RIP ヨン・クリステンセン by Carl Størmer
text by Carl Størmer カール・ストーマー
私を含め多くの音楽仲間はヨン(クリステンセン)がいなかったらノルウェーのジャズ・シーンはずいぶん違ったものになっていただろうと考えている。ヤン・ガルバレク、テルエ・リプダル、アリルド・アンデルセンたちもヨンに多くを負っている。彼こそ真の革新者であり、多くのミュージシャンが彼のおかげで従来の境界線を拡張することができたのだ。60年代初期にジョージ・ラッセルと活動をともにしていたベーシストのキャメロン・ブラウンはヨンについて当時このように語っていた:
ヨンこそアメリカのジャズ・イディオムを消化し自分のものにした初めてのヨローッパのドラマーである。ヨンはその演奏が必要としているものを瞬時に直感し、瞬時に対応できる極めて稀な魔法のような能力を持っていた。
Jon er Jon (offline version) from Karsten Meinich on Vimeo.
Carl Størmer カール・ストーマー
1957年オスロ生まれのジャズ・ドラマー。The JazzCode主宰。ヨン・クリステンセンに学んだのち渡米、NEC (1983)、MSM(1985)、コロンビア大 (1987)でそれぞれ学位を取得。11年間の滞米生活ののちオスロに活動拠点を移す。
https://www.youtube.com/watch?v=QyKawEzH2kc