#01 『Kondo IMA21/Live Typhoon 19』

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text by Kayo Fushiya 伏谷佳代

未だに信じがたいが10月17日に急逝した近藤等則。2020年も6枚同時リリースから始まり、弛まぬ勢いで新譜を出し続けていた。再結成したIMAバンドで行ったライヴ盤で、”Love the Earth Project”の中心となる1枚。まさかこのライヴの1年後に地球を去るなど、一番驚いているのは本人かもしれない。アクの強さ満載の近藤節が痛快に「居直って」おり、随所でほくそ笑んでしまう。大人しく文化人枠に収まるようなつまらぬ成熟とは無縁なのだ。パーカッションにKakueiを迎えた新生IMA、音楽は現在進行形だ!という近藤の身上をその音が力強く表明している。しかし、カッコいい古稀がいるものである。近藤等則の功績のひとつを考えたとき、ジャズメンの姿から暗さや小難しいイメージを開放し、理屈抜きに「カッコいい」と一般に知らしめたことも外せない。そのプレゼンスそのものがひとつのアイコンであり、宇宙であった。(*文中敬称略)

☟レヴューは下記をご覧ください。
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-51116/

伏谷佳代

伏谷佳代 (Kayo Fushiya) 1975年仙台市出身。早稲田大学卒業。幼少時よりクラシック音楽に親しみ、欧州滞在時 (ポルトガル・ドイツ・イタリア) に各地の音楽シーンに通暁。欧州ジャズとクラシックを中心にジャンルを超えて新譜・コンサート/ライヴ評、演奏会プログラムの執筆、翻訳などを手がける。

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