2/08~2/16 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』（３時間完全オリジナル版）
オノセイゲン presents「オーディオルーム新文芸坐 Vol.24」

2025年2月7日編集部

エンニオ・モリコーネの音楽とともにヨーロッパ映画の不朽の名作として知られる『ニュー・シネマ・パラダイス』が３時間の完全オリジナル版として帰ってきた。本来この映画はジュゼッペ・トルナトーレ監督が編集したいわゆるディレクターズ・カットの174分版がオリジナルだが、一般公開にあたって興行上の理由から128分の劇場版（インターナショナル版）が編集され流通してきた。今回公開されるのは通称３時間版とも称される完全オリジナル版で、劇場版では削除されていたエピソードや縮尺のために削除されていたカットを含む完全版。音楽ファンが注目すべきは、完全版のために書き下ろされたモリコーネの音楽がそのまま生かされていること。さらには、名手オノセイゲンのリマスタリングによりハーモニーが明瞭に聞き取れるように蘇ったことが挙げられる。ミュージシャンでもあるオノセイゲンは、「テーマをカバーする場合、テーマが生まれるに至ったストーリー展開とモリコーネの心情を充分理解した上で演奏すべき」とまずは完全版を観ることを薦めている。今回の上映は５回だが、初日に限り、上映後、小沼純一、山本浩司、オノセイゲン３氏によるトークが予定され、さらに入場特典として、ゲスト3氏の鼎談が収録されたリーフレット（Blu-ray普及版と同じ内容）がプレゼントされるという。

詳細は；
https://www.shin-bungeiza.com/schedule#d2025-02-08-1

2/8（土）15:10
トーク付ニュー・シネマ・パラダイス完全オリジナル版（1989・伊＝仏/174分/BD/PG12）
監督：ジュゼッペ・トルナトーレ　
出演：フィリップ・ノワレジャック・ペラン
★上映後トーク：小沼純一（音楽・文芸評論家）山本浩司（オーディオ評論家）オノセイゲン（マスタリング・エンジニア）