6/02 メールス・フェスティヴァル音楽監督辞任表明にEJNがコメント
5月13日から16日に開催されたメールス・フェスティヴァル最終日の記者発表会で、このフェスティヴァルを始めたブーカルト・ヘネンから音楽監督を引き継ぎ、2006年からその任にあたっていたライナー・ミヒャルケが、2020年まで任期が残っているにもかかわらず突然辞意を表明した。理由は、財政面での混乱が続き、将来的にどのようにフェスティヴァルを継続させるのか不確実になったからだという。また、ミヒャルケはこれを機会にフェスティヴァルの今後について議論してほしいと語っている。
これを受け、メールス・フェスティヴァルに対して2015年度EJN Awardを授与したヨーロッパ・ジャズ・ネットワーク(EJN)の役員会は、ライナー・ミヒャルケに援助を惜しまないと発表した。EJN Awardは冒険的なプログラミングのイベントを開催したオーガナイザーに与えらえる賞で、メールスの受賞理由は40年以上に亘ってジャズ・即興音楽・その周辺音楽のヨーロッパで最も冒険的なイベントを行ってきたからだった。
メールス・フェスティヴァルの今後はまだ未定である。来年以降もライナー・ミヒャルケが音楽監督に留まるのか、新たな音楽監督が任命されるのか、あるいはフェスティヴァル自体の存続が問われる事態になるのか、今後も注視していきたい。
EJNのコメント:http://www.europejazz.net/