悠々自適 #80 「恐るべき女性音楽家たちの活躍」

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text by Masahiko Yuh 悠 雅彦
photo: Hikaru + Kazue Yokoi 横井一江

 

現在、私が大きな注目を払っている女性作編曲家が3人いる。1人は宮嶋みぎわ。そしてジャンルを超えた作曲家として世界の注目を集めている挾間美帆。そして、日本と欧米ジャズ界をまさに闊歩して活躍する藤井郷子、の3人である。

宮嶋みぎわはは本誌上で『Colorful / Miggy Augmennted Orchestra』を紹介したときに、これほどの音楽的能力にたけた逸材がこの日本で大活躍することがもし不可能だとしたら、これほどの損失はないと大書した。師のスライド・ハンプトンが「彼女はニューヨークの秘宝だ」と惜しみない賞賛を贈っていることでも明らかなように、ニューヨークで彼女がさらなる成功を収め、さらに世界のジャズ・ファンを驚かせる作品を発表するに違いない、その日を待望して彼女の動向に注目していくつもりだ。

□ Neo Symphonic Jazz at 芸劇 2019

さて、今回は挾間美帆と藤井郷子にスポットを当てることにする。

劈頭を飾るのは今やジャンルに関係なく脚光を浴びている挾間美帆、だ。彼女は国立音楽大学、およびマンハッタン音楽院大学院で研鑽を積み、現在日本の音楽ファンの注目を一身に集める大活躍を繰り広げて、本邦音楽界の話題の主となっている。彼女は識者からその才能を高く買われているにとどまらず、すでにテレビ朝日の「題名のない音楽会」をはじめとする番組に出演したほか、アメリカやヨーロッパ各国に招かれて作編曲家及びディレクターとして活動し、米ダウンビート誌が選んだ将来期待のジャズ・アーティストにアジアからただ一人選出されるなど、誰もが驚くほどの高い評価を得てきた。私自身の経験で言えば、2013年度の出光音楽賞に最もふさわしい新人として同賞に推薦し、また文化庁の芸術選奨の大衆芸能部門に新人賞に最もふさわしい逸材として推薦文を書いた(2014年11月22日記)。そうした結果、彼女はオーケストラ・アンサンブル金沢の2018年度のコンポーザー・オブ・ザ・イヤーに選出された。挾間美帆に熱い注目を注ぐのは国内は無論として実は海外も例外でなく、何と今シーズンからデンマーク・ラジオ・ビッグバンドの首席指揮者を務めることになった。

日本でも彼女の才能に熱い注目を注ぐ人々や団体が数多くあったことは想像に難くない。そのひとつが池袋の駅前にそそり立つ東京芸術劇場。この劇場が挾間の才能に注目した。ここには大小2つのホール(大ホールは1999席、小ホールは841席)がある。中川ヨウ氏によれば、当劇場は音響上のさらなる向上と洗練性獲得のために大ホールの周囲の壁の材質を取り換え、全面檜ばりにしたというのだ。これはまるで彼女のためにホールを手直ししたかと思わせる芸術劇場の気の入れようではないか。いずれにせよことの真偽はさておき、最上の音質を目指す芸劇の執念ともいうべき意欲には驚いた。その東京芸術劇場が挾間美帆に白羽の矢を立て、作品を委嘱したというのだから、挾間自身もその旺盛な創作意欲を掻き立てられたろうと想像がつく。彼女はこの夜、水先案内人となって自らの作品に触れ、聴衆と親しく接した。当夜のプログラムは下記の通りだが、最大の聴きものはこの東京芸術劇場が挟間に委嘱したピアノ・コンチェルトの初演であろうことは言うまでもない。ピアノは以前彼女のコンサートでも共演した気心の知れたニューヨークのピアニスト、シャイ・マエストロ。彼のオリジナル曲を挾間美帆が編曲したマエストロの2作品、続くピアノ協奏曲で構成した後半の第2部に注目した。それは彼女が編曲したシャイ・マエストロの2つの作品(下記の5&6)でも感じはじめていたことだったが、前半でガーシュウィン、オガーマン、メンドーサ、バーンスタインと並べた彼女が敬愛する作曲家の中でも、挾間美帆が心底敬愛する作曲家はきっとクラウス・オガーマンではないか。私は一方的に確信した。彼に私淑する挟間の熱い敬愛心を「エレジー」に見出したような気がして、なぜか私は嬉しくなった。彼女は演奏開始前のフリートークで、ガーシュウィンをはじめプログラムに乗せた作曲家についてコメントしたが、このとき大絶賛したのはメンドーサで、「生きている作曲家では3本の指に数えるくらい大好きな人」とまで讃えあげた。オガーマンについてはこのプログラム解説を担当した小室敬幸氏が、この夕べ演奏された「シンフォニック・ダンス」が当初は「 Time Present and Time Past 」(ここにある時と過ぎ去りし時)というT.S.エリオットの詩の一節から取られたことを指摘し、時を得ていれば(ガーシュウィンのように)ジャズとクラシックの架け橋となって時代の寵児となっていたかもしれないと指摘しているのが興味深い。それは挾間美帆の思いと恐らくは一致する。

1.ミュージカル「ガール・クレージー」序曲(ジョージ・ガーシュウィン)
2.「シンフォニック・ダンス」から第1楽章&第3楽章(クラウス・オガーマン)
3.インプロンプチュ(ヴィンス・メンドーサ)
4.『オン・ザ・タウン』から「3つのダンス・エピソード」(レナード・バーンスタイン)

………………………………………………………休憩………………………………………………

5.「ザ・フォーガットン・ヴィレッジ」(シャイ・マエストロ/挾間美帆・編曲)
6.「ザ・ストーン・スキッパー」(シャイ・マエストロ/挾間美帆・編曲)
7.ピアノ協奏曲第1番(挾間美帆)<東京芸術劇場委嘱作品・世界初演>

Enc.エレジー(クラウス・オガーマン)

2019年8月30日金曜日  19 : 00 開演     東京芸術劇場コンサートホール
構成・作編曲:挾間美帆
指揮:原田慶太楼
ピアノ:シャイ・マエストロ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

ところで、私が初めて挾間美帆の音楽的才能に目を見張らされたのは10年以上も前の2008年のことだった。正確には2008年1月12日。それは山下洋輔の、当時は恒例だったニュー・イヤー・コンサートで、この日彼は新作のピアノ・コンチェルト「エクスプローラー」を初演し、会場(オペラシティ)を埋め尽くした人々の大喝采を博した記念すべきコンサートではあった。この山下のピアノ協奏曲のオーケストレーションを任されたのが、実はこの挾間美帆だったのだ。この日オーケストラ(東京フィルハーモニー交響楽団)を指揮したのは山下とは肝胆相照らす仲の佐渡裕。その彼が演奏終了後に記者の質問に答えてこう言ったのだ。「この夜の最大の収穫は挟間美帆です」。主役の山下洋輔を差し置いて、そのオーケストレーションを担った挾間美帆を佐渡裕が絶賛したのだから誰もが驚いたに違いない。前作「エンカウンター」に続く山下のピアノ・コンチェルトは、山下自身が大学3年生の挟間にオーケストレーションを書いてくれないかとメールしたことで実現した曲だ。山下にこのアイディアを授けたのが栗山和樹(作曲家)だったというから、このピアノ協奏曲をめぐって繰り広げられたドラマが挾間美帆という異才を世に送り出したとも言えることになるだろう。

さて、第1部のラインアップを一瞥した瞬間、ガーシュウィン、オガーマン、メンドーサ、バーンスタインの、ふだん決してよく耳にするというわけではない楽曲を選んだ点では挟間の好みが窺える興味深いラインナップが並んでいるように見えて興味をそそられた。ところが、原田慶太楼の的を得たキビキビとしたタクトに乗った東京フィルのスマートな演奏を聴いていくにつれ、挾間美帆がこれらの作曲家の日本の誰の耳にも馴染深いというわけでもない楽曲を選んだ裏に、彼女ならではの好みや意図が隠されているような気がして、俄然興味が倍加した。それは予定したすべての演奏が終わって、東京フィルがアンコールに予定していたやや感傷的な曲を演奏し始めて間もなくピンときた。その瞬間、謎が解けたような気がした。曲はクラウス・オガーマンの作品で、それをむろん挾間がオーケストレーションした「エレジー」だった。このオーケストレーションを耳にした瞬間、挾間がひそかに敬愛する作曲家がこのクラウス・オガーマンであることを私は確信した。オガーマンといえば、1959年ドイツからニューヨークに渡り、カルロス・ジョビンやジョージ・ベンソンらと組んだアルバムの編曲で絶賛を博した人。健在ならば来年は90歳を迎えるが、「エレジー」の精妙なストリングス・サウンドは挾間がオガーマンに私淑してきたことを物語って余りある絶妙な出来栄えだった。彼女が作曲家としてのオガーマンのどこに私淑しているのかを聞いてみたいものだ。

そして、この日の演奏が初演となるピアノ協奏曲。彼女にとっては初のピアノ・コンチェルトだが、先に触れた山下洋輔のピアノ協奏曲の第3番をアレンジする機会を得た彼女にしてもご本人の解説によれば、まさかあの時は自分がピアノ・コンチェルトを作曲することになろうとは思ってもみなかったとか。曲はシャイ・マエストロのカデンツァ風のソロで始まった。シャイは譜面を台においてはいるもののほとんど目をやらずに演奏したが、指揮の原田がスコアを丁寧に読んで、背後で躍動するトランペットなどのソロにしてもリズミックに、また時にはラプソディックな聴きどころを作り出した。リリカルなピアノソロで始まる第2楽章も、彼女の楽器の扱い方、特にストリングスで全体を統率化してく書法が実に印象的で、この楽章を聴き終えたところでこのピアノ・コンチェルトが彼女のこの時期の代表作になるのではないかと確信した。第3楽章も溌剌とした音の躍動がリズミックな攻撃性を生み、挾間のスコア、シャイ・マエストロの独奏、全体を溌剌としたタクトでまとめあげた原田の指揮が、ゴールに向かってひとつに結束した結果、素敵なピアノ・コンチェルトのお披露目となって聴衆の喝采を博したことを改めて喜びたい。

そしていよいよ藤井郷子。ピアニスト、作曲家、編曲家、オーケストラ・オーガナイザーとして、まさに破格の活躍を繰り広げている藤井郷子。彼女の爆発的パワーはデビュー以来この方まったく変わらない。26歳で渡米してバークリー音楽院で研鑽を積み、以来日本と欧米を往来する活動に奔走している彼女のいつに変わらぬ闊達な姿に見慣れているせいか、個人的には改めて驚くことはなくなったが、振り返ってみれば彼女が常人には想像もつかない多様でエネルギッシュな活動を決して休むことなく繰り広げてきたことじたい、もしかすると奇跡的なことと言ってもおかしくないだろう。いったい彼女のどこからあれほどの創造的エネルギーが噴出してくるのかと、彼女のライヴ演奏を聴くたびに不思議な気分にさせられるのは私だけではないと思う。デビュー以来、彼女の音楽家としての姿勢、信念には、何ひとつ変更がない。変心がないと言うべきかもしれない。その藤井郷子が昨年とうとう還暦を迎え、還暦記念のCDを毎月リリースしはじめた。もうそんなに時間が経ったのか。といっても、平生から数えるのが億劫になるくらい数多くのCDを世に送り出してきた藤井=田村夫妻だけに当方は大して驚かないが、彼女としては還暦を迎えただけにその意気込みを示したいのだろう。私が彼女と知り合って最初に大きな感銘を与えられた演奏のひとつに、もう20年ほど前になるか、ピアノの詩人ポール・ブレイ(2016年1月3日死去)とのデュオ演奏がある。のちにオーストラリアのピアニスト、アリスター・スペンスとのデュエット演奏を聴いたが、ポール・ブレイとの対話で感じた藤井郷子の、触ったらたちどころに何処かへ消えてしまう才能のきらめきが今となっては無性に懐かしい。そんな藤井郷子はもう帰ってこないのだろうか。

驚きついでにもうひとつ。この一文を書いている最中に、2019年度米ダウンビート誌恒例の第67回<批評家投票>の結果が入ってきた。かつてのようには騒ぎたてる歳でもなくなったとはいえ、ひと言でいってやはり驚いた。<Big Band>、<Arranger>、<Composer>、<piano>の4部門に藤井郷子の名があったからだ。世界の屈強の猛者たちが欧米批評家の投票を通してランク付けされるとあれば、世界中の音楽(ジャズ)ファンにとって注目しないわけにはいかない一種のイベントといってもいいだろう。

その<Big Band>部門で藤井郷子オーケストラは、カーラ・ブレイ.チャーリー・ヘイデンズ・リベレイション・ミュージック・オーケストラ、及びサン・ラ・アーケストラに次いで第8位(1位はマリア・シュナイダー・オーケストラ)に選出された。

<Arranger>部門では第10位(1位はマリア・シュナイダー。2位はカーラ・ブレイ)。藤井はこの部門で38票を獲得しているが、藤井に票を投じた人たちに敬意を表したい。

<Composer>部門では第15位。15位といったってマリア・シュナイダー、カーラ・ブレイ、ウェイン・ショーター、テレンス・ブランチャード、その他レオ・スミス、チック・コリア、ウィントン・マルサリス、ビル・フリーゼルら錚々たる猛者と競い合っての15位だから大健闘としか言いようがない。むしろ彼女に票を投じた人たちに会って礼を言いたいくらいだ。

<Piano>部門では第9位。9位とはいうもののハービー・ハンコック(10位)やひと昔前に私がプロデュース(Whynot)したことがあるジョージ・ケイブルス(12位)より上位なのだから凄い。(トップはケニー・バロンで、以下フレッド・ハーシュ、チック・コリア、ブラッド・メルドー、マチュー・シップ、クレイグ・テイボーンと続く)。

□ This Is It !

田村夏樹(tp)藤井郷子(p)井谷亨志(ds)
2019年9月9日 月曜日 @新宿ピットイン

□ 藤井郷子+ラモン・ロペス+田村夏樹

藤井郷子(p, voice)ラモン・ロペス(ds, perc)田村夏樹(tp, voice)
2019年9月12日 木曜日 @せんがわ劇場

まずは藤井郷子のライヴ・セッションを2つ。ひとつは新宿の「ピットイン」での演奏。決して多くはないが、それでも2組の海外のカップルを含めて30人ほどのファンが最後まで熱心に耳を傾け、ステージの演奏を見守った。ドラマー、井谷の成長ぶりに触れて、このトリオを聴くのが実にしばらくぶりであることに、何やら感無量の思いを味わった。当夜のベストは鉄琴の入った多彩なサウンドで盛り上がった「swoop」。田村夏樹のソロもよかったし、次の曲では夫妻の友人でボストンに在住する益子高明がドラム・セットに座り、タイトルなしの新曲では井谷とのパーカッション・バトルで場内を沸かせた。この夜はマヨルカのヴィオラ奏者も駆けつけ、益子さんとも1979年以来という親交を温めあった。藤井=田村の多彩な交流をまじかに見る思いだった。セカンド・ステージでは井谷が得意のホルンを吹き、田村との好アンサンブルを披露して喝采を博した。

ラモン・ロペスが初来日し、< Jazz Art せんがわ>(JAS)の舞台に藤井郷子、田村夏樹とともに登場した。ヒカシューの巻上公一(総合プロデューサー)、藤原清登(プロデューサー)、坂本弘道(同)らの努力で過去11回を盛り上げてきた JASが今年は会場の制度移行のため調布市の手を離れ、自己資金で開催されることになった。地元密着型の看板がいっそう映えることになった点では、JASの奮闘次第でこのジャズを中心としたフェスティバルがより確かな形で発展する機運が生まれるだろう。せんがわ劇場は121席。初日のステージには巻上公一の挨拶に続いて、藤井郷子、ラモン・ロペス、田村夏樹の3人が登場し、活気ある熱い演奏を披露し、聴衆の大きな喝采を博した。

ラモン・ロペスはスペイン人だが1985年以来フランスに移住して同国の前衛ジャズ運動に参加。この実験的ジャズ・シーンでの活動で藤井らと交流を持つことになった。タブラの名手でもあり、ヨアヒム・キューンとの吹込(Act)が評判になったこともある。

スティックを小脇に抱えて藤井、田村とともに登場したロペスは、ときにタブラを操って乾いた流動的なサウンドを生み出し、藤井の挑戦的なピアノにも果敢に応える柔軟な奏法を披露して喝采を博した。この後、藤井、田村たちは渋谷、稲毛、愛知、神戸、大阪、福岡、そしてジョー・フォンダとデュオで吹込をした思い出の深い松山へとツアーする。

1.『Entity / Satoko Fujii Orchestra New York』 (LIBRA 214058)

1 ) Entity  2 ) Flashback  3 ) Gounkaiku   4 ) Elementary Particle   5 ) Everlasting
Satoko Fujii Orchestra New York
オスカー・ノリエガ、ブリツガン・クラウス(as)
エトゥレリー・エスケリン、トニー・マラビー(ts)
アンディ・ラスター(bs)
田村夏樹、ハーブ・ロバートソン、デイヴ・バルー(tp)
カーティス・ハッセルブリング、ジョー・フィールダー(tb)
ネルス・クライン(g)武石勉(b)チェス・スミス(ds)
藤井郷子( leader)

2019年5月1日、サムライ・ホテル・スタジオ録音、マックス・ロス(engineer)

この『エンティティ』には圧倒された。首をかしげるところもあって、結局、通して3度も聴いたが、最後には藤井郷子のペンの冴とオーケストラ・ジャズにかけた彼女の巨大な情熱の前に、嬉しくも軍門に下った。彼女が配布した新譜の案内文には、「結成から22年を経た11作目は ”素粒子” がテーマ」とある。22年!だ。 テーマとあれば個々の楽曲がテーマに関わる作品ということになろうが、当方の使い古した頭脳では具体的な答えが出ない。物質を形づくる最小の単位を音で表し、それを衝突させたり協和させたりすることで楽想がどう変化するかを、いわば詩的にかつ即興的に、オーケストラの構成要素をフルに動員して表現したのだろうか。即興精神と藤井が編み出す豊かな楽想とが信じがたいほどの緊密な合一性を伴ってオーケストラ・サウンドとして実現していることに喫驚させられた。音楽への献身性が比較すべきものがないほど高い藤井郷子の発想と即興性が高度な音楽性で統一され、ここに参集した創造力豊かな演奏家たちの驚くべき演奏能力によって、高度な達成が可能になったことに改めて深い感銘を覚えざるを得ない。想像するに、先に掲示した2019年度の<批評家投票>で藤井郷子に票を投じた人たちも、恐らくこの『Entity』の音楽に触れることにより改めて少なからぬ衝撃を体験するのではないだろうか。私はそう確信している。


2.『FOUR /Satoko Fujii |Joe Fonda』  (Long Song Records   LSRCD 151 / 2019)

1.  Painted by Moonlight   2.  Diamonds in the Rough  3.  Cannot Do More  4.  Gift from Billy
5.  The Wind As It Bends  6.  Stars in Complete Darkness   7.  We Meet As 3

藤井郷子(piano) ジョー・フォンダ(bass & Flute)  田村夏樹(trumpet)上記の(6)と
(7)のみ

先に触れたジョー・フォンダとの新作とはこれ。優れたベース奏者でフルートも一流のフォンダと藤井郷子は2015年11月の初共演以来何度となく共演している。すでにアンソニー・ブラクストンらとの共演で名の知られた彼の優れたプレイは両者のデュオCD2枚にも聴けるが、藤井との丁々発止のプレイに期待を寄せているファンも少なくないだろう。所定の字数を大幅に超過したのでこのあたりで終わることにする。

悠雅彦

悠雅彦

悠 雅彦:1937年、神奈川県生まれ。早大文学部卒。ジャズ・シンガーを経てジャズ評論家に。現在、洗足学園音大講師。朝日新聞などに寄稿する他、「トーキン・ナップ・ジャズ」(ミュージックバード)のDJを務める。共著「ジャズCDの名鑑」(文春新書)、「モダン・ジャズの群像」「ぼくのジャズ・アメリカ」(共に音楽の友社)他。

One thought on “悠々自適 #80 「恐るべき女性音楽家たちの活躍」

  • 稲岡編集長
    2019年10月7日 at 6:57 PM
    Permalink

    「のちにオーストラリアのピアニスト、アリスター・スペンスやカナダのスチュアート・ブルーマーとのデュエット演奏を聴いたが、」から筆者の指示により<〜やカナダのスチュアート・ブルーマー>を削除しました。
    また、タブラの名手でもあり、ヨアヒム・キューンとの吹込(Libra Records)の、(Libra Records)を(Act)に修正しました。
    編集部

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