#004「川井郁子 佐渡こころの旅」と「Summertime」
text by Shinobu Yamada 山田詩乃武
能舞台 麗しき女 奏でたり 愛しきしらべ 佐渡の夕暮れ 詩乃武
2025年9月下澣、日本を代表するヴァイオリニスト川井郁子デビュー25周年、佐渡金銀山世界文化遺産登録記念を機に佐渡最古の能舞台でのソロコンサート、能楽堂で「源氏がたり」、名曲コンサートの二部構成による佐渡での初の公演が開催された。その模様は『川井郁子 佐渡こころの旅』としてドキュメンタリー映像化され、12月8日、恵比寿ガーデンルームで試写会も行われた。上記の和歌は佐渡公演によせて詠じた一首。
川井郁子はクラシックをベースにしたジャンル・レスの超一級の演奏家であるとともに作曲家としても佳曲を多く世に出している。さらに、和楽器と洋楽器による混成オーケストラ「響 (HIBIKI)」を結成し、「越境 (Unframed)」を具現化する革新的な演奏、舞台を国内外で展開してもいる。
2008年リリースのアルバム『The New World』の中の一曲「Summertime」はジャズ界の名ピアニスト、ハンク・ジョーンズとデュオで奏でている。H.ジョーンズは、数多くの名アルバムに参加してきたジャズ界における巨匠のひとり。J.F.ケネディ大統領の誕生パーティーでマリリン・モンローが唄った「Happy Birthday」のピアニストでもあった。
川井のコンサバな演奏を老練なH.ジョーンズのピアノが艶を添えるクールなナンバー。
YouTube 動画 Hank Jones, Ikuko Kawai – Summertime をプレビュー。
秋の夜の短き夢と聞きしかと 君への想ひ醒むる間もなし 詩乃武
ハンク・ジョーンズ, 川井郁子, 佐渡金銀山, 響(HIBIKI), The New World