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6/16 第33回京都賞受賞者決定

稲盛財団が「科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した方々」に贈る京都賞の今年度(第33回)の受賞者を発表した。先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門があり、各部門とも4つの分野を授賞の対象としている。

今年度の「思想・芸術部門」の対象分野は「音楽」で、受賞者はロシア音楽研究で音楽学研究の方法論を更新し、また、4000ページを超える『オックスフォード西洋音楽史』(The Oxford History of Western Music, 6 volumes)を著すなど、音楽史研究と批評を通じて音楽観の変革を促してきたカリフォルニア大学バークレー校名誉教授のリチャード・タラスキン博士。音楽分野で音楽学者が選ばれたのは初めて。「音楽において、作曲や演奏だけではなく、それを聴きとどけ、緻密なことばを通して文脈化する作業がきわめて創造的であり、世界の音楽文化に貢献するものであるということを、きわめて高い次元で示している」ことが評価された。

「先端技術部門:エレクトロニクス」では新型のトランジスタを開発した富士通研究所名誉フェローの三村高志博士、「基礎科学部門:生物科学(進化・行動・生態・環境)」では光合成の機能モデルを開発したオーストラリア国立大学特別教授のグレアム・ファーカー博士が選ばれた。

授賞式は11月10日、受賞者にはディプロマ、京都賞メダル(20K)および賞金5,000 万円が贈られる。

京都賞公式サイト:http://www.kyotoprize.org/

 

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