JazzTokyo

Jazz and Far Beyond

閲覧回数 44,083 回

international(海外)

2021 NEA Jazz Master 4名が受賞

ジャズ界最高の栄誉といわれるNEA(National Endowment for the Arts:全米芸術協会)主催の 「the NEA Jazz Masters」、2021年度の受賞者が決定した。ミュージシャン3名とジャズ・ラジオのパーソナリティ1名。
「the NEA Jazz Masters」は1982年に制定され、以来、毎年、ジャズの進歩と発展に多大なる寄与・貢献をしたジャズ・ミュージシャンと関係者のなかから数名が「Living Legend」として指名される。
2021 NEA Jazz Master は、テリ・リン・キャリントン (ds)、アルバート”トゥーティ” ヒース (ds)、ヘンリー・スレッギル (reeds)、フィル・シャープ (ラジオDJ)の4名。
テリ・リン・キャリントン (1965~、マサチューセッツ州ウォバーン)は、ドラマー、コンポーザー、エデュケイター、プロデューサーと多岐にわたって活躍、実績を誇る才媛。テリ・リンは直近の Downbeat Critics Poll (批評家投票)で、女性で初の「年間最優秀アーチスト」に選出された他、「アルバム」「ジャズ・グループ」両部門でも最優秀に輝き、3部門を制する活躍を見せた。
アルバート”トゥーティ”ヒース、ドラムス、エデュケイターは、1935年ニューメキシコ州サンタフェ生まれ。パーシー (b)、ジミー (reeds) を加えたヒース・ブラザースの末弟。長兄、次兄に続くジャズ界初の3兄弟による「NEA Jazz Masters」受賞。バッブからアヴァナンガルドまであらゆるスタイルのジャズに対応、共演、録音活動を続けてきた。
ヘンリー・スレッギルは、1944年、NY生まれのリード奏者。19歳でシカゴのムーハル・リチャード・エイブラムスに師事、1976年、トリオ AIRでシカゴから飛翔したAACMの優等生。ピューリッツア賞を始め数々の栄誉に輝いている。
フィル・シャープは、1951年NY州ホリス生まれ。アーカイヴィスト、エデュケイター、歴史学者、ジャズ・ラジオ・ホスト。1970年以来、NYのコロンビア大学発のジャズFM、WKCRのDJを52年間無給で務める。その間、ライナーノーツ、エンジニアリング等で6回グラミー賞を受賞。
4月22日には、ディー・ディー・ブリッジウォーターらを迎えてトリビュート・コンサートがオンラインで行われた。

2021 NEA Jazz Master 4名が受賞」への1件のフィードバック

  • Terri Lyne Carringtonの表記は本人に「テリ・リン・キャリントン」であると確認済みとのご指摘を複数の関係者からいただき、「テリ・リン・カーリントン」を「テリ・リン・キャリントン」に修正しました。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください