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このパフォーマンス2020No. 273

#12 SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA Vol. 1, 2, 3

text by Kazue Yokoi  横井一江

 

SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA vol.1
【ライヴ配信】2020年7月26日(日) 公園通りクラシックス

伊藤志宏 (piano)
salle gaveau:鬼怒無月(guitar) 佐藤芳明(accordion) 鳥越啓介(contrabass) 林正樹(piano)
琴鼓’n管:小林武文(drum) チェ・ジェチョル(chango, vo) 鈴木広志(sax) 木村仁哉(tuba) 相川瞳(vibraphone) 上原なな江(marimba)
クアトロシエントス:会田桃子(violin) 北村聡(bandoneon) 林正樹(piano) 西嶋徹(contrabass)
徳澤青弦 (cello)
藤本一馬カルテット:藤本一馬(guitar) 福盛進也(drums) 林正樹(piano) 西嶋徹(contrabass)
喜多直毅クアルテット:喜多直毅(violin) 北村聡(bandoneon) 三枝伸太郎(piano) 田辺和弘(contrabass)
のぶまさき with 佐藤允彦:佐藤允彦(piano) 田中信正(piano) 林正樹(piano)
吉田篤貴EMO Strings:吉田篤貴(violin) 青山英里香(violin) 梶谷裕子(viola) 島津由美(cello) 西嶋徹(contrabass)
間を奏でる:林正樹(piano) 堀米綾(irish harp) 磯部舞子(violin) 織原良次(fretless bass) 小林武文(percussion)

SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA vol.2
【ライヴ配信】2020年9月5日(土) 公園通りクラシックス

栗林すみれ & 林正樹 2台ピアノ:栗林すみれ(piano) 林正樹(piano)
三枝伸太郎 & 小田朋美 Duo:三枝伸太郎(piano) 小田朋美(vocal)
佐藤允彦 & 高橋悠治 2台ピア:佐藤允彦(piano) 高橋悠治(piano)
梅津和時 ソロ:梅津和時(sax,clarinet)
須川崇志 Banksia Trio feat. 角銅真実:須川崇志(contrabass) 石若駿(drums) 林正樹(piano) 角銅真美(vocal,etc)

SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA vol.3
【ライヴ配信】2020年12月27日(日)  公園通りクラシックス
*視聴は1月11日まで(→リンク

江川良子(sax)×堀米綾(harp)
石若駿(dr)×松丸契(sax)
吉森信(pf)
八木美知依(箏)×須川崇志(cello) ×石若駿(dr)
大柴拓(gt)×林正樹(pf)
マレー飛鳥(vln)
aigenji(vo,gt)
Sizuka chan :サキタハヂメ(ミュージカルソー)×林正樹(pf)
佐藤允彦(pf)×坂井紅介(cb)
福盛進也(dr)『Another Story』 藤本一馬(gt)、北村聡(bn)、林正樹(pf)、西嶋徹(cb)


新型コロナウイルスの感染拡大はミュージシャンのライヴ活動だけではなく、音楽産業に関わる会社、そこに携わる人々の生活にも影響を及ぼしている。日々のライヴを行っているヴェニューはその影響を強く受けた業種のひとつだと言えるだろう。既に閉店したところもあり、とりわけ小さなお店では厳しい状況が続いていることは想像に難くない。そのような中で、ピアニストの林正樹は度々出演している公園通りクラシックスの存続を願い、オンライン・イベントを3回に亘って主催した。あまり認識されていないが、小さなヴェニューは音楽活動の現場で実は重要な役割を果たしている。それを再確認させるイベントだった。コロナ禍で海外ミュージシャンのとの交流がリアルでは難しくなっている昨今ゆえ、出演者は日本在住ミュージシャンがほとんど。プログラムからもわかるようにローカルシーンの豊かさと日常の大切さを改めて気づかせてくれた。第3回は1月11日まで視聴できる(→リンク)ので、興味のある方は是非。みんな、生き延びよう!

 

第1回が開催された時にこちらに書いたのでご一読を。

#20 不確実性の中で
〜”SAVE THE CLASSICS FOR THE NEW ERA”を見ながら
https://jazztokyo.org/monthly-editorial/post-54984/

 

横井一江

横井一江 Kazue Yokoi 北海道帯広市生まれ。音楽専門誌等に執筆、 雑誌・CD等に写真を提供。ドイツ年協賛企画『伯林大都会-交響楽 都市は漂う~東京-ベルリン2005』、横浜開港150周年企画『横浜発-鏡像』(2009年)、A.v.シュリッペンバッハ・トリオ2018年日本ツアー招聘などにも携わる。フェリス女子学院大学音楽学部非常勤講師「音楽情報論」(2002年~2004年)。著書に『アヴァンギャルド・ジャズ―ヨーロッパ・フリーの軌跡』(未知谷)、共著に『音と耳から考える』(アルテスパブリッシング)他。メールス ・フェスティヴァル第50回記。本『(Re) Visiting Moers Festival』(Moers Kultur GmbH, 2021)にも寄稿。The Jazz Journalist Association会員。趣味は料理。当誌「副編集長」。 http://kazueyokoi.exblog.jp/

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