6/29-7/4 「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」
〜作・岡田利規、音楽・内橋和久、謡手・七尾旅人

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Text by Hideo Kanno 神野秀雄

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「未練の幽霊と怪物―『挫波』『敦賀』―」
作・演出:岡田利規
音楽監督・演奏:内橋和久

出演
能「挫波」:太田信吾、森山未來、片桐はいり / 七尾旅人(謡手)
能「敦賀」:栗原類、石橋静河、片桐はいり / 七尾旅人(謡手)

神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2021年6月5日(土)~26日(土)

愛知県 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
2021年6月29日(火) 19:00
2021年6月30日(水) 14:30
問合せ  プラットチケットセンター 0532-39-3090

兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2021年7月3日(土) 13:00 18:00
2021年7月4日(日) 14:00
問合せ 芸術文化センターチケットオフィス 0798-68-0255

KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『未練の幽霊と怪物―「挫波」「敦賀」―』は、岡田利規作・演出、ベルリン在住のギタリスト・ダクソフォン奏者・作編曲家の内橋和久により、2020年の上演を目指していたが、COVID-19感染拡大により中止に。一度限りの配信上演を行う。2021年6月にようやくKAAT神奈川芸術劇場での上演を実現、評判を呼びほぼ完売という状況で、成功裡に千秋楽を迎えた。この後、愛知県豊橋市と兵庫県西宮市で上演される。

作・演出には、従来の演劇の概念を覆すと評され、手がけた作品は世界90都市以上で上演をかさねるなど国内外での活躍する、作家・演出家・チェルフィッチュ主宰の岡田利規。

岡田利規と内橋和久は、ミュンヘン・カンマーシュピーレで上演された4作品で共同作業を続けてきた。岡田利規が影響を受けた能での音楽を構成する、能管、大鼓、小鼓に代わり、ドイツの音楽家ハンス・ライヒェルが発明した楽器「ダクソフォン」の3重奏を軸に、ギター、内橋のオリジナル楽器である「レゾナントハープギター」も使い、即興の部分を多く交え、出演者、謡手の七尾旅人ととも、その場で世界を創っていく。

【作品について】
現代演劇の旗手として国際的に活躍する劇作家・演出家の岡田利規(チェルフィッチュ主宰)が、現存する世界最古の舞台芸術「能」に触発されて描く新作舞台。能の上演形式に倣い、ザハ・ハディドをシテに描く演目『挫波(ザハ)』、 高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる演目『敦賀(つるが)』の2演目で構成される。

『挫波』-東京五輪招致のため、2012年に新国立競技場の設計者としてコンペで選ばれたイラン出身の天才建築家ザハ・ハディド (Zaha Hadid)。その圧倒的なデザインで脚光を浴びながら、後にその採用を白紙撤回され、それからほどなく没した彼女をシテとして描く。

『敦賀』-夢のエネルギー計画の期待を担い、1985年の着工以来一兆円を超す巨額の資金が投じられたものの、一度も正式稼動することなく、廃炉の道をたどる高速増殖炉もんじゅ。もんじゅを臨む敦賀の浜を訪れた旅行者が出会うのは--。

目に見えないもの、霊的な存在がその想いを語る「夢幻能」の構造を借り、岡田が現在に問うものは-

【2021年の上演にあたって  岡田利規】
幽霊は、現れるために、場所を必要とします。
そういうわけで、「未練の幽霊と怪物」の上演には舞台が、劇場が必要です。
わたしたちは去年の春、公演中止が決まったあとも、オンライン・リハーサルをやっていました。
延期して上演が行われることを見込んで、コンセプトや、このパフォーマンスに必要な感覚を共有するためのプロセスを踏んでいたのです。たいへん上首尾にいきました。
来る上演に向けて、あとは細部の精度にこだわっていくだけです。
準備は万端です。身体、音楽、空間、言葉。
観客のみなさんが幽霊の出現に立ち会うべく、劇場に来てくださるのを心よりお待ちしています。

七尾旅人 LIFE HOUSEVol.13 ゲスト:内橋和久

内橋和久 BASIC TECHNIQUE FOR DAXOPHONE#1

kazuhisa uchihashi: to be continued
filmed by Kaé music by kazuhisa uchihashi

「即興と作曲と」内橋和久インタビューその1

Workshop „Imagination choreographiert“ mit OKADA Toshiki, Teil 1 (10. & 11.12.2020)

Zaha Hadid Architects

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。東京JAZZ 2014で、マイク・スターン、ランディ・ブレッカーとの”共演”を果たしたらしい。

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