9/23 「東欧音楽紀行シリーズ」
第1弾 チェコ SUPRAPHON レーベル 5タイトルリリース

閲覧回数 1,794 回

東西冷戦が終結したのは1989年、それ以前は東欧諸国の音楽シーンについて西側ではあまり知られることはなかった。だが、鉄のカーテンの向こう側では、ジャズやロックなどが独自の発展を遂げていたのである。国営レーベルを通じてそれらの音楽はリリースされたが、日本ではごく一部のコアなファンに知られるのみだった。

日本コロムビアでは「東欧音楽紀行シリーズ」と題して、東西冷戦下で制作された名盤を復刻、紙ジャケット仕様でリリースするプロジェクトをスタートさせた。その第1弾は、日本との外交関係樹立100周年にあたるチェコで、チェコスロバキア時代は国営レーベルだったスプラフォン Supraphon に残された数多くの録音から下記の5タイトルがCD化され、9月23日にリリースされる。

COCB-54308『ザ・マタドールズ/ザ・マタドールズ』(オリジナル・リリース:1968年)
COCB-54309『ミハル・プロコップ、フラムス5/古代都市ウル』(オリジナル・リリース:1971年)
COCB-54310『フラメンゴ/時計の中の鶏』(オリジナル・リリース:1972年)
COCB-54311『ジャズQ/シンビオシス』(オリジナル・リリース:1974年)
COCB-54312『プラメニャーツィ/フラミンゴ /&マリエ・ロットロヴァー/75』(オリジナル・リリース:1976年)

『ザ・マタドールズ』はチェコ最初期の伝説的ロック・バンドによる作品で英語歌詞で歌われる。『ミハル・プロコップ、フラムス5/古代都市ウル』はチェコ初の本格的プログレッシヴ・ロック、『フラメンゴ/時計の中の鶏』もチェコ・ロック史に残る作品で、当時先進的な内容だったために活動を規制され、解散を余儀なくされたフラメンゴの唯一のアルバムだ。

『シンビオシス』はマルチン・クラトフヴィール(p)がリーダーのジャズロック・グループ「ジャズQ」の重要アルバム。「ジャズQ」にはチェコ・ジャズ界の重要人物イジー・スチヴィーン (fl, sax, recorder) が結成時から参加していた(『シンビオシス』には不参加)。スチヴィーンの初期の活動ではカレル・ブレブニーのSHQやルドルフ・ダシェクとの「システム・タンデム」がよく知られているが、この「ジャズQ」から「スチヴィーン & Co. ジャズ・システム」に繋がっていく。また、『プラメニャーツィ/フラミンゴ /&マリエ・ロットロヴァー/75』は、いわばチェコ版R&B/ソウルで時代性が窺える作品である。

関連記事
https://jazztokyo.org/reviews/cd-dvd-review/post-55639/

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。