独ECMから新年第1回リリース4タイトル
M.アンリエット/S.ロシュフォード/A.ヨルミン/S.ミクス
独ECMレーベルから新年第1回4タイトルがリリースされた。
テナーサックスのメット・アンリエット『Drifting』(ECM2766)、ドラマーのセバスティアン・ロシュフォード『A Short Diary』(ECM2749)、ベーシストのアンデルス・ヨルミン『Pasado en claro』(ECM2761)、マルチ・インストゥルメンタリストのステファン・ミクス『Thunder』(ECM2757)の4作。
2015年10月、トリオ編成と13人編成のシンフォニエッタからなる2枚組アルバムで衝撃的なデビューを果たしたノルウェーの若きサックス奏者/コンポーザー/インプロヴァイザー、メット・アンリエットの待望の第2作『Drifting』。メットによれば「このアルバムは静止することなく一定の歩調である方向に向かってドリフトしている。デビュー・アルバムとはまったく異なる側面をお聴かせしたい」。
アンディ・シェパードの共演者としてECMに足跡を残してきたイギリスのドラマー、セブ(セバスティアン)・ロシュフォード初のリーダー作。僚友キット・ダウンズとともに亡き父、詩人ジェラルド・ロシュフォードへの想いを綴る。
ボボ・ステンソン・トリオでお馴染みのスウェーデン出身のベース奏者アンデルス・ヨルミンの新作『Pasado en claro』(明らかな過去)は、同郷の弦楽器奏者/シンガーのレナ・ヴィレンマーク、ドラマーのヨン・フェールトに日本の箏奏者・中川果林を加えたカルテットでフォーキーな即興音楽を展開する。
マルチ・インストゥルメンタリスト、ステファン・ミクス25作目のソロ・アルバムは70歳を記念した『Thunder』(雷鳴・雷神)。最近習得したチベットの4mを超す轟音を発する巨大なトランペット、ドゥンチェンを主役に各国の神々を賛美する曲を演奏したもの。