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6/4-8 アントニオ・サンチェス&バッド・オンブレ アジア・ツアー
特別インタビュー公開。ブルーノートNYの公演動画を公開中

Text by Hideo Kanno 神野秀雄

●最新プロジェクト「バッド・オンブレ」 ブルーノートNY公演動画を公開中
1971年メキシコシティ出身のスーパードラマー、アントニオ・サンチェス。パット・メセニーとの18年に亘る共演でも知られ、グラミー賞4度の受賞に輝き、アカデミー賞4部門受賞映画『バードマン(あるいは無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の音楽を叩き出したことでも知名度を上げた。最新プロジェクト「Bad Hombre バッド・オンブレ」が、2023年4月3日、ブルーノート・ニューヨークで公演を行いSOLD OUTとなったが、4月30日の国際ジャズデイ・グローバル・コンサートのために収録され、そのうち<Doyenne>がYouTubeで公開されている。

Antonio Sanchez and Bad Hombre performing “Doyenne” for International Jazz Day Global Concert

●アントニオ・サンチェス&バッド・オンブレ アジア・ツアー
ANTONIO SANCHEZ “BAD HOMBRE” Asia Tour
ブルーノート東京 2023年6月6日(火)〜7日(水)  18:00 20:30
コットンクラブ 2023年6月8日(木) 18:00 20:30
インターナショナル・ジャワ・ジャズ・フェスティヴァル 2023年6月4日(日)
Antonio Sanchez アントニオ・サンチェス(ドラムス)
Thana Alexa タナ・アレクサ(ヴォーカル)
BIGYUKI ビッグユキ(キーボード)
Lex Sadler レックス・サドラー(ベース)

ジャカルタから、ブルーノート東京、コットンクラブへと繋がる今回の来日は最新プロジェクト「Bad Hombre バッド・オンブレ」。「悪い奴ら」ぐらいの意味だろうか。メンバーは、タナ・アレクサ(ヴォーカル)、レックス・サドラー(ベース)、そしてBIGYUKI(キーボード)が参加していることでも注目される最強のメンバー。筆者は2022年のデトロイト・ジャズ・フェスティヴァルで観ることができたがビジネス街の野外メインステージで満席の観客を熱狂させていて、この素晴らしいプロジェクトがいち早く来日する運びとなったことに喜びと興奮を隠しきれない。貴重な来日の機会を見逃さないで欲しい。

アルバムとしては、2017年『Bad Hombre』、自らが“かつてない実験的なプロジェクト”と呼ぶものだったが、2022年の『Shift (Bad Hombre II)』では、レーベルをワーナー・ジャーマニーに移し、数々のミュージシャン、シンガーソングライターたちに共同作業を申し入れて、その作品を分解・再構築しアントニオが新たなサウンドを組み立てていく。パット・メセニー、デイヴ・マシューズ、トレント・レズナー、アッティカス・ロス、ミシェル・ンデゲオチェロ、ロドリゴ・イ・ガブリエラ、ベッカ・スティーヴンス、キンブラ、、リラ・ダウンズ、シルヴァーナ・エストラーダ、MARO、タナ・アレクサ、SONICAらが楽曲を提供する。

●アントニオ・サンチェスのスペシャル・インタビューを公開
アジアツアーを直前にブルーノート東京では、柳樂光隆によるインタビュー記事を公開した。こちらから

また、沼澤 尚(ドラマー)、原 雅明(音楽評論家)も推薦コメントを寄せている。

Antonio Sánchez & Bad Hombre: NPR Tiny Desk Concert

神野秀雄

神野秀雄 Hideo Kanno 福島県出身。東京大学理学系研究科生物化学専攻修士課程修了。保原中学校吹奏楽部でサックスを始め、福島高校ジャズ研から東京大学ジャズ研へ。『キース・ジャレット/マイ・ソング』を中学で聴いて以来のECMファン。Facebookグループ「ECM Fan Group in Japan - Jazz, Classic & Beyond」を主催。ECMファンの情報交換に活用していただければ幸いだ。

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