『Cathedral』 by Philipp Schiepek

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Text by Philipp Schiepek
Photos by Uli Zrenner-Wolkenstein

ウォルターと親しくなったのは、2020年夏の誕生日パーティーでのことです。

それ以前には一度だけミュンヘンで演奏をしたことがあります。福盛進也、甲斐正樹、ジェイソン・ザイツァーとのコンサートのアンコールにウォルターは参加してくれました。ウォルターのいくつかのプロジェクトを聴いてはいましたが、それまでは残念なことに一緒に演奏する機会には恵まれなかったのです。

パーティーで、私はウォルターとの会話を楽しんで、すぐにウォルターの愉快で気さくな人柄が大好きになりました。

数日後、ウォルターがジャムセッションをしようと電話をくれました。新曲がたくさんあって、ピアノとガットギターでどんな音になるのかを聴きたいということでした。

ウォルターのアパートで3時間ぶっ続けで演奏をしました。全てが自然で、音楽が”流れ出す”ことを心から楽しみました。何も無理がなく、静寂の中のシンプルな曲たちが私を虜にしました。

リハーサルの後、近くのレストランで食事をしているときに、ウォルターはこの内容をCDにしたいと私に言いました。私たちはこのプロジェクトを共にすることに合意して、その後、数週間にわたって何度も会って、曲を選び、それぞれの曲をより深く突き詰めて行きました。

2020年11月13日にスタジオ入りしました。ウォルターのアイデアは、とても自然な演奏ができた二つの小さなコンサートを記録するというものだったので、アルバムすべてを1日で仕上げることができました。そして、2021年4月30日にアルバム『Cathedoral』がACTからリリースされました。

残念なことに、ウォルターと私はそれ以上の時間、一緒に音楽を創る機会がなく、そのことがとても残念でなりません。

今でも、どこまでも陽気なウォルターの姿を思い出します。そして、アルバムをレコーディングする機会を持ち、彼の美しい音楽を演奏できたことを心から嬉しく思います。

Philipp Schiepek & Walter Lang / Cathedral (ACT)

I really got to know Walter at a birthday party in the summer of 2020.

Before that, we had played only once in Munich. He had joined us for an encore at a concert with Jason Seizer, Shinya Fukumori and Masaki Kai. I knew him through his projects, of course, but unfortunately we never had the opportunity to play together before.

We had a very good chat and Walter’s funny carefree manner infected me immediately.

A few days later Walter called and asked if I would like to jam with him. He had a huge pile of new compositions and wanted to hear them with piano and nylon string guitar.

We met at his apartment and played for three hours straight. Everything felt very natural and I really enjoyed that the music “just flowed”. Nothing was forced and the calmness and simplicity of the pieces really took me in.

After the rehearsal, Walter and I went to a restaurant nearby and he told me that he would like to make a CD of the program. We agreed that we would like to do this project together and met regularly over the next few weeks to choose the right music and get more and more involved with the pieces.

On 13.11.2020 we went into the studio. Walter’s idea to record two small concerts there felt very natural and so we were able to produce the whole album in one day.

Unfortunately Walter and I couldn’t spend more time together making music, which makes me very sad.

I remember the unconstrained, happy mood with Walter and I am very glad to have had the chance to record an album with him and play his wonderful music.


Philipp Schiepek フィリップ・シーペック – Guitarist
1994年、ドイツ・バイエルン州、”ロマンチック街道”で知られる街ディンケルスビュール出身。子供の頃からピアノとアコーディオンから音楽に親しみ、12歳からギターを始めた。ヴュルツブルグとミュンヘンに学ぶ。2016年から連邦ジャズオーケストラ(BuJazzo)に所属、クラシックオーケストラのソリストとして、ジャズのユニットへの参加など、ジャズとクラシックで幅広く活躍している。2019年、ENJAよりデビューアルバム『GOLEM DANCE』をリリース。2020年にBMW Welt Young Artist Jazz Awardを受賞。作曲とその演奏から今までにない新しい音楽表現の開拓を目指す注目の音楽家だ。公式ウェブサイト(ドイツ語)

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