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4/13 ECMからアンドラーシュ・シフとB.フリゼール+T.モーガンの新録リリース

ECMの4月新譜はnew seriesとジャズ系から1タイトルずつ。
new seriesからはアンドラーシュ・シフの2枚組シューベルト『アンドラーシュ・シフ/フランツ・シューベルト:ソナタと即興曲』(ECM2535)。CD1には、「4つの即興曲D899」と「ソナタD958」をカップリング、CD2には、「3つのピアノ曲D946」と「ソナタD959」をカップリング。これらはシューベルト最晩年 (1828) の作品。シフは前作同様、1820年ウィーンのフランツ・ブロードマン製作のフォルテピアノを使用、ボンのベートーヴェン・ハウス内の室内楽ホールで収録。シフは、「シューベルトの作品にはフォルテピアノの持つウィーン独特のメロウネスとメンランコリーが必要」としている。

一方のビル・フリゼール(g)とトーマス・モーガン(b)のデュオ『エピストロフィー』(ECM2626)は、マンハッタンのクラブ ”ヴィレッジ・ヴァンガード” でのライヴ録音で、2017年の『Small Town』(ECM2525) に次ぐ2作目。アメリカン・ソングブックのオープナー<オール・イン・ファン>からクローザー<イン・ザ・ウィ・スモール・アワーズ>の間には、ジャズ曲のポール・モチアン<マンボ・ジャンボ>、ビリー・ストレイホーン<ラッシュ・ライフ>、モンク<エピストロフィー><パノニカ>に加え、<レッド・リヴァー・ヴァリー>や<007は2度死ぬ>(彼らは前作で<ゴールドフィンガー》を収録している)までを演奏、緻密なインタープレイの中にもクラブでの快い緊張を伝えている。なお、モーガンは、5月に「ヤコブ・ブロ・トリオ」で、フリゼールは6月にそれぞれ丸の内コットンクラブへの出演が予定されている。

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