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伊藤悠美 Yumi Ito 来日ツアー 2024
〜ポーランド&日本にルーツを持つスイス在住ヴォーカリスト

Text by Hideo Kanno 神野秀雄

2024年4月ドイツ・ブレーメンの「jazzahead! 2024」で、スイス在住の”イトウ・ユミ“という素晴らしいヴォーカリスト・ピアニストに出会った。ジャズ・フェスティヴァル&トレードフェアである「jazzahead! 2024」については、フルーティストの酒井麻生代イベントレポートを掲載しているのでご参照いただきたい。嬉しいことに早速の来日ツアーがあるという。

伊藤悠美 Yumi Ito 来日ツアー 2024
2024年8月

4日(日) 19:30大阪・梅田 Jazz Club GALLON
10日(土) 14:00 北海道・恵庭 夢創館
11日(日) 20:00 北海道・函館 あうん堂ホール
14日(水) 19:30 東京・阿佐ヶ谷 スタッカート
17日(土) 18:30 長野県・飯綱町 音楽堂MAMI
20日(火) 19:30 京都・三条木屋町 Live Spot RAG

伊藤悠美は、日本人コンサートピアニストであり、超絶鍵盤ハーモニカ奏者としても知られる伊藤 英(すぐる)とポーランド人メゾソプラノ歌手マルゴ・カディアスを両親に、1990年スイスに生まれた。スイス・バーゼルを拠点に活動し、アル・ジャロウ、ベッカ・スティーヴンス、カート・ローゼンウィンケル、マーク・ターナーなどのアーティストとステージを共にし、自身のバンドやソロとして世界中で演奏活動を行っている。2020年に『Stardust Crystals』をリリース、この中で<What Seems to Be>が高い再生数、2021年ポーランド人ギタリスト、シモン・ミカとのデュオアルバム『Ekual』(Unit Records)、2023年に『Ysla』(Enja yellowbirds)をリリース。2024年秋には待望のソロアルバム(Enja Records)発売に先立ち日本ツアーを行う。

あらためて伊藤悠美の音楽を聴いてみると、重み深みもありながら透明感があり表現力に富んだヴォイス、浮遊感、アンビエント感のあるサウンドと優れた作曲能力にノックアウトされた。それらを総合しての心地よい音楽に包まれる感覚をぜひライヴで体験して欲しい。これだけの逸材でありながら日本での知名度はまだまだ低いが、たくさんの音楽ファン、ミュージシャン、業界関係者に聴いて欲しいライヴで、今回の日本ツアーにぜひ足を運んでいただきたいし(無料コンサートもある)、回覧板も回して(つまり情報をシェアして)いただけたら幸いだ。Enjaからの新作をはじめ、今後が楽しみでならない。

Yumi Ito – After The End (Solo Version)

Yumi Ito – Is It You (Solo Version)

Yumi Ito – Little Things (Solo Version)

Yumi Ito – What Seems To Be – Live at Blue Note Jazz Festival New York

Yumi Ito & Szymon Mika – Float And Drift (Official Music Video)

Margo Cadias & Suguru Ito at Japan Charity Concert, Mason & Hamlin Festival Zurich 2011
Sergei Rachmaninoff “Vocalise” Op.34/14, “A dream” Op.8/5

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

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