小野健彦のLive after Live #553~#558
text & photo: Takehiko Ono. 小野健彦
#553 6月24日(水)
Thumbs Up Yokohama
https://www.stovesyokohama.com/
ELECTRIC MOTH feat.Carmen Maki
‘19/7以来実に7年振り、二度目の訪問叶った横浜駅西口・相鉄Movil内「Thumbs Up Yokohama」にて、念願のELECTRIC MOTH feat.Carmen Maki を聴いた。
松川純一郎(G/VO)小笠原義弘(B/VO)丹菊正和(DS/perc/cho)宮川’Hamayan’隆(Key)+feat.カルメン・マキ(VO)
これ迄なかなかタイミング合わず未聴に終わっていたユニットとの出逢いが、皮肉な事にビル建て替え工事により惜しくも本年9月を以ってその歴史に幕を下ろす同所で実現するという私自身悲喜交々の想いを胸に迎えた開幕の時。バンドは正味2時間強をかけて確たるコンセプトを強く感じさせられる圧巻のステージを展開してくれた。先ずは1st.セット。エレモスの男
衆4人によるスペイシーなオーバーチューンに導かれたオリジナル曲〈On The Wagon〉を幕開けに、松川さんによるE. クラプトン張りのエレガントかつメローなフィンガリングが光った(このセット全曲同様オリジナル曲の)〈Slowdown〉から、007 J. ボンドの世界観を彷彿とさせるハードボイルドな疾走感が際立った〈濁流〉へといずれもブリティッシュ・ロック然とした音の連なりに至るまで全7曲を連ねたが、このセットのテーマは「ロックの周辺をタイトなグルーヴで繋ぐ」だったとでも言おうか、力強いロック・テイストを軸に置きながらも、ラテン、ファンク、カントリー、ブルース、ソウル、等々其々の音楽フィールドを軽やかに越境しつつ躍動したバンドサウンドが実に鮮烈だった。そこでは、重味がありながらもキレのあるドラム。重心の低く柔軟性に富んだベース。落ち着いた表情の中にカラフルなパッセージと和音のコンビネーションを痛快に刻んだキーボード。そうしてそれら安定感に溢れたリズム隊の上で唄心溢れるセクシーなメロディラインを紡いでみせたギターリストといったやうに。序盤の小笠原さんMCに曰く「ニューアルバム 制作に向け新曲を仕込み中で、今日は未だ完成に至ってない曲を無責任、無差別にお届けします」とのことであったが、聴いているこちらにとっては、そのどこか荒削りな部分がかえって瑞々しく、「大人の文化祭」を感じさせられるハッピーなステージだった。さあ、話を前に進めよう。

短めのブレイクの後の2nd.セットだ。再びエレモスによるスペイシーなイントロが流れる中、大歓声に迎えられマキさんが下手客席より登場し、バンドスタンドに就く。「ビルの谷間に、ゆっくりと夕陽が落ちて行く♪」マキさんの現場では度々聴かせて頂いて来た(盟友”CISCO”氏に捧げられた) 〈Lilly was gone with windowpaine〉だった。その後も自身にとって代表的な歌唱曲〈時計をとめて〉や(本編最終に配した)〈EASY COME, EASY GO〉を織り成しつつ、自らの’70の想い出の一幕を枕にした J.ミッチェル オリジナル詞曲/CSN&Y演奏〈Wood Stock〉等々全6曲(+enc.1曲)が披露されることとなったが、このセットのテーマは「ロックミュージックにおけるテンポの考察と実践」とでも云ったものだったろうか。すっかり温まったエレモスが発した極くタイトなグルーヴに乗って描いたアップテンポとバラードのコントラストが鮮やかに過ぎた。中でも、アップテンポの楽曲におけるマキさんのステージングは圧巻であり、私がこれ迄に接した中ではいつになく力強いアクションの数々が其々の楽曲を視覚聴覚の両面からよりダンサブルに仕立てあげて行く在り様には刮目させられること度々であった。今宵のマキさんの音創りに接していて印象的だったのは、その屹立する「生粋のロッカー」としての姿。私自身、常々マキさんご本人にもお話させて頂いたことではあるが、「私はカルメン・マキ & OZは知らない」。私とマキさんの出会いとその後のご縁は、普段は主にジャズのライブが多くかかるハコでの「インプロヴァイザー」にあった。しかし、「生粋のロッカー」とそれとを甲乙つけようなどという気はさらさら無い。それは、地球を中心とした月と太陽のような存在で在るだろうと考えるからだ。月と太陽は互いの存在があってこそ互いが際立つのと同様に、両者マキさんの中に並び立つことで、自然と昂まり行くのだろうと強く感じる。音楽人生57年を経てまだまだ「欲の塊」であることは、氏の現場に接したことのある方なら皆さん等しく感じるところであろう。しかし、表現者の深化の道程を共有するものにとっては、その「足掻き」の瞬間に立ち会いたいというのが本望であり、その意味では、今宵のステージのような(マキさんの現場の中では私にとっては経験値の乏しい)ロックテイストに(今更ながら)束の間浸り切れたのは嬉しい体験だった。しかし一方で、今宵のような強い体幹を持つロックビートの中に氏が恐らく一生を掛けて志向するであろう「語り」の要素を取り込むとしたらどうなるのだろう。と無いものねだりしている自分がいたことも確かである。まあ、いずれにせよ、もう57年、されど、ひょっとすると未だ57年。まだまだ試行錯誤を重ねる氏の「今」にお付き合い出来ることを心底幸せに思いたい。と強く感じさせられた時の移ろひだった。
#554 7月15日(水)
茅ヶ崎・Storyville
http://www.jazz-storyville.com/
江澤 茜 (as) 粟谷 巧 (b) 平田晃一 (g)
地元隣町・茅ヶ崎のStoryvilleにて、実力派勢による趣味の良いトリオを聴いた。
江澤茜(AS) 粟谷巧(B)平田晃一(G)
同所には二度目の登場となった今宵のバンドメンバーの内、リーダーの茜さんと粟谷さんは、他所でお聴きした経験があり、その人柄同様飾り過ぎない実直なプレイに感心した記憶があったが、平田さんとは今宵がお初であり、噂で何度も耳にした前述のおふたりと同じく安定感に溢れたメインストリーマーとの呼び声を信じ、平日夜には嬉しい職場からも比較的至近な同所を目指したのがことの経緯だった。果たして、メキシコの作曲家:M. ポンセ作〈Estrellita〉で幕開けした今宵のステージは、茜さんオリジナル1曲を除き所謂アメリカン/ジャズ・スタンダード全9曲で構成されることとなったが、そのいずれの楽曲においてもメンバー各位の曲想の核心を丁寧に捉えようとする端正な手際が感じられ、私自身としては、そんな彼女たちの姿勢に大いに好感を持ちつつ、ゆったりとした心持ちで音の流れに身を任せることが出来た。リーダーの茜さんは、憂いのあるややくすんだ印象的なトーンの内に素朴で力強く伸びやかで迷いを感じさせないフレーズを連ね、粟谷さんは、その広い音域の全てを無駄にせず、まるでそのボディが切り出された原木が過ごしたであろう時間全体を慈しむかのような表情を湛えつつ抱いたベース全体を堅実に鳴らし切る手捌きに抜群の冴えをみせながらサウンド全体に十分なスペースを設えて行く。初対面の平田さんは、聞けば相当の学究肌の方のようであったが、そんな堅苦しさは微塵もみせず、夫々のメロディーを自らの美しいと信じるハーモニー/ウ゛ォイシングの中で最良に唄い切ることに腐心されているように感じられた点に胸がすく想いを得た。温故知新ではないが、いにしえのスタンダード曲に自らの表現活動の活路を見出し、鋭意深化させようとする各人の在り様に触れ、日中の火照った身体に一服の涼を得た清々しい宵の出来事だった。

最後に、今宵のステージ最終盤では、茜さんのMCに曰く、SPゲストとして、長くNY に暮らし最近東京に活動の拠点を移されたという日系アメリカ人ギターリスト:アキラ・イシグロ氏のシットインが告げられ、氏を交えたカルテット編成にて本編最終曲のGigi グライス〈Salute to the Band Box〉とアンコールに応えたT. モンク〈Blue Monk〉が披露されたが、あくまでもこと私個人的には、この流れは、恐らく事前にしっかりと考え抜かれたであろう一夜のショーケース構成の中にあっていかにも脈絡が無く唐突に過ぎる感を抱かされることとなった。そこではツインギターの醍醐味も充分に味わえず、何よりイシグロ氏のプレイと今宵のトリオのサウンドとの間に好ましいブレンドを感じ取ることが残念ながら出来なかった。それ故に、本稿では、所謂シットインの功罪も含めて、このくだりの詳細について、多くを語ることは敢えて控えたいと思う。
#555 7月16日(木)
四ツ谷三丁目・小さな喫茶店 homeri
https://homeri.jimdofree.com/
『SOLA vol.5‼︎』:さがゆき(vo/perc)中尾勘二(cl/ss/tb)関島岳郎(tuba)
昨年9月以来二度目の訪問となった四ツ谷三丁目・小さな喫茶店homeriにて、文字通り「奇跡的に」実現叶った『SOLA vol.5‼︎』公演を聴いた。
さがゆき(唄/鳴り物)中尾勘二(CL/SS/TB)関島岳郎(tuba)
「奇跡的に」の元凶は、先週・文月初旬、沖縄/奄美地方を縦断しつつ遥か台湾を襲来した台風9号にあった。過日6/25より開始され、7/10迄の全行程に亘り、ピアニスト:Shih-Yang Lee〈李世揚〉氏の手厚いサポートを受けつつ巡った約2週間の台湾ツアーの中にほぼ連日、驚異的な実に全13公演(昼夜ダブルヘッダー数日やインタビュー等含む)を重ねたゆきさんの帰国フライトが、あろうことか台風9号の進路予想を受け早々に欠航が決定。現地では空港の閉鎖、多くの帰宅難民が溢れる中、掛け替えのないご縁で結ばれし現地の友たちがゆきさん無事の帰国を早々に実現させたいとの強い想いから数日間あらん限りの手を尽くし漸く当ライブ前夜15日夕刻羽田着便のプラチナチケットを手に入れたというのがことの経緯だった。果たして、そんな逆境の中迎えた今宵の現場。充分な事前打ち合わせなど困難であったことは想像に難くないが、そこはさすが歴戦の猛者達のことだ。毅然として唄い込む稀代のインプロヴァイザーゆきさんのDIRECTION冴えわたる音の流れが紡がれていった。今宵披露されたのは詳細後述の全12曲であったが、逆境にあっても現地及び帰国フライト内で熟考を重ねたというゆきさんのアイデアは抜群の閃きをみせ、それは自家薬籠中の中村八大氏作曲作品数点を織り成しつつも他には多くの和製童謡/歌曲や更には驚きの、曰くオクシタン(もしや南仏オクシタニア?地方)民謡等々を、それも斬新なインプロ趣に纏わせて供するという意欲的なプログラム構成となって結実した点に色濃く観てとることが出来た。

そんなゆきさんの先鋭的な行き方に対しても柔軟に絶妙なサポートを見せた中尾・関島両氏のまさに匠の技には唸らさせられることしきりであったが、思い返せばこのご両人、ゆきさんに先立つこと6月、台湾音楽シーンの縁の下の力持ちとしてつとに知られるレコードショップ/イベントスペース:先行一車のご亭主:王啓光氏の招きで渡台し林栄一氏と共に協働したユニット:PHOTONや、夭折の天才:篠田昌巳氏との COMPOSTELA 以来の名コンビであるが、ゆきさんはこの SOLA 推進に際し、自らを林さんや篠田さんの影武者に見立てる策を講じなかったのは極めて賢明だったと思う。それは、私個人的には昨年9月以来二度目の SOLA に接していて、恐らくゆきさんの頭の片隅には、フォトンやコンポステラの音がありつつも「宇宙を制しつつ、市井に生きる人たちの心の襞にダイレクトにタッチする」林さんや篠田さんの語り口とは位相の異なる自らが永年かけて培って来た表現者としての独自性を自身にとって「宝物」とまで言わしめた中尾・関島両氏に対し真っ向からぶつけることで、その意気をしかと受け止めてくれた中尾・関島両氏と共にこの SOLA を奇想天外・臨機応変のハイブリッドな自由旋律ユニットとして精製、深化させることに成功したのを如実に感じさせられたからに他ならない。彼の地にて思いもかけない四日間の足止めを余儀なくさせられたゆきさんではあるが、台湾に掛け替えのない友たちがいて、日本には自らのリクエストに当意即妙に感応してくれる得難き友たちがいる。まさにゆきさんが日頃から丁寧に繋いだご縁により成立し得た天晴れなひとときだったといえよう。このユニットの次なる展開が実に楽しみだ。
[今宵のセットリスト]
〈1st.セット〉
M-1:夢で逢いましょう(中村八大曲)
M-2:月の砂漠
M-3:お見舞い(さがゆき曲)
M-4:あんたがたどこさ
M-5:上を向いて歩こう(中村八大曲)
M-6:小鳥たちのクリスマス(オクシタン民謡)
〈2nd.セット〉
M-7:荒城の月
M-8:はないちもんめ
M-9:明日があるさ(中村八大曲)
M-10:Tennessee Waltz
M-11:さよならさよなら(中村八大曲)
〈enc.〉
M-12:SOLA (さがゆき曲)
#556 7月18日(土)
合羽橋なってるハウス
https://knuttelhouse.com/
月例DUOシリーズ:原田依幸 (p) 永田利樹 (b)
お馴染みの合羽橋なってるハウスにて、原田依幸氏による月例のDUOシリーズを聴いた。
原田依幸(P) 永田利樹(B)
私自身思いがけない突然の悲報に触れ、ジャズの現場に身を置いていないといてもたってもいられなかった今日、待望の依さんのDUOシリーズがそれもなんと利樹さんと相見えるという願ってもない巡り合わせに心底救われる気持ちで現場へと向かった。
果たして、依さんが今宵紡ぎ出す音の中に永年深いご縁を繋いだ亡き友への想いがどう影響したのかは私などには到底知る由もないが、亡友氏も、「栗渋」、「月の鳥」、「渋いつ」等々数多の夜にその指を滑らせた同じピアノは今宵も万全の調律がなされて、原田さん持ち前の透徹の微弱音から強打美和音、更には音域全体を完全に掌中に収めた高速パッセージに至るまで見事に応えてくれていた。対する利樹さんも、持ち味の引き出しの多さを存分に発揮して、時に弦が弾け飛ぶのではと思わされる程の鮮烈さで刹那に咲いたサウンドの中に陰影の輪郭を鮮明に際立たせながら強靭な音塊を確実に築き上げていった。原田さん曰く、想い出せない程久し振りの競演だという邂逅の場ではあったが、両者から迸る音の切先に宿る熱量は驚く程の密度をみせて…。手に汗握るこのおふたりならではのグルーヴとスイング感に満ち溢れたエレガントに過ぎるフリーフォーム・ミュージックに溜飲を下げた。さあ、前を向こう。
※本稿を、童心で軽やかにジャズの真髄を奏で続け一昨日:7/16天に召された偉大なるピアニスト:渋谷毅氏に捧ぐ。
#557 7月19日(日)
長津田・ハーモナイズポケット
https://akr5839952626.owst.jp/
『the Key』:大野えり (vo) 川村健 (p) 松原慶史 (g/whistle/scat/cho)
初訪問となった横浜市北西部・青葉区長津田のハーモナイズポケットにて、こちらも私自身お初となる『the Key』を聴いた。
大野えり(VO)川村健(P)松原慶史(G/Whistle/Scat/Cho)
メンバー各位のfirst nameの頭文字を繋げたこのバンドは、eri-eri jammin’ 、itayoN’eriに続くニュー・プロジェクトとして鋭意推進中とのお話をえりさんご自身からかねてより伺ってはいたものの、タイミング合わずにて、漸く今日のマチネー・ライブでご対面できたというのがことの経緯だったが、コード楽器のみを揃えたユニークなボーカル・トリオの旨味は、冒頭のスペイシーなえりさんオリジナル曲〈Sweet Love〉から早くも溢れ出すこととなった。今日披露された楽曲はえりさんオリジナル3曲を含め全14曲であったが、全編に亘り選び抜かれた清冽な音の流れの中に、時に毒の一滴を感じさせる先鋭的なピアニストと、多彩な曲想をいずれもセクシーな独特のニュアンスで自在に描き分けられるアイデアの引き出しの多さとそれを具現化させるフィンガリング/カッティングの両面において高度なテクニックを有する天才肌のギターリストという、えりさんにとっては息子程の世代の俊英達を得たことで、自身慣れ親しんだ既存のジャズのセオリーに基づく音創りから、ロック乃至はR&Bの世界観をも取り込んだよりダイナミックなダンサブル・ミュージックを展開できる新たな地平へと乗り出したことを目の当たりにすることとなった。そこではジャズ・ナンバーにしても、お馴染みの〈Bye ByeBlackbird〉はビートルズ・ナンバー〈Blackbird〉の中から人知れず顔をもたげる洒脱なアレンジが施されたり、〈Honeysucle Rose〉は三者三つ巴の急速調なフリーブロー・チューンとして鮮烈な設えを持った。
C. コリア作〈High Wire〉も、確かB. エバンス作であったか〈I’m All Smiles〉も原曲とはガラリと印象を変えたダンサブル・チューンとして音場にインパクトのある推進力を生み出すのに一役買っていた。まだまだある。C. ブレイの佳曲〈Lawns〉はえりさんから松原さんへと繋ぐ驚きのボーカル・ソングとして立ち現れたのである。音数は少ないながらもグルーヴするピアノ。やや歪んだ音色の中に終始甘く危険な香りを漂わせるギター。その上をいかにも気持ちよさそうに奔放に唄い込んで行くボーカル。といった具合に、こちら聴く者の身体の揺れは終始収まることが無かった。えりさんが長年かけて辿りついた現在地は、底抜けに痛快なブルージー・レビュー・ショーの趣きをみせながら、暑過ぎて火照り切った身体をよりヒートアップさせるパワフルな音像を結んで行った。途中、客席の体感温度が最高潮に達したとみるやすかさず繰り出し音場を鎮めるのに功を奏したブラジル物〈estate〉の選択も実に気が利いていた。なんでも出来る三人がなんでもしてくれた充実度は大きく、引き続き暑さのより増した午後もなんとか凌げるパワーを頂けた。5月にレコーディングした音は10月に発売予定と聞いた。収録曲に今日のセットリストが含まれるとするならば、現場でこれだけ活きた音達が、盤の中にどうパッケージされるのかにも興味が尽きない。
#558 7月24日(金)
渋谷・KO-KO
大友義雄プロデュース『Lejendの主張~古野光昭復活LIVE』
初訪問となった渋谷KO-KOにて、大友義雄プロデュース『Lejendの主張~古野光昭復活LIVE』を聴いた。
古野光昭(B)大友義雄(AS)向井滋春(TB)市川秀男(P)村上寛(DS)

近年体調を崩され活動縮小を余儀なくされていた古野さんの復調を捉えた盟友達による好企画。私自身は’21/4以来となった今宵の主役・古野さんに加え主宰者・大友さん等我が国のジャズ界を長年に亘り牽引し続けるヴァチュオーゾ達が居並ぶ画は如何にも壮観。S.リバース〈Beatrice〉で幕開けし、〈Desert Moonlight=月の砂漠〉や2nd.set冒頭にピアノトリオで供された市川さんオリジナル〈K’s Museum〉、更には古野さん入魂のアルコプレイをフィーチャーした〈Black Orpheus〉等々を織り成しつつ大友さんの泣きのアルトをフィーチャーしたソウルバラード〈When a Man Loves a Woman〉で本編を締めた後、満場のアンコールに応えたB.ティモンズ〈Moanin’〉で目出たくお開きとなった今宵のステージでは、所謂著名なアメリカン乃至はジャズスタンダードを多く含む全11編が題に採られたが、そこでは、テーマ部を丁寧に扱い、アドリヴ部に至るや、豊富なアイデアと鍛え抜かれた技の数々に溢れた説得力のあるソロの応酬及び気の利いたバッキングでアンサンブルとしてじっくりと聴かせにかかる。といったやうに。全編に亘り意気に乗ったジャズ音楽の醍醐味を存分に味わった。
原田依幸, 宮川'Hamayan'隆, 丹菊正和, 小笠原義弘, 松川純一郎, 渋谷・KO-KO, 松原慶史, 川村健, 長津田・ハーモナイズポケット, SOLA, 粟谷 巧, 江澤 茜, 茅ヶ崎・Storyville, Carmen Maki, ELECTRIC MOTH, Thumbs Up Yokohama, 小さな喫茶店 HOMERI, 平田晃一, 合羽橋なってるハウス, 大友義雄, 中尾勘二, 古野光昭, 向井滋春, 関島岳郎, 大野えり, 市川秀男, 永田利樹, さがゆき, 村上寛





















































