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#1224 中牟礼貞則&三好3吉功郎ギター・デュオ
事前にライヴ収録を告げられたこともあってか初めての師弟共演は和やかな中にも常に緊張感を孕んだ演奏が展開された
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#1223 羽野昌ニのヨーロッパ・ツアー・レポート
来春にHibyとBroetzmannのツアーを予定しており、ぜひ皆さんのご協力をお願いしたい。
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#1222 田崎悦子ピアノリサイタル/Joy of Music Series 第3回/Joy of Schubert
そこにはシューベルトの音楽がもつ稚気が降臨している。あるのはただ、人間による後付けの解釈などものともしない「永遠の実在」へのリスペクトだ。
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#1221 ハイパー能「菖蒲冠(あやめこふふり)」
犬の吠え声や野鳥の鳴き声が演奏・歌唱と共存し、芸術と自然がひとつになれる理想的な環境である。
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#1220 ジャック・リヴェット映画祭
〜音/音楽から迫るリヴェット映画4月にヒューマントラストシネマ渋谷でジャック・リヴェット映画祭が開催された。ここでは、特に音/音楽に比重を置き、今回のプログラムの作品を中心に、それ以外の作品にも触れつつリヴェットの映画に迫ってみたい。
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#1219 酒井俊+瀬尾高志+須川崇志+市野元彦
コロナ禍を経て久しぶりの酒井俊の帰国ツアー。すべてが一期一会だ。
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#1218 喜多直毅クァルテット/狼の夜~沈黙の咆哮の音楽ドラマ
こぼれでる多様な音の変遷に動揺しつつ、次第に音の遠近が攪拌されてくる。それらの音がスコアへと収斂されていくさまが幻視され、逆方向のベクトルに絡めとられてゆくのだ。磁場としてのコンポジション。制御不能なものが還りゆく場所。その見果てぬうねり。
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#1217 新生 声のことばの勉強会公演/群読 平家物語(抄)/百万回生きたねこ
かたり読むこと。メロディを編み奏でること。双方ともシンプルな営みではあるが、捻りもない代わりに天井もない世界。それらは誰に向けて放たれたものなのか―その一点を照射しつつ、表現というもののラディカルな本質を突く。
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#1216 田崎悦子Joy of Schubert+/遺作ピアノソナタへのいざない/Piano Trio の夕べ
絶え間ない転調によるテーマの持続は、いつしか奏者たちの耐久戦のような様相を帯び、あらゆる構えが取り払われて剥き出しの個性を露わにしてゆく。脱皮に立ち会うかのような清々しさ。これぞ「シュベルティアーデ」が目指す究極なのではないか。