Monthly Editorial
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From the Editor’s Desk #14 「ケイコ・ジョーンズという生き方」
エルヴィンの死を信じられないけい子さんはエルヴィン亡き後も二人分の食事を作り続けていたという。
Features
Column
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Reflection of Music Vol. 89 田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通し
田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。
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菅原光博「ジャズを撮る!」#24「エルヴィン・ジョーンズ・ジャズ・マシーン」
ケイコさんにはエルヴィンの素晴らしいキャリアに尽力したことに対して本当にお疲れ様でしたと言いたい。
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Jazz meets 杉田誠一 # 追悼 龍村 仁
「絶対に辞表は出さない。クビになるまでただただハンストを続けるだけ」
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ヒロ・ホンシュクの楽曲解説 #87 R.I.P. Jeff Beck <Scatterbrain>
10代の若者が感染するような病気であのジェフ・ベックが突然死んでしまった。全てのギタリストのヒーローだった彼は、エレクトリック・ギターの限界に常に挑戦していた。親に反対されたエレクトリック・ギターとホットロッドと、叔父さんに禁止されたブルースに一生を捧げた彼だった。ジャズを理解していた彼の凄さの解説を試みた。
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小野健彦のLive after Live #288~#299
巡る季節を進むLAL。’22/1 No285にて連載通算200本を達成して以降まさにコロナ禍の中を駆け抜けたLALも通算300本間近。今月号も引き続きジャズのフィールドを離れた音紀行を含む霜月から師走に巡った充実の現場12本をご紹介。
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エッセイ「風を歩く」から vol.11 LP『ATMOSPHERE』~ダニー・デイビス
「音楽は自分の魂と体から出てくるもので、聴く人の体と心に働きかけるものだ。」
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ペレを見送るレコード
昨年末、ブラジルのペレの逝去を知った。一年間に聞いた数多い訃報のなかでも、とりわけ強く時代の終わりを感じさせた。
Reviews
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#117 佐藤達哉「ジャズアルバム大全」
Tatsuya Sato「The Complete Concepts of Jazz Albums」巷に溢れる万人向けのガイドブックには飽きたらない中級以上のリスナー向けか?
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#2236 『Copenhagen Clarinet Choir / Organism』
『コペンハーゲン・クラリネット合唱団 / 生命体』品行方正がクラリネットの特徴なのかどうかはわからないが、作曲と即興の交差点/自然と音楽の接点に位置する自制のとれた作品として成り立っている。
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#2235『Impro × Groove』
本盤には馴れ合いに堕することのないぴりぴりとした空気が張りつめている。たしかにこのサウンドはライヴそのものだ。
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#2234『Photay with Carlos Niño / An Offering & More Offerings Special Edition』
『フォテー w/カルロス・ニーニョ/アン・オファリング・アンド・モア・オファリングス・スペシャル・エディション』PhotayとCarlosは、きっと「地上の生の光景」そして「存在」を水の存在を通してわたしたちに、ある生きる祝福の記録として、音楽という贈り物を残した。
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#2233『Day & Taxi / Live In Baden』
『デイ&タクシー/ライヴ・イン・バーデン』元々曲ごとの構造性を明確にするのがガリオの特徴だったが、その傾向はこのヴァーサタイルなトリオで顕著になった。
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#2232『Jeff Denson/Romain Pilon/Brian Blade: Finding Light』
『ジェフ・デンソン/ロメイン・ピロン/ブライアン・ブレイド:ファインディング・ライト』コンテンポラリーという名の目新しさ云々よりもまず先に、卓越したメロディストとしての抒情性、音楽創りのセンスそのものである当意即妙な身体能力、といったコア部分が充実の漲り(みなぎり)で抜かりなし/They go beyond the notions of novelty associated with descriptions like “contemporary”, delivering a rich core of melodic lyricism tied together with excellent musical taste and playing full of wit.
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#2231『Margaux Oswald/Dysphotic Zone』
マルゴー・オズワルドのデビュー盤・ピアノソロについて、2つの考察コペンハーゲン拠点の若手女性ピアニスト、マルゴー・オズワルドがデビュー盤となるソロピアノ作品をリリースした。タイトルの『Dysphotic Zone』とは、深海と呼ばれながら、かろうじて光が届く層・水域を指す。本作が描くものについて、フランス文学・映画に詳しい原智広氏とともに考えてみた。
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#2230『ウクレレ・スイング・トリオ/reach for tomorrow』
ウクレレでジャズ!粋だ。
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#2229『Stephan Micus / Thunder』
『ステファン・ミクス/雷神』彼の最新作を聴き終わり、音の余韻の中で立ち現れた言葉は、TAOだった。
Concert/Live Report
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Reflection of Music Vol. 89 田村夏樹・藤井郷子の昼夜ぶっ通し
田村夏樹と藤井郷子による毎年1月恒例となった感がある昼夜ぶっ通しのライヴが1月15日に新宿ピットインで行なわれた。その様子をテキストとスライドショーで。
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#1247 林栄一+山本達久+神田綾子+ルイス稲毛
はじめての手合わせに近い面々、そしてこの人数での集団即興は噛み合わない結果となるか空中分解するかという不安がなくもなかったが、実のところ、それが杞憂に終わるだろうことははじめからわかっている。
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#1246 Trio SAN〔齊藤易子 (vibraphone) 藤井郷子(piano) 大島祐子 (drums) 〕日本ツアー 2023「神戸公演」
フランス(大島祐子)、ドイツ(齊藤易子)、日本(藤井郷子)と、それぞれ異なる都市に活動拠点を置く女性3人が結成したTrio SANが日本ツアーで神戸を訪れた。2022年6月のトリオ欧州ツアーで、その実力は既に証明済み。さて、神戸では…
Interviews
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インプロヴァイザーの立脚地 vol.4 細井徳太郎
何年もの間、東京のシーンにおいてギタリスト・細井徳太郎の名前をみない日はほとんどない。かれの活動は多岐にわたっており、バンドも、デュオも、ソロでの弾き語りもある。そしてかれをジャズギタリストと呼ぶことは難しいかもしれない。それは活動領域ではなく指向性のゆえである。
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Interview #254 John Abercrombie Part 1
ジョン・アバークロンビー Part 12000年に行われたECMギタリスト、ジョン・アバークロンビ~のインタヴュー Part 1。