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9/15 ECMから9月新譜3タイトル

8月6タイトルの衝撃も冷めやらぬまま、快進撃を続けるECMから9月新譜として3タイトルがリリーされた。

キャーバ・サンチャゴ出身でNYを活動拠点とするピアニスト/コンポーザー、ダヴィ・ビレージェスの『ノーシス(仮想通過)』(ECM2526)、スウェーデンのベース奏者ビョルン・マイヤーの『プロヴェナンス(起源)』(ECM2566)、イタリアのピアニスト、ステファノ・バターリアの『ペラゴス』。

ダヴィ・ビレージェスの『ノーシス(仮想通過)』は、2014年のECMデビュー・アルバム『エムボコ』(ECM2386)、2016年に10”LPで限定発売された『アンテナ』(ECM3901) に続く3作目。ノソトロス・アンサンブルを従えてさらにサウンドスケープを拡張、濃密にし、デビュー以来の伝統的アフロ・キューバンをベースにトランスカルチャルなコンテンポラリー性を打ち出す。ダブルLPでのリリース。ビョルン・マイヤーはスウェーデン出身でスイスを活動拠点とするベーシスト。ニック・ベルチュの「ローニン」のべ—シストとして10年の経歴を持つ。『プロヴェナンス』は、ECM初のエレクトリック・ベース・ギターのソロ・アルバムで、マイヤーは、6弦のエレトリック・ベース・ギターとアコースチック・ベース・ギターを駆使して、独特の世界を描き出す。CDとLPでのリリース。2005年、『ロッコルト』(ECM1933/34)で衝撃のダブルCD・デビューを果たしたイタリアの異才ピアニスト、ステファノ・バターリアの新作『ペラゴス』はこれまた衝撃のダブル・ソロ・アルバム。ピアノとプリペアド・ピアノ、ピアノ+プリペアド・ピアノ演奏をイタリア・ファツォーリ・ホールでのコンサートとクローズド・セッションで捉え、マンフレート・アイヒャー一流のドラマツルギーで一編のサウンド・ポエムに仕立てた異色作。

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