#05 『グレッチェン・パーラト/フロール』
『Gretchen Parlato / Flor』

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text by Keiichi Konishi 小西啓一

RPOZ-10064 ¥2,400(+税)

グレッチェン・パーラト Gretchen Parlato (voice)
マルセル・カマルゴ Marcel Camargo(g, cavaco, moog, rhodes, add engineering, voice)
アルティョム・マヌキアン Artyom Manukyan (cello, voice)
レオ・コスタ Léo Costa(ds, perc, moog, rhodes, add engineering, voice)

Featuring:
ジェラルド・クレイトン Gerald Clayton (rhodes, p)
アイアート・モレイラ Airto Moreira(voice, perc)
マーク・ジュリアナ Mark Guiliana(ds)
マグナス・トンプソン、サディウス・トンプソン、アシュリィ・トンプソン、クロエ・カマルゴ、マーリー・ジュリアナ etc (voices)

01.許してあげようÉ Preciso Perdoar (Alcyvando Luz/ Carlos Coqueijo)
02.スウィート・ラヴ feat.ジェラルド・クレイトンSweet Love (Aniat Baker/Louis A.Johnson)
03.マグナス Magnus  (Gretchen Parlato, Magunus Thompson)
04.ホーザRosa (Pixinguinha)
05.ホワット・ダズ・ア・ライオン・セイ? What Does A Lion Say? (Gretchen Parlato/Chris Morrissey)
06.ロイ・アレンRoy Allan *feat. Airto Moreira (Roy Hargrove)
07.ワンダフル Wonderful  (Gretchen Parlato)
08.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調BWV1007 メヌエットI/IICello Suite No. 1, BWV Minuet I / II (J.S. Bach)
09.ノー・プランNo Plan  (David Bowie)

Recorded by John Davis at Bunker Studio, NY, January 2019
Produced by Gretchen Parlato
Co-produced by Marcel Camargo & Léo Costa


“2021今年の1枚海外編”の方だが、例年ならば他の方がまず選ばないであろう、ラテン・ジャズ~サルサ関連のアルバムから1枚選んでいたのだが、今年は一寸趣向を変えて、この1年最もCDトレーに乗せたもの=最も愛聴したアルバムから1枚選ぶことにした。現代のジャズ・ボーカルを牽引している一人、グレッチェン・パーラトの8年振りになるアルバム『フロール』である。
『ロスト&ファウンド』を耳にし大きな衝撃を受けて以降、その動向に注目し続けていた彼女。旦那のマーク・ジュリアナ(ds)との家庭生活を優先し、8年近いブランクを設けてしまったのは、大変に残念なことだったが、その旦那と共に今回作り上げたのがこの傑作。旦那も関係していたデヴィッド・ボウイの<ノー・プラン>を始め、ジョアン・ジルベルトの名演で知られる<許してあげよう>ピシンギーニャがノエル・ホーザに捧げた銘品<ホーザ>等々、ブラジリアン・テイストも交え、アコースティック・メロウネスの極みとも言える、極上の優雅さと洗練さを感じさせてくれる。ぼくのお勧めはやはりバッハの<無伴奏チェロ組曲1番>。本当に痺れます。
そう言えば国内編の岩崎良子&竹内直アルバムも、そのメインの一つがバッハのナンバー。今年はぼくの音楽原点がバッハにあることを、再認識させてくれた年なのかも知れません。

小西啓一

小西啓一 Keiichi Konishi ジャズ・ライター/ラジオ・プロデューサー。本職はラジオのプロデューサーで、ジャズ番組からドラマ、ドキュメンタリー、スポーツ、経済など幅広く担当、傍らスイング・ジャーナル、ジャズ・ジャパン、ジャズ・ライフ誌などのレビューを長年担当するジャズ・ライターでもある。好きなのはラテン・ジャズ、好きなミュージシャンはアマディート・バルデス、ヘンリー・スレッギル、川嶋哲郎、ベッカ・スティーブンス等々。

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