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10/25 魚返明未 & 井上 銘 at コットンクラブ


サイクリングロード at KIWA TENNOZ

Text by Hideo Kanno 神野秀雄
Photo by Yuki Oishi 大石悠貴

魚返明未 & 井上 銘
AMI OGAERI & MAY INOUE

2022年10月25日(火) 19:30 コットンクラブ
魚返明未 Ami Ogaeri: piano
井上 銘 May Inoue: guitar
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ピアニスト魚返明未(おがえりあみ)とギタリスト井上 銘は2022年2月に初デュオアルバム『サイクリングロード』(Reborn Wood RBW-0023)をリリースし、4月15日の「天王洲 KIWA」でのリリースライヴ以来、ツアーも行ってきた。KIWAでのライヴレポートに筆者は「アルバムからKIWAまででも大きく育ってしまった二人の音楽、ツアーを終えた後、無限に育った音楽と、そこからの未来に期待が止まらない。」と書いていて、2022年ツアーの集大成ともなるコットンクラブでのライヴが楽しみでならない。

魚返は東京芸術大学作曲科卒業でジャスピアニストとして自身のソロや高橋 陸(b)、中村海斗(ds)とのトリオの他、数々のグループで重用されながら、CM音楽、映画音楽にも作曲提供を行ってきた。提供した映画には「truth〜姦しき弔いの果て〜」、「ザ・ファブル」、「サマーフィルムにのって」などがある。井上は高校時代からプロとして活動を開始(鈴木勲への追悼文を参照)、バークリー音楽大学に留学。自身のプロジェクトとしては、「Stereo Champ」、「Acoustic Quartet」に加え「CRCK/LCKS」にも参加。カルテットによるアルバム『Our Platform』には魚返も参加している。井上は最近ではトップランナーの一人として日本ジャズシーンを牽引し、幅広いミュージシャンのプロジェクトに参加している。二人は1991年生まれ同い歳。二人の出会いは高校時代のセッションに遡るが、距離が近づくのは井上のグループのキーボード泉川貴広が渡米のため脱退し魚返が加わってから。また、デュオを始めたのは、2020年まで高田馬場にあった ”世界一狭いジャズクラブ”しかも美味しい食事が次々出てくる「ホットハウス」のママ”アキさん”の勧めだったという。井上には<A Memory of the Sepia>という”アキさん”に捧げた曲があり魚返とも演奏している。

丘の彼方 at KIWA TENNOZ

Herbie Westerman at KIWA TENNNOZ

魚返明未 & 井上銘/サイクリングロード PV
演出:吉田ハレラマ. 撮影:神林裕介
出演:和田幸樹、植松 優

井上 銘 A Memory of the Sepia

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

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