3/6 大友良英:大河ドラマ『いだてん』サントラ&『GEKIBAN 1』リリース

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『大河ドラマ「いだてん」オリジナル・サウンドトラック 前編』
“Idaten: Tokyo Olympics Story” Original Sound Track Part 1

ビクターエンタテインメント VICL-65131 (2019.3.6)

2019年のNHK大河ドラマ『いだてん』~東京オリムピック噺(ばなし)~は、2013年 NHK連続テレビ小節「あまちゃん」のチームが初の大河ドラマに挑む。脚本の宮藤官九郎、演出の井上剛、そして音楽に大友良英。”日本で初めてオリンピックに参加した男”金栗四三(中村勘九郎)と”日本にオリンピックを招致した男”田畑政治(阿部サダヲ)を軸に、1912年ストックホルム初参加から、1940年幻の東京オリンピック、1964年の実現まで、激動の半世紀を人々にフォーカスしながら、豪華キャストで描く。宮藤ならではのスピード感と伏線の緻密さの中で、大友のときに繊細でときにお祭り感のある音楽とともに、たくさんの人々を巻き込んで行く。

大河ドラマ「いだてん」PR映像(5分)

大河ドラマ「いだてん」ハイライト 2019年2月23日 16:10-40 NHK総合

大友良英の公式ウェブサイトの「いだてん 劇伴 演奏者リスト 2019年1月6日時点」をご参照いただくと音楽制作の広がりがおわかりいただけると思う。オーケストラ、ストリングスアレンジは江藤直子、リズムアレンジは芳垣安洋が担う。NHK交響楽団、大友良英スペシャルビッグバンド、芳垣安洋オルケスタ・ナッジ!ナッジ!から一般の人まで。ブラジルの奇才ギタリスト アート・リンゼイ、アルゼンチンの打楽器奏者サンチャゴ・バスケスの名前も見える。余談だが、オルケスタ・ナッジ!ナッジ!は、ラ・フォル・ジュルネへの3年連続の出演が発表された(5/3 15:00 #154 ホールD7)。3月10日には「RUN!HOPE!RUN! N響×大友良英×いだてんコンサート」の開催も予定している(締切2月18日)。

「参加することに意義がある。明治時代のオリンピックよろしく、プロ中のプロから初めて楽器を手にした人まで、ありとあらゆるジャンルの音楽家総勢200人以上が、上も下もなく喧々諤々みなで作りあげた前代未聞の走り続けるサントラ、まずは前編の登場です!」

と大友はサントラ発売にあたりコメントする。こだわりの音創りの詳細については、インタビュー「痛快をキーワードに一人一人の個性的なおもしろい顔が見える音楽を心がけました」に写真とともに掲載されている。また、大友は自身の番組「大友良英のJAMJAMラジオ」で、制作の進行とリアルタイムに音楽の仕掛けを紹介している。全国からポッドキャスト版で聴けるので、ドラマと並行して聴くことをお勧めしたい。ポッドキャスト版では音楽がカットされるので、放送またはRadikoで聴けば完璧だ(KBS京都ラジオ 金曜深夜24:30〜25:00、RFCラジオ福島 月曜21:30~22:00、熊本放送 火曜23:00〜23:30)。収録曲目リストとメンバーはこの記事の下にまとめた。大友の音楽とともに日本の近代を創り生きる人々を痛快に描くドラマをぜひご覧いただきたい。


『GEKIBAN 1 ~大友良英サウンドトラックアーカイブス~』
GEKIBAN 1 – Yoshihide Otomo Sound Tracks Archives –

ビクターエンタテインメント VICL-65133

同日に、1993年以来100以上の映画・ドラマ・CMに取り込んで来た大友の音楽を辿る「GEKIBAN〜大友良英サウンドトラックアーカイブ」の第一弾をリリースする。まずは代表作をピックアップしているが、好評であれば第二弾以降にさらに多くの曲が収録される予定。最近の話題作では『64』、『トットてれび』が初リリースとなる。大友は以下のようにコメントしている。

「1993年の中国映画『青い凧』に始まりこれまでに100作品を超える劇伴を作ってきました。自分でも驚くくらい多種多様な音楽が生まれたのは、それだけ素敵な映画やドラマとの出会いがあったからです。そんな作品たちに感謝を込めてこのCDをみなさんにお届けしたいと思います」

「いだてん 劇伴 演奏者リスト 2019年1月6日時点」(抜粋。全リストはリンクをクリック)
音楽(作曲、編曲、プロデュース) 大友良英
オーケストラ、ストリングスアレンジ 江藤直子
リズムアレンジ 芳垣安洋
音楽スクリプト&コーディネート Sachiko M
音楽制作 劇伴指揮 佐々木次彦
音響効果 島津楽貴、平田悠介、太田岳二、新井未央
録音 高橋清孝
アシスタントエンジニア  森山芳晴

大友良英スペシャルビッグバンド
芳垣安洋オルケスタ・ナッジ!ナッジ!
NHK交響楽団  指揮 下野竜也
Santiago Vazquez (perc)  山本久土(ac-g)  佐藤紀雄(ac-g)
柴田晶子(口笛) 仙波清彦(鼓、太鼓 鳴り物、お囃子)
田中悠美子(三味線、お囃子) 織田祐介(tp) 青木タイセイ(tb) 吉田野乃子(sax) 栄田嘉彦(vn) 岩崎太整(el-p)
森田昌弘ストリングス
ブラジリアンパーカッションコーディネート Arto Lindsay
ブラジリアンパーカッション Cludia Brito, Thiago De Serrinha
自転車節 歌唱指導 浜田真理子
芳垣安洋オルケスタ・ナッジナッジ ワークショップ参加メンバー
カメイ(SPACEGRINDER。)

大河ドラマ「いだてん」オリジナル・サウンドトラック
01 いだてん メインテーマ / 2019年大河ドラマ メインテーマ
02 富久マラソン
03 青雲1
04 ランナー
05 孝蔵のテーマ
06「走る人」金栗四三のテーマ
07 邂逅
08 金栗家
09 浅草六区
10 小さな国
11 スヤのテーマ
12 肋木
13 次回乞うご期待!
14 落日
15 ばばばっ!
16 自転車節
17 トクヨのテーマ
18 天狗倶楽部
19 強き魂
20 ストックホルムの敗北
21 マラソン
22 すっすはっはっ
23 シマのテーマ
24 スタジアム
25 奇跡~メインテーマ バンドバージョン
26 青雲2

GEKIBAN 1 ~大友良英サウンドトラックアーカイブス~
01 白洲次郎メインテーマ(NHKドラマスペシャル「白洲次郎」より)
02 疾走(NHKドラマスペシャル「白洲次郎」より)
03 blueメインテーマ(映画「blue」より)
04 painting(映画「blue」より)
05 ごめんメインテーマ(映画「ごめん」より)
06 LIVE! LOVE! SING!~Band version(NHK特集ドラマ「LIVE! LOVE! SING! 生きて愛して歌うこと」より)
07 灯台(連続テレビ小説「あまちゃん」より)
08 あまちゃん オープニングテーマ/ロングバージョン(連続テレビ小説「あまちゃん」より)
09 トットてれびのテーマ(NHK土曜ドラマ「トットてれび」より)
10 青い凧メインテーマ(映画「青い凧」より)
11 太陽有耳「太陽に暴かれて」メインテーマ(映画「太陽有耳」より)
12 Summer Snow(映画「女人、四十。」より)
13 女人四十エンディングテーマ(映画「女人、四十。」より)
14 ロング・グッドバイ オープニングテーマ-1(NHK土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」より)
15 TIME(連続テレビ小説「あまちゃん」より)
16 すっぴん(NHKラジオ「すっぴん」より)
17 LADY-EMBELLIE(資生堂マキアージュCMソング)
18 ヤスとアキラ(NHK土曜ドラマスペシャル「とんび」より)
19 64(ロクヨン)(NHK土曜ドラマ「64」より)
20 Lost March(映画「女人、四十。」より)
21 返還交渉人(NHKスペシャルドラマ「返還交渉人 -いつか、沖縄を取り戻す-」より)
22 Bath Cream(映画「シャボン玉エレジー」より)
23 MAGI-天正遣欧少年使節メインテーマ(Amazon Prime Video 独占配信ドラマ「MAGI 天正遣欧少年使節」より
24 その街のこども(NHK特集ドラマ「その街のこども」より)歌:阿部芙蓉美

なお、「あまちゃん」総集編の再放送が予定されている。主役の能年玲奈(芸名 のん)の好演を振り返るよい機会だ。
前編 2019年3月17日(日) 13:00-14:28 NHK-BSプレミアム
後編 2019年3月24日(日) 13:00-14:28 NHK-BSプレミアム
「JAZZ TOKYO」では「あまちゃん」にも早期に注目して、いくつかの記事を掲載しているので参照されたい。

大友良英 連続テレビ小説「あまちゃん」オリジナル・サウンドトラック1~3 / 『あまちゃん 歌のアルバム(大友良英)』
大友良英 with あまちゃんスペシャルビッグバンド~アンサンブルズ・パレード・プレ・コンサート / アサヒビールロビーコンサート
「大友良英&あまちゃんスペシャル・ビッグバンド」オリジナルサウンドトラック レコ発ライブ& FREE DOMMUNE 0 ONE THOUSAND 2013
大友良英&「あまちゃん」スペシャル・ビッグバンド NHKホール
『大友良英/あまちゃん~オリジナル・サウンドトラック』 by 稲岡邦弥

神野秀雄

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

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