹、石若 駿)』

閲覧回数 5,209 回

青山ボディ&ソウルで活動して来たスーパートリオ。新曲の魅力、音色の繊細さと多彩さ、それを浮かび上がらせる録音が素晴らしい。

続きを読む

#1972 『CP Unit / One Foot On The Ground Smoking Mirror Shakedown』

閲覧回数 6,329 回

アメリカーナ=ブルースの要素を加える事で、より広範な音楽ジャンルと演奏スピリットを注入し、逼塞した今の時代を生き抜こうとする強い決意を表明した意欲作となった。

続きを読む

#1972 ピアニスト、浜村昌子の「レガシー」に触れる~トリオ作品『Kind Mind』

閲覧回数 3,875 回

ときには異様に張り詰めた空気に包まれ、怒涛のようなインプロヴィゼーションが展開する一面もあるが、オルゴールの音や、つぶやくような歌に彩られ、詩情豊かなアルバム

続きを読む

#1970 『Webber/Morris Big Band / Both Are True』

閲覧回数 4,187 回

このアルバムは、コンポジションの中に個性的なプレイヤーの出番を与えるという一方向のものだけではない。各プレイヤーの音色を前提とした曲作りを行い、多くの異なる声からなるざわめきに形を与えているという点で、きわめて独創的であるように思える。

続きを読む

#1969 『Kondo IMA21/Live Typhoon 19』

閲覧回数 5,258 回

警鐘となりえる芸術は、今どれほどあるのだろう。相も変わらず、商業主義の上に乗った現状を照らしただけの、描写的なものが幅を利かせているのではないか。近藤等則の音楽は、いつも根治的で潔い。直に病巣に斬り込む。何が急務なのかは、今の地球の悲鳴を聴けば明らかだろう。

続きを読む

#1968 『Toshinori Kondo Plays Melodies/Born of the Blue Planet』

閲覧回数 4,312 回

テクノロジーのうえに成り立つ音楽であるのに、到達している境地は柔和で清澄。すっと心に浸透する音色が何より魅力的だ。そこには、さまざまな相剋を超越した後に訪れる虚無や、どこか東洋的な音韻もたゆたう。

続きを読む

#1967 『Liudas Mockūnas | Arnas Mikalkėnas | Håkon Berre ‎/ Plunged』
『リューダス・モツクーナス|アルナス・ミカルカナス|ホーコン・ベレ/プランジド

閲覧回数 4,725 回

さて、そんな些末な事はさておき「圧倒的」という言葉を、いざ使うのはこんな音楽に接した時だろうか。

続きを読む

#1966 『Peter Evans / Being & Becoming』
『ピーター・エヴェンス/ビーイング&ビカミング(存在と生成)』

閲覧回数 8,416 回

「存在と生成」というタイトルの通り、多くの者に共有されるジャズ的な音要素を使ったサウンドから、よりシンプルで強靭な音要素をいちから使ったサウンドへの変貌。ジョエル・ロスら若い才能の突出にも注目すべき作品である。

続きを読む

#1965 『evan parker, paul lytton “collective calls (revisited) (jubilee)』
『エヴァン・パーカー=ポール・リットン/コレクティヴ・コールズ』(再演:50周年記念)

閲覧回数 4,497 回

エヴァンとリットンがロンドンで1969年に邂逅して半世紀、シカゴで2019年に録音されたのが今回リリースされたアルバムだ。

続きを読む

#1964 『Earth Tongues / Atem』
『アース・タンズ/アーテム(息)』

閲覧回数 4,831 回

音色の連続的な変化をひたすらに追求するトランぺッターのジョー・モフェットがチューバのダン・ペック、パーカッションのカルロ・コスタとともに組んだトリオ。そのサウンドは楽器を演奏する個人の音の足し算にとどまらない。聴く者の内奥空間と現世とをつなぐ橋が現れ、音の断片がそのつど聴く者に個人的なものを幻視させる。

続きを読む

#1968『Pat Metheny / From This Place』
『パット・メセニー/フロム・ディス・プレイス』

閲覧回数 5,378 回

今回はオーケストラのアレンジが、ポップさといいますか「聴きやすさ」に大きく貢献しているように感じました。

続きを読む

#1662 『Rent Romus’ Lords of Outland / 25 years under the mountain』

閲覧回数 8,730 回

有言実行、新・標題主義を掲げるレント・ロムスと辺境君主の信念に貫かれた異端音楽が、いつか山の下を貫通し、モンスターとなって地上に出現する日が来ることを心待ちにしている。

続きを読む

#1661 『Go Hirano / Corridor of Daylights』

閲覧回数 6,441 回

アンビエント/環境音楽ブームのおかげで、平野の音楽にも関心が集まっていると聞く。どのような形でも構わない。謎多き日本地下音楽の闇に薄暮の光を放つ秘宝がより多くの人たちの耳に届くことが、何よりも重要なことである。

続きを読む

#1660 『Sam Rivers Quintet / Zenith』
『サム・リヴァース・クインテット/ゼニス』

閲覧回数 6,186 回

この音の決して鈍らない強度、そして延々持続する意志の燃焼。これは他でもないサム・リヴァースという「妥協しなかった男」「最後の硬派」の、今我々が接し得る全てではないのか

続きを読む

#1659 『Evan Parker, Barry Guy, Paul Lytton / Concert in Vilnius』
『エヴァン・パーカー|バリー・ガイ|ポール・リットン/コンサート・イン・ヴィルニュス』

閲覧回数 5,774 回

エヴァンのサウンドは30年前に比較すれば、油のよく乗った歯車がゆっくりと回転しているような、滑らかな時計のメカニズムを感じさせるのであった。

続きを読む

#1658 『豊住芳三郎 / 太陽を追う Chasing The Sun』
『Sabu Toyozumi|Rick Countryman|Simon Tan / Chasing The Sun』

閲覧回数 5,541 回

サブ(豊住芳三郎)とカントリーマンは、フィリピンで「ジャズの十月革命」を起こすだろうか。

続きを読む

#1657 『Fucm Hawj / Steeple』

閲覧回数 8,563 回

クリス・ピッツィオコスが作曲したスコアを基にした演奏である。ジャズ的な即興イディオムは殆どなく、クラシック音楽に於ける即興曲に似たコンセプチュアルなノンイディオマティック演奏が収められている。

続きを読む

#1956『札幌ジャズアンビシャス/One More Time!』
『Sapporo Jazz Ambitious / One More Time!』

閲覧回数 7,328 回

札幌ジャズアンビシャスに、北海道に住むことになったマシューズにもすでに「地の霊」は降臨していて新しい音楽が確実に芽生え始めたようだ。

続きを読む

#1653 『エターナル・ウーム・デリラム / Eternal Womb Delirum #1』

閲覧回数 9,455 回

近くて遠いジャズとロックのミッシング・リンクとして謎解きを楽しむのも悪くはない。しかしながら、アルバム全体に漲る無防備なまでの自由精神は、時代や社会やテクノロジーが変化しても常に変わることのない、人間の表現欲求の解放の証に違いない。

続きを読む

#1652 『Aki Takase + Ingrid Laubrock / KASUMI』
『高瀬アキ+イングリッド・ラウブロック/KASUMI』

閲覧回数 7,248 回

この快感、耽溺を肯定する事は危険だ。この音楽に拝跪してはならない。私はこの音楽の強度に立ち向かわなければならない。それが真にこの音楽を聴く事だ。

続きを読む

#1651 『Robert Majewski / My One and Only Love』
『ロベルト・マイェフスキ /マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ』

閲覧回数 5,896 回

これからは本当に音楽も”ペーパーレス”になってしまうのだろうか…日々不安でしようがない。

続きを読む

#1649 『V.A. / VANITY BOX』

閲覧回数 10,483 回

録音・制作自体は40年前だが、2019年の現在初めて明らかにされるニューシング(nu thing)として提示されている。それこそ作品番号に付された「remodel」の所以である。表現行為の記録の再構築により、煤のように堆積した記憶を払い除き、本質的な音楽そのものを新しい耳で体験すること、それがカタログへ向き合い方であろう。

続きを読む

#1648 『Jeff Denson/ Romain Pilon/ Brian Blade : Between Two Worlds』

閲覧回数 8,986 回

大砲ではなく小銃で穿つように寄せてくる覚醒。三者のあいだに静かに脈打つリスペクト。中核にあるのは、リーダーであるデンソンの、大木がしなうような野太いフィーリングだ。/ An awakening draws near, piercing through like a rifle rather than a cannon. A heartbeat of respect quietly pulses between the three. At the core is leader Denson’s deep feeling, like the swaying of a great tree.

続きを読む

#1647 『Saadet Türköz & Elliott Sharp / Kumuska』
『サーデット・チュルコズ&エリオット・シャープ/クムスカ』

閲覧回数 7,494 回

ただ、そのローカリティの底を突き抜けて、グローバルというべきか、ヒトという構造の、精神という機能の共有領域まで連れて行ってくれる「こえ」なのだ。

続きを読む

#1646 『陳穎達(チェン・インダー)/ 離峰時刻 Off Peak Hours』

閲覧回数 7,919 回

台湾のギタリスト・陳穎達によるカルテット作品第三弾、コンセプトはロード・ミュージック。このような良作が架け橋となって、日本と台湾の実力あるミュージシャンの交流がさらに進むことを望む。

続きを読む

#1645 『Sound of the Mountain with Tetuzi Akiyama and Toshimaru Nakamura / amplified clarinet and trumpet, guitars, nimb』

閲覧回数 7,673 回

「Sound of the Mountain」のサウンドをはじめて聴いたときから幻視していたのはマックス・エルンストのフロッタージュだが、それは故なきことではない。上下と前後左右の運動、それによる摩擦と突破、予想できない事件。極めて独自性の高いサウンドである。

続きを読む

#1644 『Jaskulke Sextet / Komeda Recomposed -inspired by the creation of Krzystof Komeda-』
『ヤスクウケ・セクステット/コメダ再構築〜クシシュトフ・コメダの創作に拠る』

閲覧回数 5,655 回

(コメダの作品が)文字通り新たな名曲、名演となって再構築されていく様は聴いていて快感以外の何物でもない。

続きを読む

#1643 『Plastic Dogs / GROWL』

閲覧回数 6,773 回

もし比較してみるなら、ボーカルの代わりにサックスがいると言ってもいいだろう。私はプラスティック・ドッグズをメタルバンドとして認識してしまいそうだ。

続きを読む

#1641 『上原ひろみ/スペクトラム』
『Hiromi Uehara / Spectrum』

閲覧回数 9,281 回

歯切れの良さは相変わらずだが、リズムを解いてプレイした粋な遊び心、等々。絶好調のひろみ節を満喫した。

続きを読む

#1639 『橋爪亮督|中村真/プレイ・スタンダーズ Vol.1』
『Ryosuke Hashizume | Makoto Nakamura / Play Standards Vol 1』

閲覧回数 9,002 回

35年経ってスタンダーズ・キース・ジャレットをバッサリ斬ってしまう録音を日本の自主レーベルが成し遂げている、紛れもない傑作に立ち会っている、

続きを読む

#1637 『Be-2 / Minimum Unit Of Human Existence 人類生存可能最小単位』

閲覧回数 10,219 回

知る人ぞ知るカルト・ミュージシャン及川禅による80年代地下音楽の秘宝が、何の前触れもなくイタリアのOttagono Design Of Music(オッターゴノ 音楽のデザイン)と称するレーベルからアナログLPとしてリリースされた。

続きを読む

#1636 『高田ひろ子+安ヵ川大樹 / Be Still My Soul』

閲覧回数 7,878 回

安らかな心地で聴くことができることは、その刻その刻の音空間を得て柔軟に次の音を繰り出してゆくジャズのスリリングさとは相反しない。一音一音に集中して聴き、音の流れ自体に憑依するならば、高田と安ヵ川のその場限りでの振る舞いを追体験できるだろう。

続きを読む

#1633 『三枝伸太郎オルケスタ・デ・ラ・エスペランサ/Flowers』

閲覧回数 12,085 回

繊細さがスケールの大きさを拒まないのが三枝節の真骨頂。瑞々しさと完成度の高さで、花果同時の高貴さもまとう。

続きを読む

#1632 『喜多直毅&黒田京子/残された空』

閲覧回数 9,969 回

垣根のない音楽。「聴く」という構えをほどく音楽—そのような音を前に、音楽のカテゴリーは不問だろう。

続きを読む

#1630 『CP Unit / Riding Photon Time』

閲覧回数 11,462 回

ピッツィオコスたちが、享楽的なコールマンや、エモすぎるアイラーや、理知に支配されたブラクストンよりも、神秘的なコルトレーンの世界に無意識のうちに近づいていることを意味している。

続きを読む

#1629 『Jessica Ackerley / A New Kind of Water』

閲覧回数 11,114 回

新世代ギタリストのジェシカ・アッカリーが満を持して出した新作は、これまでより躊躇なく独自のリズムを作り出しており、奇妙に構造的なものにもなった。サックスのサラ・マニングの変貌も含めて要注目。

続きを読む

#1625『Sam Rivers Trio / Emanation』+『Sunny Murray Trio / Homework』
『サム・リヴァース・トリオ/エマネイション』+『サニー・マレイ・トリオ/ホームワーク』

閲覧回数 9,951 回

温故知新などと言う前に、今、この二枚を聴け。いや、そんじょそこらの「なんちゃってフリー」ではない。二十世紀後半の波濤をかいくぐり、さらに自らの船を繰り出す2人の船長の声を。

続きを読む

#1624 『喜多直毅+西嶋徹 / L’Esprit de l’Enka』

閲覧回数 8,611 回

激して震える声、耐えしのんで絞り出す声、むせび泣き、嗚咽、絶望の吐露、裏返しの喜悦。ベタとも思える歌謡と民謡の通俗的音世界が、カバーを超えてこのようにまで昇華され、一周して再び情念の世界に戻ってきている。とても面白いことではないか。

続きを読む

#1623 『Super Jazz Sandwich / Super Jazz Sandwich plays the Enneagram Vol. 1』

閲覧回数 10,762 回

「ジャズ」スタイルの可能性・汎用性をとことん探索し、「ジャズ」で遊ぶ喜びを十二分に謳歌する三人は、前衛のための前衛や、破壊のための破壊とは次元の異なる音楽エンタテインメントの実践者に違いない。

続きを読む

#1622 『Evan Parker – Matt Wright, TRANCE MAP+ / Crepuscule In Nickelsdorf』
『エヴァン・パーカー=マット・ライト Trance Map+ / 薄暮のニッケルスドルフ』

閲覧回数 8,848 回

エヴァンはこのアルバムを深夜に、小さく再生し、睡眠中に聴くよう促している。残念ながらこのライヴ録音時の聴衆は謹聴し続けていたようであるが。少なくとも鼾は聞こえない。

続きを読む

#1621 『Days of Delight Quintet / 1969』
『デイズ・オブ・デライト・クインテット / 1969』

閲覧回数 9,914 回

あの良き・熱き時代のジャズ~ストレート・アヘッドなジャズの “今”を、“圧倒的な熱量” を伴い活写した仲々の力作

続きを読む

#1620 『小橋敦子|トニー・オーヴァウォーター|アンジェロ・フェルプルーヘン/ ヴァーゴ 』

閲覧回数 8,324 回

どの曲にも「え、これを選んだの」と驚き、そして「こんなに良い曲だったのだ」と思わず微笑んで聴き返してしまう。

続きを読む

#1619 『ヒカシュー/絶景』
「20世紀の終わりのスキッツォイドマンは21世紀のおバカさんか?」

閲覧回数 10,313 回

いずれ、受精後40年、大抵の事は演奏自体で出来る自信があると自負するバンドに成長したヒカシューは、極めて正気の沙汰のまま変態を達成した。

続きを読む

#1617 『Juma / Selected Works』

閲覧回数 12,858 回

ここに記録された作品は、溢れ出る才能の結晶であり、例え極少数だとしても形にして世に送りだしたDD.Recordsの功績を含め、日本の地下音楽の秘宝として高く評価されるべきである。

続きを読む

#1616 『Naoki Kasugai(春日井直樹) / Scum Treatment Vol.2』

閲覧回数 10,863 回

秀逸なポップセンスを持つサイケデリック・ロッカーでもある春日井の歌心が多分に盛り込まれた本作は、ノイズ/実験音楽/アヴァンギャルド/電子雑音の範疇に収まらない多面的な自意識(自慰式)解放の極みである。

続きを読む

ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #43 Theo Croker <Have You Come To Stay>

閲覧回数 25,621 回

グラスパーほどのちからはまだないにせよ、確実に新しいジャズを創造していくシオ・クローカーの待望の新譜が発表された。期待通りの傑作で書くべきことは山ほどあるが、今回は趣向を変え、作家村上春樹氏を引き合いに出させて頂いて、ジャズの流れにも触れてみた。ついでにアーウィン・ホールの爆発的アルトソロも採譜して解説。

続きを読む

#1614 『Gerald Cleaver, Nels Cline, Larry Ochs / What Is To Be Done』

閲覧回数 9,419 回

特定のスタイルを標榜する訳ではないが、この潔さは即興音楽スリーピースの極意と言えるに違いない。パーマネントなトリオではないことを重々承知の上で言わせてもらえば、Improvised Music最上のトライアングルである。

続きを読む

#1613 『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』

閲覧回数 13,313 回

齋藤徹は、再び、ことばを中心に据えたプロジェクトを形作った。それは音楽だけではない。同時代の詩人たちが詩を持ち寄り(齋藤の幼馴染であった渡辺洋は故人ゆえ、齋藤が渡辺の詩を選んだ)、松本泰子が歌い、庄﨑隆志が踊る。また詩人たちも朗読などによってテキストだけではないかかわりを持つ。

続きを読む

#1610 『Marshall Allen, Danny Ray Thompson, Jamie Saft, Trevor Dunn, Balazs Pandi, Roswell Rudd / Ceremonial Healing』

閲覧回数 12,182 回

マーシャル・アレンたちの宇宙規模の自由な音楽が、たった30センチのレコード盤をターンテーブルに乗せるささやかな儀式を通じて我々の現実世界と繋がる。これこそ真の癒しであり祝福である。

続きを読む

#1609 『ZEK TRIO (清水くるみ – 米木康志 – 本田珠也) / ZEK! II – A Piano Trio only plays the music of Led Zeppelin』

閲覧回数 14,224 回

レパートリーへの理解と解釈が驚異的に深化し、まさに彼らにとってのスタンダード・ナンバーとなっている。あまりに堂々とした演奏は本家ZEPにも負けない王道の風格がある。

続きを読む

#1608 『藤井郷子 ピアノ・ソロ / Stone』

閲覧回数 10,812 回

普通のソロピアノではない。ピアノ全体が鳴り響いていることに、あらためて驚かされる。鍵盤を叩き、内部の弦をさまざまなやり方で鳴らし、それがピアノというひとつの楽器をしてオーケストラルなサウンド発生器たらしめている。

続きを読む