生誕100周年 マイルス・デイヴィス 竹村洋子

黒地に白のコンテペンシルで描く技法はキアロスクーロ(伊:chiaroscuro)という。光と闇を表現する画法として知られる。
コンテペンシルは、天然顔料を粉末状にし、棒状=鉛筆の形状に加工した描画材。 材質の硬度がパステルや木炭より硬く、鉛筆より柔らかさがあり、多様な線が描ける。
1950年代後半か1960年年代の初めに撮られたと思われるマイルス・デイヴィスの写真をコンピューターに取り込み、露出を最小限のマイルスの姿が見えるくらいまで落としてみた。体の輪郭は見えなくなり、光でマイルスの一部が浮き出て見える。
そうやってみると、マイルス特有のギョロ目、てかった額、ジャズ・トランペッターの中では、リー・モーガンと競うくらい美しい手、トランペットの反射光、白いシャツの一部が光となって浮き出て面白く、それを絵にしてみた。
何か色をプラスしたくなった。マイルスといえば『カインド・オブ・ブルー』。
ブルーをマイルスのバックに配してみた。
描く作業中は、勿論『カインド・オブ・ブルー』を聴きながら・・・。
