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11/10 土取利行 & エリック・マリア・クチュリエ『異響同塵〜Different echoes in the same dust〜』

2024年4月17日に京都コンサートホールで行われた土取利行と現代音楽ではトップチェリストとして知られるエリック・マリア・クチュリエによる「異響同塵行  古代石サヌカイトとチェロ  異次元コンサート」と題した公演を収録したCDがリリースされた。

土取は1970年代からフリージャズ・ドラマー/パーカッショニストとして活躍する一方、ピーター・ブルック国際劇団音楽監督を務める他、1980年代には岐阜県郡上八幡を活動拠点として桃山晴衣と共に「立光学舎」を設立、またサヌカイト、縄文鼓、銅鐸を演奏する古代音楽への取り組みを行ってきた。共演者エリック・マリア・クチュリエ Éric-Maria Couturier はピエール・ブーレーズにより創設されたことで知られるアンサンブル・アンテルコンタンポランのソロ・チェリストであり、現代音楽、クラシックの演奏だけではなく、即興演奏も行う。

土取のサヌカイト演奏は1984年録音の『サヌカイト・ライヴ』が立光学舎より再発(→リンク)、また2023年5月16日香川県観音寺市有明浜での演奏模様がブルーレイDVD『 浜辺のサヌカイト』(立光学舎)としてリリースされている(→リンク)。だが、サヌカイトと他の楽器との共演は、本盤に収録されている京都公演が初めてだった。これまでのサヌカイト演奏とはまた異なる時空を超越した音空間を創出した稀有な時間で、まさにタイトルが示す『異響同塵』、その世界を体感出来るCDとなっている。

『異響同塵〜Different echoes in the same dust〜』
演奏:土取利行(サヌカイト)エリック・マリア・クチュリエ(チェロ)
立光学舎レーベル R-23
発売元:(株)メタカンパニー
定価 ¥3300(税込)

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