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5/08 トロンボニスト、カーティス・フラー逝く。享年86。

photo above ©1990 Mitsuhiro Sugawara 菅原光博 ニューポート・ジャズ・フェスティバル

5月8日、トロンボニストのカーティス・フラーが死去。死因は明らかにされていないが、実娘と全米ジャズ基金により確認された。
フラーは、1934年12月15日、デトロイトの生まれ。幼少の頃にジャマイカ出身の両親と死別、孤児院で育てられた。高校時代バリトンサックスを手にしたが16才の時にトロンボーンにスイッチ、2年間の軍属時代にポール・チェンバースやキャノンボール・アダレイと共演の機会を得て、ジャズに進む決心をした。NYに出てからはすぐに頭角を現し、コルトレーンの『Blue Trane』(BlueNote 1957) などに参加。自身のデビュー作は『New Trombone』(Prestige 1957)。最も愛聴されているアルバムは『Blues-ette』(Savoy 1959)。なかでも<Five Spot After Dark>はジャズ喫茶の定番曲だった。1961年から1965年にはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに在籍、来日も果たしている。生涯、デトロイトのルーツ、ブルースを愛し、バップのメインストリーマーとしての立場を通した。後年は大学でも教鞭を執った。

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