#1418 Banksia Trio @Jazz à Juan Festival 2026バンクシア・トリオ@ジャズ・ア・ジュアン ・フェスティバル
text: Seigen Ono オノ セイゲン
Banksia Trio バンクシアトリオ
Jazz à Juan Festival 2026(南フランス ジャズ・ア・ジュアン)
July 14, 2026 7:30pm
須川崇志 contrabass
林 正樹 piano
石若 駿 drums
nothing possible
nothing impossible
Life is full of Improv.
可能なことは無く、 不可能なことも無い。 無可無不可。
人生は即興(インプロ)に満ちている。

バンクシア結成から9年.
オノ: なんと。初めまして須川さん!
須川: 初めまして。
オノ: 須川崇志さん、林正樹さん、石若駿さん、この忙しいえ3人でよく2026 Europe Tourのスケジュールが組めましたね!
7/6ケルン(ドイツ)
7/9 アムステルダム(オランダ)
7/10 パリ(フランス)
そして今日はアンティブ(フランス)。ぼくはたまたま7/10にアムステルダムに来て、石若さんのFBで話してたら、なんとボクがBiot(ビオット村)にいる間にそこからここまで車で15分で7/14にやると!見つけてやって来ました。しかも、マスタリングを担当していたある別プロジェクトの須川さんにもようやく会えた。今まで会ってないのが不思議。トリオは結成してどのくらい?
須川: 9年になります。トリオが始まったのはbody and soul。
オノ:メンバー同士が初めて出会ったのは?
須川:駿くんが高2の頃。
石若:2009年くらいかな?札幌から上京したのが。須川さんに会ったのは高田馬場の「イントロ」っていう。
オノ:ジャズ喫茶イントロ。
林さんはボクの知ってるミュージシャン、だれでも全員と仕事してますよね。小野リサ、CMセッションから、ボクと仕事はしてないけどいろんなところでお見かけしてます。
林:はい。昔から。
須川: 僕と林さんは、2017年の成城学園前カフェブールマンでのお店ブッキングによるデュオ・ライブが最初でした。バンクシア結成する前は、存在は知ってたんですけどそれぞれ現場では2回くらいあっただけで。自分の曲を持っていったんですけど、こんな風に変わるんだ!って...。

オリジナルやインプロを真剣に聴いてくれる
オノ:レコード会社(って今や存在が曖昧で消えそうですが)からすると、誰でも知ってる曲のカバーとインプロだと、インプロっていちばん売りにくりジャンルなんです。100周年のマイルスだって「マイファニーバレンタイン」からシンディーローパーまで誰でも知ってるいわゆるスタンダードも入れたり、と。誰でも口ずさめるようなテーマがあるような曲のカバーはやってない?
須川:やってますよ。なんだろう、わりと普通の曲もやってますよ。〈this nearly was mine〉 (R.Rogers) とか 〈bird flew by〉 (Nick Drake) 。70年代のイギリスのシンガーソングライターのカバー。
オノ:今日はまさかのコートダジュールの海岸でぐうぜん会えたにわかファンなもので勉強不足で失礼しました。これから強力に応援します!オリジナル曲と即興が中心なのかと思ってました。歌詞のあるフォークのカバーをトリオでどうやるか。本番前のディナータイムにアポなしで話しにきちやって、大丈夫ですか?
林、須川:ああ、ぜんぜん大丈夫です。
オノ:この4回のヨーロッパ・ツアー、なかなか余裕あるスケジュールで,普段の東京の忙しさから3人とも解放されて...。
林:いやぁもうぜんぜん違います(笑)
石若:最高です!
林:パリ公演のあと、2人はノースシー(ジャズ・フェスティバル、オランダ)に行って、僕は先ほどお話にでたセイゲンさんがお住まいになってたあたりエズ村、その後モンテカルロに行ってきました。
須川:こっちのふたりはノースシー・ジャズ・フェスティバルに行って。
オノ: オランダはBIMHUISじゃなかった?
須川、林: BIMHUISです。
オノ: 新しくなったBIMHUISね。ボクはその翌日にアムステルダムに着いたんです。
どうですか?ヨーロッパの印象は?お客さんの反応。
石若:どこも真剣に聞いてくれて、それに対してすごい...。
須川:ヨーロッパにいる時は,なるべくオリジナル曲をやる方が喜ばれるんです。
オノ:こういうジャンルを真剣に聴いてくれて、座席もいっぱいになるって素晴らしいね!
石若: そうですね。
須川:全般的にヨーロッパに居る時はなるべくオリジナル曲をやる方が喜ばれるんです。日本とくらべると。知らない曲でもすごくコミットして聴いてくれるんです。
オノ:いいですねえ。オリジナルやインプロを楽しみにして真剣に聞いてくれるヨーロッパのお客さんたち。
まさに青春、真っ只中!
オノ:ヨーロッパのジャズ・フェスティバルというのは、1960年代からアメリカでは公民権運動のあと、ベイシーの時代のあとでさえ差別がなくなったように見えて、まだまだあったわけです。マイルスがビル・エヴァンス、ギル・エヴァンスとコラボしてもクラブや米国内ツアーでも。そんな中、例えばスイス・モントルー・ジャズ・フェスの創始者クロード・ノブス(Claude Nobs)氏はモントルー市の観光局職員でした。夏の観光客減少を打開するアイデアとしてジャズ・フェスティバルを提案、ニューヨークに自分のお気に入りたちをスカウトに行って、ラジオ中継の記録テープから名盤が次々と生まれたわけです。日本でもミュージシャンの差別はありません。ヨーロッパのお客さんはリゾートの観光客と地元の人たちです。どんなジャンルにもオーブンで(クリティカルではなく)素直に人生の時間の大切な一部を楽しむ精神に溢れています。ですので、オリジナルや知らない曲のカバーでも、歌詞(言葉によるストレートなメッセージ)がない、言語に関係ない演奏はインプロでも、その音色がよければ感情が伝わるわけです。ヨーロッパ内でもオランダ語はオランダだけ、フランス語はフランスだけ、ニューヨークのタクシードライバー以下のブロークン・イングリッシュさえ通じない観客の前で、歌詞を使わないバンクシア・トリオの演奏は素直にとても受けていました。それだけリスナーのひとりひとりが勝手な空想と想像で楽しめるのもジャズのアドバンテージと言えます。クリティカルな分析は勝手にやってください(笑)
林:オノさんは、娘さんたちと昔住んでた辺りに来るんですか?
オノ:娘たちはアムステルダムに住んでて。でも彼女たちは子どもの頃からこっちにしょっちゅう来ていて。昨日は生牡蠣も美味しかったけど昔はもっと円が高かったのでよかった。今や日本は最貧国になっちゃって...。これからヨーロッパで細かくツアーして(円安だから)Euroで稼いでください。(笑)
須川:日本では輸入物は全部高いから。ベースの弦もすごく高くて。
オノ:ここは1994年だったかなぁ、Jazz à Juan festival に来たのは32年ぶりです。ボク自身も、なんと初めて聴くバンクシア・トリオのこのステージでの演奏を聴きながら、自分のコートダジュールの青春真っ只中の想い出が、走馬灯のように蘇ってきました。石若駿さんのFBから見つけて(パリ、ケルン、アムステルダムでなく)ここで出会えたのは偶然=人生の即興です。同時に、知り合いや先輩が順番にいなくなるのを見ると、生きているうちにやるべきことをプライオリティたてないと人生の時間は限られています。(例えばマイルス生誕100年の私家版リマスターはほぼできた。9/30に代官山「晴れたら空に豆まいて」で小川隆夫さんとTalk & Listeningです)
90年代はボクは縁があって(= まさにLife is full of Improv.です。無計画でもなるようになれ)、コートダジュールのBiot村によく来ていて、その縁でジャン=クリストフ・マイヨーのモンテカルロ・バレエ団(La Compagnie des Ballets de Monte-Carlo)の音楽と演奏を担当したこともあり、オールド・ニースのコルシカ・フェリーターミナルのすぐ前にスタジオ(ワンルームアパート)を持っていました。カンヌ、ニース、モナコ、サンレモまでは車をビーチ沿いにドライブするのに最高です。スイスのモントルー・ジャズ・フェスやら,イタリアのタイムゾーン・フェスティバルやら。
カエターノ・ヴェローゾとジルベルト・ジルが ふたりで「Tropicália 2」ツアーで回ってて、まさにここのバックステージで、(ボクのアルバムの)ライナーノート本当に書いてくれてるのか催促したら2週間後にFAXでブラジルから送ってきてくれた。スイスのモントルー・ジャズ・フェスやモンテカルロ・バレエやら90年代は青春の想い出です。(笑)35〜42歳?だった。話を戻すと、つまり今のみなさん、まさに青春真っ只中ですよ!応援します!お金以外は。
須川、林、石若:(爆笑)
オノ: 話は変わりますが、須川さんはNYで菊地雅章 (Poo) さんのロフトに出入りしてたのですよね。Pooさんとの出会いは?
CODA:
自分たちの持ち寄りオリジナル、そしてインプロが重要な要素で。このキャッチがいいですねえ!声を大にして言いたいというか、Banksia Trio を応援したくなる勇気もらいました!
nothing possible
nothing impossible
Life is full of Improv.
可能なことは無く、 不可能なことも無い。 無可無不可。
人生は即興(インプロ)に満ちている。
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ヨーロッパでももっとも古いジャズ・フェス「ジャズ・ア・ジュアン・フェスティバル (Jazz à Juan Festival)」。1960年の創設、南仏コート・ダジュール、ニースとカンヌの間にある人気の高級リゾート、アンティーブ、Juan-les-Pins)
https://jazzajuan.com/en/programme/ banksia/
サウンド・システムについて
オノセイゲン
フェスティバルでは、バンドが次々と代わるので、セットチェンジして、最初の1、2曲はPAがまとまらないこともあるが、Banksia Trioはこの日の最初の出演。最初からいい音。オープンエアはとても気持ちがいい。音量(ボリューム)も最適。当たり前なのだが最適。
日本では(特にPopやバンドものでも)近年PAのバランスがひといのにぶち当たることが多く、それが理由で)ボクはライブに出かけなくなってしまった。ホールやアリーナでどう考えてもボリューム上げすぎの、音色やバランスが破綻しているPAが多すぎると思いませんか?音のいいクラブも少ない。生音とPAのバランスがいいのは新宿ピットインくらい。それより小さめの箱は問題ない。深刻な問題なのは、若いエンジニアなんだろうな,デジタルコンソールと現在のデジタルアンプだからボリュームはいくらても大きくできる。アンプ側で周波数帯域ごとにリミッターもかかるので、(まるで2005年頃のワカメのような波形)思いっきりボリューム上げていて、例えばボーカルとアコギの部分は良いが、ベースとドラム入ったところからLowがリミッターかかりっぱなし、ボーカルは(中音域だからリミッターかからず)聞こえるが、ベースの音程がわからないだけでなく,キックもヴォーン、ヴォンなりっぱなし,フレーズもわからない。ジャズでは流石にそれはないといいたいが、DJなんかもそういう音づくり(ボリュームだけでかい)は完全に演奏や音楽を破壊してます。ヨーロッパでは聴覚保護のためにも音量の規制はしっかり測られていて、どこでも決してうるさすぎて耳栓必要というのはほぼない。
近年、フランスのPAメーカー、L-Acousticsは、オリンピックから大きなイベントでのシェア(日本も世界でも)を伸ばしていて、まさかお膝元フランスのJazz à Juan Festivalで、アメリカの(個人的には一番好きな)Meyer Soundのシステムが、ここで聴けたのもよかった!
最後の坂本龍一カバーが意外ではあったが、対照的なその前の曲「Masks」が際立って光った。
7/14のセットリスト:
All livng things (T.Sugawa)
The Bounce (T.Sugawa)
The Great Noon (T.Sugawa)
this nearly was mine (R.Rogers)
bird flew by (Nick Drake)
Masks (T.Sugawa)
Gui (R.Sakamoto)
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NEWS (エイトアイランズ株式会社より):
Banksia Trioの旅は続きます。
新アルバム『The Great Noon』を携えて真夏の九州に向かいます!みなさま、お待ちしております!
NEWアルバム『The Great Noon』発売記念
Banksia Trio 真夏の九州ツアー
https://www.eight-islands.com/banksiatrio-kyushu…
8/6(木)長崎公演
Chitosepia Hall, NAGASAKI
【開催日時】 2026年8月6日(木)18時30分開場 / 19時開演
【会場】長崎市チトセピアホール(長崎県長崎市千歳町5-1 チトセピアビル 2F)
【入場料】前売一般:¥3,500 / 学生:¥2,000(当日各¥500増)
【主催】長崎市チトセピアホール 指定管理者 有限会社ステージサービス
【制作協力】エイトアイランズ株式会社
8/7(金)福岡公演
ROOMS, FUKUOKA
【開催日時】 2026年8月7日(金)19時開場 / 19時30分開演
【会場】ROOMS(福岡県福岡市中央区大名2丁目1-50 大名ОNОビル 3階)
【入場料】前売一般:¥6,000 / 学生:¥4,000(ドリンク代別¥600・整理番号付)
【主催】ROOMS / mayonaka
【制作協力】エイトアイランズ株式会社
@tsgw @shun_ishiwaka @masaki_hayashi_piano @roomsfukuoka #チトセピア @atsukoyashima @banksia_trio
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オノセイゲン Seigen Ono
録音エンジニアとして渡辺貞夫「ELIS」(85)、清水靖晃「うたかたの日々」(82)、坂本龍一「戦場のメリークリスマス」(82)、ジョン・ゾーン、マーク・リボウほか多数のアーティストのプロジェクトに参加。一方でスイス、モントルー・ジャズフェス4回出演、『COMME des GARÇONS SEIGEN ONO』ほかアルバム多数。アーティストとして40周年を迎えた。「SACDといい音のVinylレコード」の推進者。
Saidera Records、Saidera Paradiso Ltd.主宰










